カードローン審査時に行う「在籍確認」とは？回避は可能？何が聞かれる？

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カードローンの申し込みを行うと、審査時に「在籍確認」が行われます。
 
在籍確認では、勤務先に電話連絡が入るため「どのような内容？」と思う方も多いかと思います。本記事ではこれからカードローンを利用する方に向け、この在籍確認の仕組みを多角的に解説していきます。また「在籍確認を回避することは可能なのか」、「電話では何が聞かれるか」等の気になる疑問についても解説していきます。
 

カードローンの「在籍確認」とは？

現在、ほとんどのカードローン会社では、審査時に「在籍確認」を行っています。
 
「在籍確認」とは、カードローン申し込み時に記入した勤務先に、あなたが本当に在籍しているかの確認です。カードローン会社の担当者が、あなたの勤務先に電話を入れ確認を行います（基本的には、在籍確認は“電話”で行われます）。
 

■在籍確認はどのタイミングで行われる？

在籍確認は、審査時に行われます。カードローンの申し込みを行い、各種書類を提出した後、審査の最終段階で在籍確認の電話が入るのが一般的です。
 

■なぜ在籍確認を行う？

「勤務先」もあなたの返済能力を測る上で重要な要素です。そして勤務先について嘘を記入する人もいます。もし、記入した勤務先が嘘であり「本当は無職で働いていない」、「本当はもっと規模の小さい会社で働いている」であったら、お金を貸す側からしてみれば貸し倒れのリスクが高まり、たまったものではありません。そのために在籍確認の電話を行い、事実を確認します。
 

■嘘の勤務先を書いたらどうなる？

あなたが、もし、嘘の勤務先を記載し、在籍確認でそれがバレた場合、次のようなリスクを被る恐れがあります。
 
・規約上の「虚偽記載の禁止」に該当し、審査が強制中止となる
・今後そのカードローン会社に審査を申し込む場合、審査が通り難くなる
など
 

在籍確認を回避することはできる？

勤務先に電話が掛かってくることは、できれば回避したいものです。とはいえ「在籍確認の電話は嫌なのでやめてください」と、個人的な要望で在籍確認を無しにしてもらうことは難しいです。ただし、一部例外もあります。
 

■在籍確認が回避できるケース（1）「必要書類を提出し相談する」

たとえば「アコム」の場合、本来であれば在籍確認が必要です。ただし次のような書類を提出した上で相談すると、在籍確認を無くしてもらえることもあるようです。
 

必要書類

◆社会保険証と直近1ヶ月分の給与明細
◆写真入りの社員証
◆雇用契約書の写し

など
 
在籍確認をする・しないを審査担当者がケースバイケースで判断するカードローン会社もあるようですので、どうしても在籍確認が嫌な場合は、コールセンター窓口や本人確認時の電話で確認してみましょう。
 

在籍確認の電話では何が聞かれるの？

さて在籍確認の電話では、具体的にどのようなことが聞かれるのでしょう。下記では、在籍確認の電話の詳細について解説していきます。
 

■聞かれるのは、勤務先に在籍しているかのみ

在籍確認で確認されるのは、あなたがその勤務先に在籍しているかの事実のみです。
 
それ以外の余計なことは聞きません。また、具体的な要件を第三者に告げることもありません。もし電話を取った社員に「ご用件は何ですか？」と突っ込まれても「個人的なお話でして・・」などと言葉巧みに誤魔化してくれます。
 
カードローンの審査であることを、担当者の口から勤務先の人間に告げることはありませんのでご安心ください。
 

■カードローン会社の名前は伏せられる

勤務先に電話する際には、借入が職場にバレないようにする配慮で、カードローン会社の名前は伏せられます。カードローン会社の場合は担当者の「個人名」、銀行系カードローン会社の場合は「銀行名」を名乗り、電話を掛けくれます。
 
カードローン会社の場合・・・「〇〇（担当者の苗字）と申しますが・・」
銀行系カードローン会社の場合・・・「□□銀行の〇〇（担当者の苗字）と申しますが・・」
 

■電話の会話例

在籍確認の電話の会話例を、ケースごとに紹介していきます。
 

・あなた本人が電話に出た場合

担当者「〇〇（担当者の苗字）と申しますが、△△さん（あなたの苗字）はいらっしゃいますでしょうか？」
あなた「私が△△です。」
担当者「この度はお申し込みありがとうございます、勤務先での在籍が確認できましたので、審査を進めさせていただきます。」
 
