田舎の実家をとりあえず「駐車場」にしたら後悔…!“土地活用=正解”とは限らない理由とは?
配信日: 2025.06.13

当記事では、田舎の土地を駐車場にした場合に陥りやすい失敗例と土地活用で後悔しないための準備を解説します。

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田舎の土地を駐車場にした際の失敗例【3選】
田舎の実家を駐車場に転用した場合、収入面や管理コストにおける失敗が想定されます。具体例を確認しましょう。
1.期待外れの収入しか得られない
田舎の土地では、駐車場を経営しても、期待した収入が得られないことがあります。自家用車を持つのが当たり前の地域では、月極駐車場やコインパーキングのニーズは意外と低いものです。
また、近隣に空き地が多く、無料で駐車できるスペースが豊富にある場合、有料の駐車場は敬遠されがちです。そのため、アスファルト舗装や区画線設置にかかった費用を回収するまでに、長い年月がかかる可能性があります。
2.固定資産税の負担が大きくなる
建物を解体して駐車場にすると、固定資産税が大幅に上がってしまう可能性があります。
理由は、実家が建っていた土地は「住宅用地の特例」によって固定資産税が軽減されている場合があるためです。
住宅用地の課税標準額は、更地の課税標準額の6分の1(または3分の1)に軽減されますが、駐車場では、軽減措置が適用されません。収入が少ないにもかかわらず、税金の支払いが大きくなれば、ますます経営が圧迫されるでしょう。
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3.管理に手間とコストがかかる
駐車場経営は、初期投資だけでなく、維持管理にも手間とコストがかかることを念頭におきましょう。
駐車場における定期的な清掃や除草作業は必須です。また、舗装のひび割れや区画線の補修が必要になることもあります。
さらに、利用者の車の出し入れに関するトラブルや近隣住民からの苦情など、予期せぬ問題が発生する可能性も考慮しておかなければなりません。
後悔しないために! 土地活用でやっておくべき準備
駐車場への土地活用で失敗を回避するには、事前の準備が大切です。周辺地域のリサーチ方法や計画の立て方を詳しくみていきましょう。
周辺地域の市場とニーズを調査する
駐車場としての土地活用を検討する際には、まず地域の特性を徹底的に調査することが重要です。周辺の人口構成・年齢層・交通量・商業施設の有無などを把握し、駐車場のニーズを見極めましょう。
高齢化が進む地域であれば、駐車場のニーズがそれほど高くない可能性があります。一方、観光地であれば、一時貸しの駐車場の需要は高まるはずです。
ニーズ調査では、自治体の都市計画課や商工会議所、地元の不動産業者にヒアリングする方法も有効です。
長期的な視点と収支計画を立てる
土地活用は、目先の利益だけでなく、長期的な視点を持つことが大切です。初期投資の回収期間や将来的な土地価値の変動、税制の変化などを考慮した上で、詳細な収支計画を立てましょう。
収支計画を作成する際には、以下の金額を具体的に算出します。
・初期費用
・維持費
・収入
設備の設置にかかった費用を回収する期間や年間の利益率を計算し、駐車場として土地活用するメリットがあるかを慎重に判断してください。
駐車場としての土地活用は慎重な判断を
安易な駐車場経営は、期待した収益が得られないばかりか、税負担や管理の手間ばかりを増やしてしまう可能性があります。地域のニーズをしっかりと把握し、長期的な視点を持って土地活用を検討しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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