更新日: 2020.06.03 はじめて
キャッシングとは?カードローンとの違いやキャッシングに向いている人はこんな人
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
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最近はクレジットカードの審査基準も低くなり、学生でもクレジットカードを所有することが出来るようになりました。さらに、消費税増税にともなうキャッシュレス還元策の追い風を受け、現金よりもカードを使っての支払いが増えている傾向です。ただし、クレジットカード決済はあくまで引き落とし口座にきちんと残高がある場合のみ利用するべきものです。
従って、利用者の収入によってショッピング限度枠というものがきちんと設けられているわけです。また、クレジットカードには、そのショッピング枠以外にキャッシング枠というものが存在します。今回はそのキャッシングについて説明します。
キャッシングとは?
キャッシングとはクレジットカードに付帯する「ATMなどからお金を借りることが出来るサービス」を言います。キャッシングについては、クレジットカードに申し込む際に希望する借入れ上限額を伝え、審査を行ったうえで最終的な上限利用額が決定する仕組みになっています。
キャッシングを利用するときってどんな時?
このキャッシングサービスは、一時的に手元にお金が無くなった時に非常に便利なサービスです。現在所有しているクレジットカードを利用して、ATMから限度額までのお金を借りることが出来るからです。そしてその返済方法については「翌月1回払い」や「リボ払い(残高スライド元利定額方式)」が選べるようになっています。
ただ、ここで注意してもらいたいのは、「キャッシングには必ず金利手数料がかかる」ということです。クレジットカード会社によって違いはあるものの、その金利は年15~18%くらいとなっています。もしも、自分がキャッシングを利用しようと思った際は、必ず公式サイトにて返済方法や金利などを確認するようにしましょう。
意外と簡単なキャッシング利用方法。
キャッシングについては提携金融機関のATMなどを使い、以下の方法で簡単に行うことができます。
1.ATMの画面上のメニューから「お引き出し」を選択。
2.「クレジットカード」を差込口から投入する。
3.「暗証番号」を入力。
4.「お借り入れ」を選択。
5.返済方法を選択(「1回払い」か「リボ払い」)。
6.「お借り入れ金額」を1万円単位で入力。
7.クレジットカード、ご利用明細、現金を受け取る。
なお、ATM利用時には、借り入れ金額に応じて手数料がかかることにも注意しておきましょう。
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カードローンとは?
キャッシングが上に述べたような「クレジットカードに付帯するサービス」であるのに対し、カードローンとは銀行や消費者金融などが提供しているサービスで、ローン専用のカードを発行し、それを用いて借り入れを行うものです。申し込み後の審査で決められた限度額の範囲内で、必要なときに必要な金額だけ、何度でも借り入れと返済を自由に行うことができます。
その点、クレジットカードのキャッシングでは、基本的に限度額が低く設定されており、応じて金利も固定されます。またカードローンでは利用目的が限定されていないことも、使いやすさの一つと言えるでしょう。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングとカードローンの違いについては、まず「使うカードが違う」ということが挙げられます。繰り返しになりますが、キャッシングで利用するのはご自身所有のクレジットカード。そしてカードローンで利用するのは、カードローン会社に申し込んで作成したローンカードとなります。
また、「借入限度額」や「金利」、そして「返済方法」についても違いがあります。以下に楽天銀行でのカードローンとクレジットカード会社でのキャッシングとの違いを表に纏めてみましたので参考にしてください。
項目 | カードローン(楽天銀行) | キャッシング(クレジットカード会社) |
---|---|---|
借入限度額 | 10~800万円 | 10~100万円 |
金利 | 1.9%~14.5% | 15.0%~18.0% |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式のみ | 翌月一回払いor残高スライドリボルビング方式 |
返済方法 | 口座引落or提携ATMorインターネットのいずれか選択 | 口座引落のみ |
ここで注目したいのはやはり「返済方法」です。キャッシングでは「翌月一回払い」もしくは「残高スライドリボルビング方式」が選択できるのに対し、カードローンでは選択の余地はありません。
この「残高スライドリボルビング方式」については、毎月の返済額を一定にできるので返済計画が立てやすいというメリットがありますが、逆に返済期間が長期に渡ると利息がその都度加算されることになり、一括払いよりも利息分の金額が多くなることから、最終的な返済額に差が出てくることになります。
従って、カードローンよりも金利が高く設定されているキャッシングでの返済においては、出来るだけ「翌月一回払い」を選択することが望ましいと言えます。
キャッシングに向いている人の特徴
キャッシングの金利は、カードローンと比べても限度額によってはあまり高くありませんが、銀行系のカードローンと比較すると多少の差があります。また、返済方法についてもクレジットカード申し込み時に登録した口座引き落としのみとなりますので、そういった意味でも融通が利かないなという感じは否めないかもしれません。
しかし、また新たにカードローン会社に申し込んでローンカードを作成するには手間も時間もかかります。従って、キャッシングに向いている人の特徴としては以下のような方が挙げられます。
1.今現在クレジットカードを所有しており、キャッシング枠が設定されている。
2.上記に加え、借入額がそこまで高額ではない。
3.海外で急に現地の通貨が必要になった。
このような方であれば、カードローンよりもキャッシングを利用される方が良いのではないでしょうか。
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まとめ
キャッシングは一時的な借り入れです。従って利用する前には、必ず返済計画を立てておきましょう。キャッシングは便利ですが、安易に大きな金額のお金を借りてしまうと後々に返済に苦労しまうことになりかねません。金利の事もありますので、なるべく早めに返済することを想定したうえで、余裕を持って返すことのできる額を借りるようにするべきです。
翌月の収入で一括返済する計画なのであれば、その収入が確実なものであるのかどうか、きちんと把握しておくことも大切です。
また、注意したいのは「キャッシングを利用すると、その分、ショッピング枠が減る」ということです。あまり知られていないことですが、キャッシング枠はショッピング枠に含まれています。例えば、仮にショッピング枠100万円、キャッシング枠50万円のクレジットカードがあるとします。このクレジットカードで10万円のキャッシングをすると、ショッピング枠は90万円になります。
逆に、このクレジットカードのショッピング枠を使って50万円の買物をしてしまうと、キャッシング枠は0円になってしまいます。特にボーナス月や増税前の駆け込み消費の際にはついつい多額の買い物をクレジットカード払いで行うこともあるかと思います。
そういった際、キャッシング枠が残っていないということがないように、ご自身のクレジットカードの内容も確認しておくようにしましょう。以上の点に注意しながら、キャッシングについては余裕を持った範囲内で上手に活用しましょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
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