あなた本人が電話に出れば、在籍が確認されたことになります。
※あくまでも一会話例ですので、ご了承ください
 

・「不在」と回答された場合

担当者「〇〇（担当者の苗字）と申しますが、△△さん（あなたの苗字）はいらっしゃいますでしょうか？」
勤務先の社員「△△はただいま外出しており、不在です。」
担当者「かしこまりました、また後ほど連絡させていただきます。」
※あくまでも一会話例ですので、ご了承ください
 
このような回答が得られれば、不在であるだけで在籍しているとみなされますので、在籍が確認されたことになります。
 

・「休み」と回答された場合

担当者「〇〇（担当者の苗字）と申しますが、△△さん（あなたの苗字）はいらっしゃいますでしょうか？」
勤務先の社員「△△は本日体調不良で休んでおります。」
担当者「かしこまりました、また後日連絡させていただきます。」
 
このような回答が得られれば、休んでいるだけで在籍しているとみなされますので、在籍が確認されたことになります。
 

■時間や性別を指定できる場合も

一部のカードローン会社では、在籍確認の時間や担当者の性別を、希望に合わせて指定することができます。
 
時間指定・・・勤務先に電話を掛ける日時や時間をある程度指定できる
性別指定・・・電話を掛ける担当者の性別を、男性or女性で指定できる
事前連絡・・・勤務先に電話を掛ける前に、一度あなたの携帯などに連絡を入れる
 
この他にも、細かな希望を受け付けてくれる会社もありますので、在籍確認の電話で不安がある方は一度窓口に相談してみるのが良いでしょう。
※ただし「〇〇という名前で電話してください」、「○○株式会社と名乗って電話してください」のように、電話を掛ける担当者の名前や会社名を指定することはできません（偽証罪に該当してくるため）。
 

大手6社の在籍確認方法を比較

ここでは、大手カードローン会社6社の在籍確認方法について比較していきます。
 

カードローン会社名	在籍確認方法
アイフル	勤務先への電話確認
プロミス	勤務先への電話確認
楽天銀行スーパーローン	勤務先への電話確認
アコム	勤務先への電話確認
J.Score（ジェイスコア）	勤務先への電話確認
SMBCモビット	WEB完結なら電話連絡なし

 
ご覧の通り、どのカードローン会社も電話での在籍確認を行っています。例外として、大手では「SMBCモビット」ではWEB完結なら電話連絡はないです
 
ただし、上記にあるとおり、申し込み方法によります。基本的には在籍確認は必要と考え、どうしても在籍確認が嫌な場合各社のHPで確認をすることがおすすめです。
 

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在籍確認のQ＆A

最後に、在籍確認に関するよくある質問や疑問的について、回答していきます。
 

■勤務先の電話番号はどこを指定すれば？

従業員の多い大きな会社の場合は、会社の代表番号に加え、自分の所属する部署の電話番号も記入しておくと親切です。さらに自分直通の電話がある場合は、直通の電話番号も記入しておくとより親切です。
 

■アルバイトやパートの在籍確認は？

在籍確認は雇用形態関係なく行われます。アルバイトやパートといった非正規雇用の方であっても、働いている職場に在籍確認の電話が掛かってきます。
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■自営業の場合の在籍確認は？

自営業者の場合は、個人の携帯電話・自宅の固定電話・個人事務所の固定電話などに、在籍確認の電話が入る形となります。
 

■もし職場にバレたらどうなる？

もしも仮に「カードローン会社の在籍確認の電話だった」と職場にバレてしまっても、それを理由に解雇や減給などの具体的な処罰が下ることはまずないでしょう。不当な理由での処罰は、労働法で禁止されています。
 

まとめ

以上、カードローンの在籍確認についてとなります。
 
勤務先に在籍確認の電話が入るのは厄介でありバレたくないもの。ですが、それはカードローン会社も十分承知の上です。カードローン会社だとバレないような配慮を徹底した上で電話を掛けてくれます。
 
ただし、それでも職場に勘のいい人がいれば疑惑を掛けられることもありますので、切り抜けるための言い訳などをしっかりと用意しておくことが大切です。
 
執筆者：鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー