公開日: 2019.06.26

人生100年時代において、50代夫婦の定年対策を覗いてみた

人生100年時代といわれていますが、果たしてその100年の内、不自由なく快適に過ごせるのは何年なのか、考えてみたことはありますか?
 
今回は、定年を前にした世代が老後の家計や自分のキャリアについてどのように考えているのか、高齢者の就労支援を行う株式会社マイスター60が発表した調査結果(※)を見ていきます。
 

老後に金銭面の不安を抱いている人が大多数

この調査は、妻と同居している全国の50代男性会社員500名、および50代男性会社員を夫に持ち現在同居している女性500名、計1000名を対象に行われたものです。
 
【あなたや配偶者が今の会社を退職した後の老後の暮らしにおいて、金銭面での不安はありますか?】
1位:どちらかというと不安を感じる  45.4%
2位:とても不安を感じる       40.4%
3位:どちらかというと不安は感じない 12.8%
4位:全く不安は感じない        1.4%
 
不安を感じる率を合計すると、85.8%の人が老後の金銭面に不安を感じているという結果に。全く不安を感じないといううらやましい人たちは、とても少数派ということもわかります。
 
【あなたもしくは配偶者の方が現在お勤めの会社を退職した後の、ご家族の老後の家計(収入や支出)について、あなたはどの程度考えていますか?】
1位:あまり深くは考えていない  44.0%
2位:どちらかというと考えている 40.4%
3位:しっかりと考えている     8.9%
4位:全く考えていない       6.7%
 
この結果を見ると、老後の金銭面に不安を感じている人は多いわりには、実際に老後の家計についてはきちんと考えていない……という人が少なくないことが読み取れるようです。
 
つまり、漠然と老後の金銭面に不安を感じているものの、家計について考えたり対策したりするところまで踏み込めていない……という現状ではないでしょうか。
 

年金、どうなっちゃうの?いくらもらえるか把握している人は少数派

次は、いま世間を騒がせている年金についてです。みなさん、自分がいくらもらえるか把握しているのでしょうか。
 
【あなたはご自身や配偶者の方の年金(国民年金・厚生年金・確定拠出年金など)が、実際にいつどれくらい支払われるか正しく把握できていますか?】
1位:一部把握できている    43.0%
2位:ほとんど把握できていない 37.0%
3位:しっかりと把握できている 10.3%
4位:全く把握していない     9.7%
 
これも、把握できている勢とできていない勢がほぼ半々で割れた結果に。
 
60~70歳の間で受給スタートの年齢が決められることもあり、「いつからもらえば一番得なのかわからない」「夫の扶養に入っているので全部夫に任せている」など、なかなか本格的な試算ができていない人も多いのかもしれません。
 
年金の相談については、日本年金機構をはじめ全国社会保険労務士会連合会や各自治体などで受けられる場合もあるため、はやめはやめの検討を進めたいものですね。
 

定年後のキャリア、重視するのはやっぱりお金関連?

定年後、自分のスキルを生かして新しいキャリアに挑戦するシニアも多いでしょう。最後に、定年後のキャリアについてどのような展望があるのか、自身が勤める会社に定年制度がないと回答した20名を除く男性480名を対象に聞くと次のようになっています。
 
【あなたは定年に向けて何か具体的な準備をしていますか?それぞれ取組み状況を教えてください。】
 
<お金や資産運用の勉強>
1位:現在は取り組んでいないがこれから取り組む予定 43.3%
2位:今後取り組む予定はない            33.1%
3位:現在取り組んでいる              16.5%
4位:過去充分に取り組んだ              7.1%
 
<人脈の形成>
1位:今後取り組む予定はない            45.6%
2位:現在は取り組んでいないがこれから取り組む予定 29.2%
3位:現在取り組んでいる              15.4%
4位:過去充分に取り組んだ              9.8%
 
<仕事関連の勉強(資格取得以外)>
1位:今後取り組む予定はない            48.3%
2位:現在は取り組んでいないがこれから取り組む予定 20.4%
3位:過去充分に取り組んだ             16.5%
4位:現在取り組んでいる              14.8%
 
<資格取得のための勉強>
1位:今後取り組む予定はない            52.7%
2位:現在は取り組んでいないがこれから取り組む予定 22.3%
3位:過去充分に取り組んだ             16.9%
4位:現在取り組んでいる               8.1%
 
定年前の男性は、どうやら仕事関連の勉強や資格取得などの“自分磨き”よりも、より現実的な資産運用に興味があるように見えます。やはりこれも、老後の金銭面に不安を抱いているからこその結果なのかもしれません。
 
老後の家計や年金制度に不安があるいま、人生100年時代を生き抜くには、定年後のキャリアとして資産運用などのスキルが求められるということでしょうか。漠然と不安を抱いたまま生活するのではなく、はやめの家族会議が吉かもしれませんね。
 
出典
マイスター60調べ「50代会社員夫婦の定年退職後の老後対策や自己研鑽状況の調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 



▲PAGETOP