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本記事では、カードローンの金利に関する基礎知識と、金利の相場について解説を行います。カードローンの金利はどのように計算されているのかを始めとし、カードローンには上限金利があることや、固定金利と変動金利の違いについても解説しています。
また、金利相場は銀行系カードローンと、消費者金融・信販会社のカードローンで差があることについても解説しています。この記事を参考に、自身にあったカードローンを探してみてください。
カードローンの金利とは?どのように計算する?
カードローンを借りる際、金利や利息などの専門用語が並んでいますよね。このような専門用語はお金を借りる際に理解していないと損をする可能性もある大切な用語です。まずは、金利や利息とは一体どのような意味を持つのか知っておきましょう。
金利とは、借入金額に対して支払う利息の割合のことです。利率と呼ばれることもあります。〇%というようにパーセントで表示されるのが一般的です。また、1年単位で表す金利(借入金額に対する1年間の利息の割合)を「年利」といいます。
カードローンの利息は基本的に日割りで発生します。利息の計算方法は以下の通りです。
借入金額×実質年率×借入日数÷365日(うるう年の場合は366日)
カードローンの種類にもよりますが、毎月の借入残高で利息額を計算する場合、実際に毎月かかる利息は借入残高が減るにつれて減っていきます。金利が低ければ低いほど、余計な利息を払わずに済むので、金利は低めのものを選ぶようにするとよいでしょう。
カードローンの上限金利とは?
カードローンの上限金利は、利息制限法という法律で規定されています。2010年6月に利息制限法が改正され、それまでよりも上限金利が引き下げられることになりました。現在では、カードローンの上限金利は借入金額に応じて15%~20%と定められています。
ちなみに、金利は、法律で定められた上限金利の範囲内であれば、貸付業者が自由に決めてよいことになっています。カードローン上限金利は以下のように定められています。
貸付金額 | 上限金利 |
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
つまり「利息制限法」によって、貸付金額が多くなるほど上限金利は低くなります。
そのため、たとえ同じ100万円を借り入れる場合、一社で借入を行えば金利は最大で15%となります。しかし、2社から50万円ずつ借り入れた場合、上限金利は18%になります。そのため、複数の企業からお金を借りる場合、一社でお金を借りる場合よりも利息が高くなる可能性があるのです。
以上のように、カードローンの金利は元本(借入額)が基準となります。
例えば、10万円の借入だった場合、これは10万円以上100万円未満ということになるので、年利18%を超えた場合は違法となります。また、利息制限法により、同じ会社で複数のローンを組んでいる場合は、その借入の合計額で、金利の上限が決まることになります。
住宅ローン2000万円を契約している金融機関で、カードローン限度額10万円の契約をする場合を考えてみましょう。
カードローンの限度額だけで考えると、借入金額は10万円以上100万円未満にあたるため、年18%が上限金利となります。しかし、このケースでは、同じ金融機関で2000万円の借入があるため、合算すると2010万円の借入となります。つまり、カードローンの年利は15%を超えることはありません。
もし、年利20%を越える金融機関があった場合、それは違法な金利となります。そのため、そのような金融機関は利用しないように注意してください。
そもそも金利はどうやって決まるの?
そもそも、金利はどのようにして決められるのでしょうか。
上記で述べた利息制限法で定められた上限の範囲内であれば、カード会社や消費者金融業者が自由に金利を決めることができます。そのため、各社の方針に基づいて金利が設定されているのです。
例えば、会社ごとにカードローンの金利を比較してみると、以下のように幅があることが分かります。
<カード会社の金利の差>
イオン銀行カードローン | 3.80%〜13.80% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
アイフル | 3.0%~18.0% |
これは、融資額や融資条件の違いによって適用される金利が変わることを意味しています。基本的には、融資額が小さいほど金利は高くなり、融資額が大きくなれば金利が低くなります。
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カードローンの金利相場はどのくらい?
カードローンの相場は、貸付業者が銀行か消費者金融・信販会社かで変わってきます。
銀行系カードローンであれば、年率4.5%~18%を相場と考えるとよいでしょう。消費者金融や信販会社のカードローンであれば、年率15%~18%が相場と言われています。
この、銀行と消費者金融・信販会社での金利の差は、どこを重視しているかによって変わってきています。銀行系のカードローンは、融資額の大きさと金利の低さを重視しているため、金利は低くなる傾向にあります。一方で、消費者金融・信販会社では、融資のスピードや利便性を重視しているため、金利は高めに設定されているのです。
低金利にこだわると利便性がなくなることも
それでは、金利は低ければ低いほどいいのでしょうか。もちろん、返済額が下がるという意味では低金利は魅力的です。しかし、低金利にこだわりすぎて利便性や特典などを軽視するのはあまり得策とはいえないでしょう。
例えば、最短30分の審査回答&最短即日振り込みや30日間金利0円サービス、全国5万台以上の自社・提携ATMなどが使える金融会社も存在します。このようなサービスを使い、早いうちにカードローンを返済してしまえば、低金利の金融機関よりもお得に借りることができますよね。
そのため、低金利にこだわるなら14.5%前後を目安にしてカードローンを比較検討するのがおすすめです。
金利を比較する時は下限金利ではなく上限金利での比較を
カードローンの金利を比較する重要性は分かっていただけた思います。しかし、金利を比較する時には一点注意すべきことがあります。それは、金利を比較する時は下限金利ではなく、上限金利での比較を行うということです。
つまり、A社 3.80~13.80%、B社 4.0〜14.50%となっている場合は、13.80%となっているB社のほうが低金利だと考えておくといいでしょう。
そもそも、下限金利でカードローンを借りられるのは、利用限度額と年収が高い、信用情報の信用度が高い人です。初めてカードローンを利用する時は、利用限度額が低く設定されることが多いため、適用金利も高くなってきます。そのため、上限金利での比較を行っておいたほうが、実際に融資を受ける際とのずれが少なくなります。
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固定金利と変動金利の違いとは?
カードローンを借りる際にも、住宅ローンなどと同じように、金利は二種類あります。固定金利と変動金利です。固定金利とは、借入を行った際の金利がずっと適用される状態のこと。変動金利とは、返済中に金利が定期的に見直される状態のことを指します。
固定金利のメリットは、金利が固定されていることで、安心感を得られるという点と、返済額が変わらないので返済計画が立てやすい点にあります。一方で、変動金利より金利を高めに設定している点や、今後社会情勢が低金利になっていけば、変動金利より返済額が多めになる点がデメリットとしてあげられます。
変動金利のメリットは、固定金利よりも金利を低めに設定している点と、今後低金利で推移すれば返済額を抑えられる点にあります。一方で、将来金利が上昇するリスクがあり、金利が上昇すれば返済額も上昇する点がデメリットといえるでしょう。
カードローンの金利相場をしって賢く借り入れ!
本記事では、カードロンの金利の基礎知識や、金利相場について説明を行ってきました。相場を知っておくことで、カードローンの返済がしやすい会社を選べるようになるでしょう。
また、カードローンには上限金利が定められています。そのため、カードローンの上限金利を超えた金利は合法ではありません。そのような金融業者をみかけた場合は利用しないように注意してください。
低金利は、返済額を低くするためにはとても魅力的な要素ですが、最低金利にとらわれたり、低金利にこだわりすぎると損することもある点は覚えておいてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
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※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
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