更新日: 2020.06.03 カードローン

カードローンの審査基準とは?審査に落ちる原因と対策

カードローンの審査基準とは?審査に落ちる原因と対策
鴨志田 大輔

執筆者:鴨志田 大輔(かもしだ だいすけ)

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー
 
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
 
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
 
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
 
【個別依頼】
kamoshida@breakfield.co.jp

上記までご連絡ください。

カードローンを利用する際には必ず審査が必要となります。そしてその審査に通らなかった場合、そのカードローン会社からお金を貸してもらうことは出来ません。今回はその審査の詳細について解説します。
 

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カードローンの審査基準となるポイント

通常、カードローンの審査におけるポイントは以下のとおりです。
 
・年収(継続して安定した収入があるかも含む)
・信用情報に傷がないか(過去にカード事故などを起こしていないか)
・他の金融機関などから借り入れをおこなっているか
・申込時に申請された借入限度額
・会社に勤めている方であれば、その勤続年数
・その他本人の属性(家族構成など)

 
では、とりわけ重要視される以下のポイントについて詳しく説明していきましょう。

信用情報

信用情報とは一言でいうならば「金融機関との取引履歴」のことです。現在、日本では「JICC(日本信用情報機構)」と「CIC」が指定信用情報機関として登録されています。さらに、この2つの機関と情報を共有しているのが「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」です。
 
カードローンの審査においては、これらの信用情報機関に対し、過去にカード事故がないか、更には他の金融機関からお金を借りていないかなどを調査しています。カード事故というと、「返済不能になってカード会社から催促が来たり、取引を止められたりすること」と思っておられる方が多いと思いますが、たった一度の延滞があったとしてもそれは情報として記録されます。
 
従って、今回だけはいいだろうという軽い気持ちで延滞を起こすと、後々新しくカードローンを申し込んだ際の審査において影響をもたらす可能性があることをきちんと理解しておくようにしましょう。

他社の借り入れ状況

上述の信用情報の審査によって、現在他の金融機関からお金を借りているかどうかも判明します。
 
その際、借り入れている金融機関が1社などで借入金額も少額であれば、特に問題視されることはありませんが、何社からも借り入れを行っており、しかも合算した借入金額が多大である場合については審査に通らない可能性が高くなります。

職業と勤続年数

カードローンの審査において、職業の属性とその勤務年数は重要な役割を果たします。金融機関も利用者が返済不能に陥ることは避けたいわけですから、継続かつ安定した収入があるかどうかは審査における重要なポイントとなります。
 
逆に言えば、無職で収入のない方はカードローンの審査に通ることはありません。パートやアルバイトの場合でも、安定した収入が継続しているのであれば問題ありませんし、勤務年数が長ければ審査に有利に働きます。
 
会社員も同様に勤続年数もきちんと審査されます。その際、お勤め先の会社の規模や従業員数も審査の対象になることを知っておくとよいでしょう。
 
「継続かつ安定した収入」とは、言い換えれば「在籍確認ができる企業で働いており、月収などの定期的な収入がある」ということです。そういった観点からすると、個人事業主は会社員と比べ、安定した経営という点で審査に不利な状況になることもありますが、それだけで審査に落ちるということはありません。

年収

年収はカードローンを利用できるかの審査と当時に、その借入限度額の審査の対象となります。特に消費者金融系のカードローンにおいては「総量規制」の対象を受けるため、年収の3分の1以上の借入れを行うことは不可能です。カード会社は毎月きちんと返済できる収入および年収が確保されているかを審査するわけです。
 
従って年収が低いから審査に通らないということはありません。あくまで、「継続して安定した収入がある」ことが審査における重要なポイントであることには変わりはありません。

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審査時に提出する書類

審査時に提出する書類は大きく分けて以下の2つです。
 
1.本人確認書類(運転免許証・パスポートなど顔写真入りのもの)
2.収入証明書類(源泉徴収票、・給与支払明細書(賞与明細があればそれも含む)、課税証明書、確定申告書の控え)
 
収入証明書類については、不要となるケースもあります。しかし、「借入希望限度額が50万円を超える場合」や「他社との借入額も含めて借入額が100万円を超える場合」については必須となりますので、事前に用意しておくとよいでしょう。

消費者金融と銀行のカードローンでの審査の違い

審査の中で在籍確認というものがありますが、これは銀行のカードローンでは必須項目となっています。しかし消費者金融では最近、条件を満たせば電話での在籍確認を免除してもらえるところも出てきました。
 
また、銀行のカードローンは消費者金融系のカードローンと違い、必ず保証会社を利用します。申し込み時の申告内容や信用情報などの観点から総合的に判断すると、やはり消費者金融系のカードローンよりも銀行のカードローンの方が、審査は厳しいと言えるかもしれません。

各社の審査通過率比較

(2019年10月時点のデータ)

アイフル 42.9%
アコム 43.1%
プロミス 46.9%

※各社公式サイトデータより抜粋のうえ筆者作成。
 
消費者金融系のカードローン大手3社の審査通過率を見ても、半分以上の方が審査に落ちていることが分かります。審査が甘いカードローンは存在しないと認識しておくことが大切です。

審査時間はどのくらい??

