執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
銀行の堅いイメージから「銀行のカードローンなら安心して利用できそう」と感じる方は多いでしょう。しかし、審査に対する不安があって、利用に踏み切れずにいる方もいるのではないでしょうか。
実際、銀行カードローンの審査は、消費者金融カードローンと比べて基準が厳しいといわれています。しかしおおまかな審査基準は、ほかのカードローンと大きな違いはありません。
この記事では、銀行カードローンの審査に不安を抱いている方のために、銀行カードローンの審査基準や審査に落ちないための対策ポイントをまとめました。また、おすすめの銀行カードローンや消費者金融カードローンも紹介しているため、借入先選びの参考にしてください。
目次
銀行カードローンの特徴
カードローンには主に、アコムやプロミスなどの消費者金融が提供するもの、JCBなどの信販会社が提供するもの、銀行が提供するものがあります。このなかで銀行が提供するカードローンの大きな特徴は、次の3つです。
●利息が比較的安い
●即日融資に対応していないところが多い
●審査が甘くない
以下でそれぞれについて解説します。
利息が比較的安い
カードローンの上限金利は、利息制限法で定められています。銀行をはじめカードローン各社は、上限金利を超えない範囲で、独自の方針で自由に金利を設定しています。
銀行によっても異なりますが、銀行系カードローンの多くは消費者金融系のカードローンと比較すると、金利の設定が低めです。消費者金融系カードローンの一般的な金利は3~18%ですが、銀行カードローンの金利は1.5~15%程度に設定されています。
そのため、大きな金額を借りる場合や長期間借りる場合は、金利負担の小さい銀行カードローンの方が向いているといえるでしょう。
即日融資に対応していないところが多い
現在、銀行カードローンは、基本的に即日融資に対応していません。2018年1月より、銀行が融資を実行する際には、警察庁の反社会的勢力のデータベースへ照会を行うことが義務化されました。融資を実行しようとしている人が反社会的勢力に該当しないかどうか調べることが目的です。
そのため銀行カードローンの審査には時間がかかり、申し込んだその日にお金を借りるというわけにはいきません。
その点が消費者金融カードローン会社と大きく違う点です。消費者金融カードローン会社ではほとんどの会社が「審査最短30分」を謳っていますが、銀行カードローンであれば、審査結果が出るまでに数日かかる場合もあります。
審査は甘くない
カードローン各社は審査基準を明確に公開していません。しかし、消費者金融カードローン会社よりも銀行カードローン会社の方が審査基準は厳しく設定されているようです。
また、銀行カードローンは消費者金融や信販会社のカードローンと違って、総量規制の対象になりません。そのため借入希望額が高い場合の審査が比較的甘そうに思えますが、実際は違います。最近の多重債務者による自己破産や自殺の増加などの問題を受け、ほとんどの銀行カードローンでは、融資額の自主規制を行っているのが実情です。
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銀行カードローンの申し込みや審査の基準
銀行カードローンの申込条件や審査の基準は、銀行によって異なります。しかし、ある程度の傾向や共通する部分はあるため、知っておくことで準備や対策ができるでしょう。
以下で、主要な銀行カードローンの「申込条件」や、審査の際のチェック項目である「属性」、外すことのできない審査過程「在籍確認」についてみていきましょう。
申込条件
メガバンクおよび主要なネット銀行では、ほとんどの場合「20歳以上である」「安定した収入がある」「保証会社の保証が受けられる」という点が共通しています。一方で、申し込みの上限年齢は銀行によってばらつきがあり、学生や専業主婦の方の取り扱いも銀行によって違います。
自分の属性
銀行カードローンの審査は、申込者個人の情報や勤務先の情報についてスコアリング(点数化)しているところが大半です。チェックされる属性の主な項目には、次のようなものがあります。
●個人情報:氏名、年齢、性別、生年月日、電話番号、固定電話の有無、メールアドレス など
●勤務先情報:勤務先名、勤務先住所、勤務先電話番号、従業員数、勤続年数、雇用形態、年収 など
●住居および家族形態:自宅住所、持ち家か賃貸か、子どもの有無 など
●その他:保険証の種類、他社借入の残高と件数、ローン返済額、希望する利用限度額 など
属性の点数化においては一般的に年齢が若い方ほど点数が高く、また、勤め先の企業が大企業であるほど高点数になります。このように属性を総合的に判断し、点数が高い人の方が審査では有利です。
在籍確認ができるか
在籍確認とは、カードローンを提供する銀行がお勤め先に電話で連絡を入れ、申込時に申告された会社に在籍しているかを確認することです。一般的には審査の最後に行われます。
カードローンの審査では、ほとんどの会社で在籍確認が行われます。これは、銀行カードローンも例外ではありません。そのため、基本的には在籍確認が取れることがカードローンの審査に通るための絶対条件といってよいでしょう。
したがって、在籍確認がスムーズに行えるように、事前に会社の就業時間や在席時間を伝えておくなど、準備をしておくことがポイントです。
