更新日: 2020.06.03 カードローン
カードローンの使用用途によっては借入れできないの?
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
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急に飲み会が入って、財布の中を覗いたら千円札が数枚しかなくてあせったことはありませんか?給料日前で銀行口座にもお金がないと引き出すこともできず困ってしまいます。
そんなとき頼りになるのがカードローンですが、使用用途によって審査に影響して希望する金額の借入れができないことがあるのをご存知でしょうか。この記事では使用用途と借入れの関係について解説します。
使用用途で一番多いのは「普段の生活費!?」
金融庁の委託で株式会社インテージが行なった「貸金業利用者に関する調査・研究」によると、カードローンの使用用途は以下のようになっています(複数回答可)。
1位 生活費 45.0%
2位:娯楽費(欲しいものの購入) 22.5%
3位:他の金融機関(クレジットカード)への支払い 20.5%
4位:遊興費 18.1%
5位:他の金融機関(カードローン)への支払い 9.4%
生活費が突出して高いことがわかります。年収が300万円以下の世帯に絞るとさらにその傾向は強くなります。
1位:生活費49.6%
2位:娯楽費(欲しいものの購入)21.1%
生活費目的が約半数です。
娯楽費が一時的な出費なのに対し、生活費は日常的な出費です。生活費の場合、毎月3万円不足しているとすれば、娯楽費の場合はそのひと月だけ3万円不足するということです。
つまり、年収の低い世帯は常にカードローンを利用しないと生活が成り立たないことになります。
参考:「貸金業利用者に関する調査・研究」調査結果の公表について
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カードローンの使用目的は自由だけど気をつけたいポイント
カードローンの使用目的は自由ですが、目的によっては審査に通りにくくなるものもあるので注意が必要です。
今回は、以前消費者金融に勤めていた方に実際にお話を聞き、「使用目的」を軸にファイナンシャルフィールド編集部が考察したものを以下にまとめてみました。
※下記はあくまでも1つの例に過ぎません。断定情報ではございませんのでご理解ください。
・審査に通りやすい使用目的
生活に余裕があって、一時的にまとまったお金が必要な場合だと、審査に通りやすいそうです。具体的には以下のような目的です。
・急な飲み会:給料日前に飲み会が入ると財布がピンチになることがあります。この使用目的だと、給料が入れば確実に返済してくれると判断されるそうです。
・慶弔費用:急に現金が必要な出費なので、カードローンを申し込む理由としてよくあるとのことです。
・旅行費用:一時的にまとまったお金が必要となるので、使用目的として説得力があるとみなされるそうです。
・自己啓発:自己啓発の結果、出世すれば今後の高い収入が望まれます。また、意識が高いので返済が滞る心配がないとみなされるそうです。
・車の修理費用:故障は突発的に起こるので借入れ目的として説得力があります。車検費用が思いのほか高かった場合も同様です。
ただし、購入目的の場合、通常はカードローンより金利の低いマイカーローンを組むので「なぜカードローンを使うのか」と疑われる可能性があります。
・審査に通りにくい使用目的
返済が不透明な使用目的だと、審査に通りにくくなる可能性があげるそうです。
・事業資金;事業資金は禁止されている商品がほとんどです。
・引越し費用:一時的な支出で、一見納得できる理由です。
しかしながら、カードローン会社の立場から見ると、連絡が付かなくなり、返済しなくなるリスクがあるのだそうです。さらに、仕事を辞めるのではないかといリスクもあります。
・生活費:前述したように、カードローンの一番の使用目的です。生活費が足りなくカードローンを利用するということは、いずれ返済が行き詰る可能性が高いとみなさます。
・ギャンブル:ギャンブルにお金を使っても、儲かるという保証はどこにもありません。返済の見込みがないとみなされ審査に通ることはほとんどないそうです。
・投資・投機:株やFX、仮想通貨などの投資目的も借入れが難しい使用目的だそうです。投資が成功するかどうかわからないからです。
・他社への返済;返済が行き詰る可能性が最も高い使用目的です。自分から多重債務者になる、と言っているのと同じです。
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実際の借入れ方法
カードローンによって借入れ方法は違います。ここではアコムの借入れ方法を説明します。
4つの申込・契約方法があります。
1.インターネット
パソコンやスマートフォンを通じてインターネットを通じて申し込みます。24時間365日対応なので、忙しい人に向いています。審査に通り契約すれば、カードがなくても即日振込で借入ができます。
2.店頭窓口・ローン契約機(むじんくん)
来店して契約まで完結できます。疑問や相談に担当者や契約機のオペレーターが答えてくれるので安心です。最短30分でカード発行が可能です。店頭窓口やむじんくんの横にあるATMで借入れができます。
3.電話
電話で必要事項を伝え、すぐに審査します。審査に通れば指定口座への即日融資が可能です。
4.郵送
電話で連絡して申込書類を取り寄セ、記入返送して契約するスタイルです。じっくり考えて申し込みたい人に適しています。
いずれの場合にも使用用途は必ず聞かれます。同じ条件、例えば年収400万円、他社借入れなしのサラリーマンだった場合、「急に葬式に出席することになった」という理由と「今が仮想通貨の買い時だからできるだけ多く貸してほしい」、どちらが審査に通る可能性が高いでしょうか?いうまでもなく前者です。借入目的は審査に影響するのです。
いくらまで借入れはできるのか
借入れできる金額はその人の信用によって決まります。返済能力が大きければ多く借入れることができ、小さければ借入れ可能額は小さくなります。
具体的には以下の要素で借入れ可能金額は決まります。
1.年収
多ければ多いほど、大きい限度額で契約できます。ただし、同じ年収なら自営業の方よりサラリーマンの方が多く借入れできる傾向にあります。さらに公務員ならもっと限度額は大きくなります。年収の安定度が借入れできる金額に影響するのです。
2.他社借入金額
いくら年収が高くても、他社からの借入れが多ければその返済に充てる金額が多くなるので、返済能力は低いと判断されます。実際に返済に充てることができる金額が重要なのです。
3.住居
持ち家だと、返済が滞った時に売却して返済してもらうことができるので、借入れできる金額は大きくなります。また、社宅の場合、家賃が低く設定されていることが多いので、審査にはプラスに働きます。
4.使用用途
これは前述したとおりです。一時的な支出の方が審査に通りやすくなります。
具体的にどれくらいの金額が借りられるのかは、カードローンを申し込んで審査をしてみないとわかりません。ただし各社によって、上限の限度額は設定されており、その範囲でしか契約することはできません。
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※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
まとめ
以上、カードローンの使用用途と借入れの関係について解説しました。一番の鍵となるのは「返済できるか」の一点です。
ギャンブルや投機が使用用途では、たとえ年収が高くても「浪費家」とみなされ、借入れをすることが難しくなります。生活費や他社への返済では、いずれ返済に行き詰まることが予想されます。「ピンチの時にさっと借りて、さっと返す」顧客をカードローン会社は求めているのです。
実際にカードローンを利用するときに、使用用途が大丈夫かどうか迷ったら、自分が貸す側になって想像してみてください。「ギャンブルのお金がない、買ったら返す」と友人に頼まれてお金を貸すでしょうか。カードローン会社も同じことを考えているのです。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
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