アイフル 最短30分
アコム 最短30分
プロミス 最短30分
SMBCモビット 最短30分(公式サイトによる10秒簡易審査あり)
J.Score 最短30分
楽天 最短翌日

※各社公式サイトデータ抜粋のうえ筆者作成。
 
やはり銀行のカードローンだと保証会社の審査を通すため、時間がかかってしまうのが実状のようです。最短で翌営業日となってはいるものの、申し込んでから2~3営業日くらいを目安に考えておくとよいでしょう。消費者金融系のカードローン会社であれば、審査時間にほぼ違いはありません。

カードローンの審査に落ちてしまうことはある?

ではどのような場合に審査に落ちてしまうのでしょうか。以下に特筆すべき原因を箇条書きにして説明します。
 
1.安定した収入がない
上述のとおり、カードローンは借りたら毎月返済していくことが必須条件です。従って継続かつ安定した収入がない方は審査に通過することは不可能と思ってください。
 
2.信用情報に傷があった
信用情報機関へ照会した結果、事故情報の登録があった場合、ほぼ審査に通ることはできません。具体的には「3ケ月以上の長期滞納」「破産等の債務整理」「代位弁済強制解約(ローン、クレジットカード、携帯電話等)」などがあった場合です。
 
3.借入希望額が年収の3分の1を超えている
消費者金融系のカードローンであれば、上述の総量規制の対象となるため、年収の3分の1以上の借入希望における審査に通過することは出来ません。また、最近は銀行のカードローンであっても、年収の3分の1を超えて融資することを抑制する動きが出てきているため、審査に通らないこともあり得ます。
 
4.他社の借入れが多い
一般的に、カードローンに申し込んだ時点で他社への借入れが4社以上ある場合、「多重債務者」であると判断され、審査に通るのは難しいと言われています。
 
5.在籍確認が取れない
カードローンの審査の中で、在籍確認は非常に重要な位置を占めています。従って、在籍確認が取れなかった場合は、結果的に審査に通ることはありません。
 
6.申し込み時の内容に虚偽があった
そもそも申告する際に虚偽の内容で行うこと自体が犯罪といえます。悪質な場合は、その事実が信用情報機関に登録されることになりますし、そうなればその後、どのカードローンに申し込もうとしても不利となります。
 

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審査落ちしないための対策

上に述べたことからも、審査に通過しようと思うのであれば、自分でできることは解決しておくようにしましょう。具体的な項目については以下のとおりです。
 
1.安定した収入の確保
2.借入希望限度額を少なくする
3.申し込み時には必ず正確な情報を申告し、提出書類も有効なものを提出する
4.短期間に複数他社への申し込みは避ける
5.信用情報に不安がある場合は、あらかじめ情報の開示を要求して確認する

審査落ちしてしまった後にしてはいけないNG行動

審査に落ちてしまうと不安になります。そしてすぐに次のカードローンの申し込みを行おうと思ってしまいがちですが、これは一番やってはいけないことです。
 
なぜなら、「審査に落ちた」という情報が既に信用情報機関に登録されてしまっているので、他のカードローン会社でも簡単に判明してしまいます。他のカードローン会社の審査に落ちたから、すぐに他のカードローン会社へ申し込むことは、そのカードローン会社の心証を悪くすることになりかねません。
 
もし、一度審査に落ちてしまったのであれば、できれば半年から1年くらいは間をあけて申し込むようにしましょう。

まとめ

カードローンの審査基準については非公開とされているため、もし通らなかったとして、その理由を問い合わせても答えてくれる会社はありません。
 
しかし、上で述べたように自分の「属性」や「信用情報」、そして「他社借入額」について問題がないかどうかを事前に把握しておくことが、審査に通過するための大きなポイントになります。もし、それらの中で1つでも問題があるのであれば、それを解決してから申し込むようにしましょう。
 
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー


 

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