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銀行カードローンおすすめ3選
カードローン選びでは、どれだけ金利を抑えられるかに加えて、利用時の利便性も重要です。具体的には、次のようなポイントに注目しましょう。
・金利
・申し込みの手段
・融資までのスピード
・借り入れ・返済の利便性
・独自サービス
ここでは、上記のポイントをふまえたおすすめの銀行カードローンを3つ取り上げて、それぞれの特徴を紹介します。
三菱UFJ銀行カードローン
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、最高500万円までの利用ができるカードローンです。
全国の三菱UFJ銀行に加えて、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMでも利用可能。インターネットや電話を使って、口座振り込みでの借り入れも申し込めるため、いつでも必要なときに利用しやすい点が魅力です。また、借り入れ・返済いずれもATM利用手数料はかかりません。
ATMからの利用なら1000円単位で借り入れできるため、少額だけ借りたいときにも便利です。
・最大利用限度額:500万円
・実質年率:1.8~14.6%
・提携ATM:セブン銀行、ローソン銀行、イーネット
参考記事:三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」(特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンは、最短で翌日の融資が可能。証明書類送付アプリを利用して必要書類を提出すればカードを受け取る前に借り入れができ、指定口座への振り込みでお金を受け取れます。楽天銀行を振込口座にすると24時間即時に振り込みが完了する、スピーディーさも便利な点です。
また、請求内容の照会などさまざまな手続きがインターネットのみで行えます。自宅に郵便物が届いてほしくない場合も安心です。
・最大利用限度額:800万円
・実質年率:1.9~14.5%
・提携ATM:セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、東京スター銀行 など
参考記事:楽天銀行スーパーローン(特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
出典:楽天銀行カードローン
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楽天銀行 スーパーローン
おすすめポイント
・提携ATM手数料無料で借換えにもおすすめ
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みずほ銀行カードローン
みずほ銀行カードローンは、24時間インターネットからの申し込みが可能。普通預金のカードを利用して借り入れできるため、みずほ銀行の普通預金口座を持っている方なら、ローン専用カードの到着を待たずに借り入れを利用できます。
また、カードローンを利用することでみずほマイレージクラブの特典がグレードアップするのもうれしいポイントです。
もっとも高い借入金利が14.0%と比較的低いため、少額の借り入れの場合は他行よりお得になる可能性があります。
・最大利用限度額:800万円
・実質年率:2.0~14.0%
・提携ATM:セブン銀行、ローソン銀行、イーネットなど
参考記事:みずほ銀行カードローン (特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
銀行カードローンの審査に落ちないためのポイント
銀行カードローンの詳細な審査基準は銀行によって異なりますが、おおよそのポイントは共通しています。大きくまとめると次の3つです。
1. 安定した収入を得ているか
2. 信用情報に問題はないか
3. 返済していくだけの余裕があるか
1に関しては上で触れた申込条件でも、全行に共通していたポイントです。実は、カードローンの審査においては2の信用情報のウエイトが非常に高く、信用情報に傷がある場合はかなりの確率で審査に落ちるといわれています。
3に関しては、借入額・返済額に見合うだけの収入があるかどうか、ということです。
以下でそれぞれ、もう少し詳しくみていきましょう。
安定した収入を得ているか
銀行カードローンに限らず、カードローンの審査では「安定した」収入があるかどうかが重視されます。なぜなら、お金を貸したとして「継続して滞りなく返済できるかどうか」に直結するためです。安定した収入の有無の主な判断基準となるのが、職業や勤務形態などです。
例えば公務員や正社員など一般的に雇用が安定しているといわれる属性のほうが、審査では有利に働きます。また、勤務先の規模も、大きいほどプラスになります。パートやアルバイト、フリーランスなども収入に応じて審査を受けられますが、職が安定した状態で申し込むほうが、審査に通る可能性は高いでしょう。
信用情報に問題はないか
信用情報とは個人の借り入れに関する情報で、信用情報機関と呼ばれる第三者機関で管理されています。
