更新日: 2020.06.03 カードローン
銀行カードローンの金利が低い謎を徹底解説
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
【個別依頼】
kamoshida@breakfield.co.jp
上記までご連絡ください。
カードローンでお金を借りるとなったとき、恐らくほとんどの方が気にするのが「金利」ではないでしょうか?
借りたお金は利息をつけて返さなければいけませんが、金利が低いほど支払う利息額は少なくて済みますから、誰だって金利は低いほうがいいですよね。
カードローンは主に銀行系と消費者金融系の2つに大別されますが、金利が低いのは銀行カードローンです。
実際に両者を比較してみればわかりますが、銀行カードローンのほうが低金利です。
では、なぜ銀行カードローンのほうが低金利なのでしょうか?
同じカードローンなのに金利に違いがあるのはどうしてなのか?
今回は銀行カードローンの金利が低い謎について解説していきたいと思います。
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まずは銀行カードローンと消費カードローンの金利比較
まずは銀行カードローンと消費者金融の金利を比較してみましょう。
銀行系カードローン
カードローン | 金利 |
---|---|
住信SBIネット銀行MRカードローン | 0.99%~14.79% |
りそなプレミアムカードローン | 3.5%~12.475% |
イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
じぶん銀行じぶんローン | 2.2%~17.5% |
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% |
消費者金融カードローン
カードローン | 金利 |
---|---|
オリックスVIPローンカード | 1.7%~16.8% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
レイクALSA | 4.5%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
アイフル | 3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
※2019年2月22日現在
カードローンの金利を比較するうえでポイントとなるのは「最高金利」です。少しでも低金利でお金を借りたいのであれば、できるだけ最高金利が低いカードローンを選ぶようにしましょう。
たとえば、三井住友銀行カードローンとアコムの金利を比較してみます。
三井住友銀行カードローン:金利4.0%~14.5%
アコム:金利3.0%~18.0%
「アコムは金利3.0%~18.0%で、下限金利が三井住友銀行よりも低金利だ」と思ってアコムに申し込みしようとする方もいるかも知れませんが、これは大きな間違いです。上述したとおり、金利を比較する際は最高金利を比較する事をおすすめします。
最高金利は、三井住友銀行カードローンなら14.5%、アコムなら18.0%のとなります。
カードローンの金利は利用限度額に応じて決まります。そして、限度額がいくらになるのかは審査によって決まります。基本的に限度額が高いほうが適用される利率は低くなりますが、いきなり高額な限度額が適用されることはありません。
はじめのうちは、限度額は100万円以下が適用されることが多く、その場合の金利は最高金利もしくはそれに近い利率が適用されます。
先程の例でいうと、三井住友銀行カードローンは14.5%なのに対し、アコムは18.0%が適用される可能性が高いということです。低金利でお金を借りたいのであれば、三井住友銀行カードローンの方が可能性がありそうですね。
一部例外はあるものの、消費者金融よりも銀行カードローンのほうが最高金利は低めに設定されています。低金利で借り入れするなら、まずは銀行カードローンを中心に借入先を決めるのがいいでしょう。
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銀行カードローンの金利が低いわけ
銀行カードローンと消費者金融を比較した際、銀行カードローンのほうが低金利なのは「資金の調達方法」に違いがあるからです。
銀行にあって消費者金融にないもの、それは預金業務です。
消費者金融には預金業務はありませんので、私たち消費者にお金を貸すための資金を銀行から借りなければいけません。当然、ただでお金を借りられるわけではなく、銀行に利息を支払わなければいけません。
これに対して銀行は、預金者が預けたお金の一部をカードローンとして個人に貸し出しています。銀行は預金者に利子を払いますが、利子率はお世辞にも高くはなく雀の涙程度です。
銀行:預金者の預金から金利0.01%程度で資金を調達⇒金利3.0%~14.5%程度のカードローンで融資
消費者金融:銀行から金利を支払って資金調達⇒金利4.5%~18.0%程度のカードローンで融資
※数字はイメージです。わかりやすいように、大まかな数字で表しています。
消費者金融は、金利を払って銀行から資金調達しているため、融資するときの金利を高くしなければいけません。そうでないと利益を得られないからです。
一方、銀行は自社で預金として集めた資金を運用しているため、消費者金融よりも低い金利で融資することができますし、それでも十分な利益を確保できます。
このように、銀行と消費者金融では資金調達時にかかるコストに大きな差があるため、銀行カードローンは低金利で貸し出すことができ、私たち消費者は低金利で銀行カードローンを利用できるのです。
低金利な銀行カードローンをおすすめしたい人はこんな人
最後に、どんな人に銀行カードローンがおすすめなのかご紹介します。
・低金利でお金を借りたい人
銀行カードローンの魅力は何と言っても低金利であること。はじめてカードローンを利用する場合、最高金利が適用されることが多いですが、それでも消費者金融と比べて4%近くも金利が低いです。少額の借り入れですぐに返済するならば利息の差はそれほど大きくないですが、高額な借り入れや長期に渡って返済する場合は利息差が大きく膨らんでいきます。
ただし、あまりにも金利が低いカードローンには注意が必要です。カードローンは金利が低くなるほど審査が厳しくなる傾向があり、審査通過に自信がない人は無理して申し込まないことです。
公務員や大企業の正社員など属性が高い人は審査通過の可能性もありますが、パート・アルバイトなど属性が低い人は審査落ちする可能性のほうが高いので注意してください。
・希望限度額が高い人
今回は銀行カードローンの金利についてだけ話しましたが、実は銀行カードローンは高額な借り入れを希望している人にも最適です。
消費者金融では、個人に対し年収の3分の1を超える貸付が法律によって禁止されています。これを「総量規制」といいます。たとえば年収300万円の人は消費者金融から100万円を超える借り入れはできないということです。
総量規制は貸金業者(消費者金融、信販会社)にのみ適用されます。銀行は貸金業者ではないので、年収3分の1を超える高額な借り入れでも、審査通過できるかは別問題ですが法的には可能とされています。
まとめ
銀行カードローンは、消費者金融よりも低金利です。一部例外こそあるものの、冒頭で紹介した表が示すとおり全体的に見て銀行カードローンのほうが低金利です。
カードローンをはじめて利用する場合、適用される金利は最高金利であることがほとんどですが、銀行カードローンならはじめての利用でも低金利なので、その分利息は少なくて済みます。
ちょっとだけ借りてすぐ返す場合では、利息の差は大きくありません。しかし、まとまった資金が必要な場合や、1年、2年と長期間で返済していくという場合だと、高金利のカードローンでは利息が膨らんでしまいます。高額融資を希望する人、すぐには全額返済できない人は低金利の銀行カードローンを利用したほうがいいでしょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
カードローン基礎知識
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※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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