更新日: 2020.04.12 その他
防災のためにキャンピングカー購入を検討したことがある人は8割も?購入金額はどれくらい?
災害で一時的に家に住めなくなったときや、感染症などで自宅内の隔離が必要な場合など、キャンピングカーが活躍する場も多いのかもしれません。
実際どのくらいの人が防災のためにキャンピングカーを検討しているのか、一般社団法人日本RV協会が発表した「キャンピングカーで防災を考える調査結果」(※1)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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防災対策をしている人は全体の7割弱
まず、日頃から防災対策をしている人はどれくらいいるのか見ていきます。
【普段の生活から、防災セットを用意するなどの防災対策をしていますか。】
・はい :68.5%
・いいえ:31.5%
防災を意識している人は、全体の7割弱という結果に。全員とはならないものの、多くの人がなにかしらの備えをしているということがわかります。では、災害時にどのようなことが大切と捉えられているのでしょうか。
【災害時に大切だと思うことを教えてください。】
1位:家族やペットのための、安心してくつろげる「場所」 23.9%
2位:衛生的な目的や、料理や飲料として使う「水」 22.8%
3位:携帯電話やテレビ、照明器具など、生活に必要な「電源」 22.2%
4位:災害の状況や支援対策など、災害時に必要な「情報」 18.1%
5位:日々の生活に欠かせない「バスルーム(トイレ含む)」 11.9%
トップ3はほぼ同率に。とにかく生きるために必要になる「場所」「水」「電源」が欠かせないと考える人が多いようです。
たしかに食べるにせよ寝るにせよ、まずは安全に滞在できる「場所」がなければ始まりません。ある程度プライバシーが守られ、家族が安心できる場所がないと、精神的にも参ってしまうかもしれません。
災害時にキャンピングカーが役立つ理由
災害時には、特に「場所」「水」「電源」が必要になるということがわかりました。では、そんなときの避難場所としてキャンピングカーに注目している人はどれくらいいるのでしょうか。
【キャンピングカーは災害時に活躍すると思いますか。】
・はい :97.5%
・いいえ :0.5%
・わからない:2.0%
実に98%近い人が、災害時にキャンピングカーが活躍すると回答しています。災害時に安心して滞在できる場所として、大いに注目されているようですね。
【キャンピングカーがあれば災害時に確保できると感じるものは何ですか。】
1位:場所 34.9%
2位:電源 27.9%
3位:水 14.8%
4位:バスルーム(トイレ含む) 10.9%
5位:情報 9.2%
トップ3は先ほどと同じく「場所」「電源」「水」という結果に。
場所については言うまでもありませんが、キャンピングカーであればスマホなどの充電もできそうです。水については、事前にペットボトルなどを積んでおくことでカバーできそうです。キャンピングカーの種類によっては、お風呂やトイレにも困ることはなさそうですね。
防災のためにキャンピングカーを買いたいと思っている人は約8割!ネックは金額……?
では、防災対策としてキャンピングカーの購入を検討したことがある人は、どれくらいいるのでしょうか。
【防災のためにキャンピングカーを購入したいと考えたことがありますか。】
・はい :77.3%
・いいえ:22.7%
約8割の人が、防災のためにキャンピングカーを買いたいと思ったことがあるようです。
「はい」と答えた人のうち、キャンピングカーの使い方として「レジャーを主として、防災はいざという時の備え程度」と考えている人は61.3%、「防災とレジャーを併用して利用」と考えている人は34.9%、「防災対策のみに利用」と考えている人は3.8%という結果に。
多くの人は、レジャーでキャンピングカーを楽しみつつもいざという時のためにも活用しようと考えていることがわかります。
では、防災のためにキャンピングカーを購入したいと考えたことがない人たちの理由はどのようなものなのでしょうか。
【購入したいと考えなかった理由を教えてください。】
1位:コストが高い 36.5%
2位:その他 22.1%
3位:置く場所を確保できない 20.0%
4位:すでにしっかりとした対策をしているから 16.8%
5位:災害時には役に立たないと思ったから 4.5%
この結果から、キャンピングカーの購入を渋らせているのはその価格が主な原因ということがわかります。
一般社団法人日本RV協会が発表した「キャンピングカー白書2018」(※2)によると、キャンピングカーの購入金額は以下のとおり。
【現在使っているキャンピングカーの購入金額(2017年)】
1位:400万円台 16.2%
2位:500万円台 14.9%
3位:300万円台 13.6%
4位:600万円台 12.5%
5位:700万円台 9.9%
もろもろのオプションや経費を入れた金額で、もっとも分布が多かったのが400万円台でした。やはり、いざという時のために備えるにせよ、そうそう簡単に買える金額ではないものですね。
同じく、一般社団法人日本RV協会が発表した「2019年度キャンピングカー業界の動向調査」(※3)によると、日本におけるキャンピングカーの保有台数は11万2500台とのこと。保有台数は右肩上がりで、年々需要が増えているようです。
【売上合計額の推移】
・2018年:458万0870円
・2017年:424万6975円
・2016年:365万4291円
実際、売上の合計額も右肩上がり。キャンピングカーはこれからも注目が高まり、売上や台数も伸びていくことが予想されます。防災対策で購入を検討されている方は、まずはレンタルなどで試してみて、必要な機能を見極めてから購入手続きを進めるのもいいかもしれませんね。
出典
※1 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーで防災を考える調査結果」
※2 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカー白書2018」
※3 一般社団法人日本RV協会「2019年度キャンピングカー業界の動向調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部