カードローンの審査では必ず申込者の信用情報の照会が行われ、返済能力の重要な判断基準として用いられます。そのため、他社の借り入れの返済が遅延していたり、債務整理などの履歴が残っていたりすると、審査では非常に不利になるでしょう。
反対に、過去に借り入れの履歴があっても、滞りなく完済している場合は返済能力の証明となり、審査でプラスに働くこともあります。
もし、ご自身の信用情報に不安があるのであれば、信用情報機関へ開示請求を行って、状況を確認してみましょう。若干の手数料はかかりますが、何もなければ安心材料になりますし、なにかしらの問題があるのであれば、解消するための対策が必要です。
返済していくだけの余裕があるか
カードローンを借りて返済していくだけの収入の余裕があるかどうかも重要です。単に年収が高ければよいというわけではありません。年収に対する年間返済額の割合(返済比率)が高すぎると、返済能力が十分ではないとみなされ、審査に落ちる可能性があります。
また、総量規制に関しては銀行のカードローンは対象外ですが、貸し過ぎを防ぐために銀行が独自に定めた基準を超える場合も審査には通りません。返済比率や総量規制が問題となる場合は「希望借入額を低く設定する」「他社の借り入れをある程度返済する」などの方法で対処しましょう。
早く融資を進めたいときは大手消費者金融カードローンがおすすめ
銀行カードローンは即日融資に対応していない場合がほとんどなので、すぐにお金が必要なケースには向いていません。早急に借り入れをしたい場合におすすめなのは、消費者金融カードローンです。
大手消費者金融カードローンの大半が、即日融資に対応しています。さらにインターネットを利用して24時間契約できる会社やカードレスで借り入れできる会社も多く、どこにいてもスピーディーに契約から借り入れまで完結できる点も強みです。
ここでは、大手消費者金融カードローンのなかでも特におすすめの3社を紹介します。
SMBCモビット
SMBCモビットのカードローンは、簡易審査の結果がわかるまで10秒、本審査完了まで30分という、スピーディーな対応が魅力。もちろん、即日融資にも対応しています。また、「WEB完結」申し込みを利用すれば、原則として在席確認などの電話連絡がない点も大きな特徴です。郵送物もなくカードレスなので、借り入れを秘密にしたい方も安心して利用できます。
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参考記事:SMBCモビット カードローン(特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
出典:カード申込:カードローン、キャッシング、ローンはSMBCグループのSMBCモビット
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SMBCモビット
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参考記事:プロミス カードローン フリーキャッシング(特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
参照:新規お申込み|キャッシング・消費者金融のプロミス公式サイト
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また、アコムのカードにはクレジット機能もついているACマスターカードも選べるため、ショッピング目的でも便利に使えます。
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参考記事:アコム カードローン(特徴、金利、審査、限度額など)|ファイナンシャルフィールド
出典:キャッシングのアコム|カードローン、キャッシングならアコム
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アコム
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審査の甘い銀行カードローンはない
銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも審査が厳しいといわれています。そして大手消費者金融カードローン会社でも審査の通過率が50%を切っており、決して審査が甘いとはいえません。
カードローンの審査に通過する可能性を上げるためには、審査のポイントを知りマイナス要素を解消するための対策をとることが大切です。
また、カードローンの種類によるメリット・デメリットもカードローン選びでは大切なポイントです。
カードローンのなかでも、銀行カードローンは比較的金利が低く、長期間の借り入れや高額の借り入れで大きなメリットがあります。対する消費者金融カードローンは、融資までのスピードが最大の特徴です。審査の難易度にばかり気を取られず、目的に合ったカードローンを選びましょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
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※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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