公開日: 2019.08.27 老後

65歳以上の世帯の2割がネットでお買い物。孫出費もばかにならない?シニアの消費をみる

今年の敬老の日は9月16日(月)。総務省統計局の人口推計によると、日本の65歳以上の高齢者は、総人口が27万人減少する一方で、44万人増加しています。
 
また、総人口に占める高齢者人口の割合は、1950年では65歳以上は4.9%でしたが、2018年は28.1%と過去最高となり、現在高齢者率世界一となっています。さらに、2040年には35.3%になると推測され、日本は3人に1人以上が65歳以上と、超高齢化社会になるといわれています。
 
今回は、総務省統計局の「敬老の日」にちなんだ統計トピックスから、特に高齢者世帯での消費生活についてみていきましょう。(※1)
 
FINANCIAL FIELD編集部

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高齢者世帯では健康食品やサプリメントの支出が多い。子どもや孫のために使うお金もばかにならない

世帯主が65歳以上である高齢者世帯について、2017年の消費支出を世帯主が65歳未満の非高齢者世帯と比較すると、「保健医療」が1.69倍と最も高くなっています。
 
そのうち、健康食品やサプリメントなどの「健康保持用摂取品」が2.33倍でした。健康の維持・増進のために、病院に行ったり、健康食品を買ったりする支出割合が高いという特徴があります。
 
次いで「光熱・水道」が1.26倍、「食料」および「家具・家事用品」が1.17倍などとなっており、基本的な生活のための支出が多く、つつましい生活が垣間見えます。
 
「その他の消費支出」の内訳をみると、「交際費」が1.79倍と高くなっており、子や孫の世帯など世帯外への金品の贈与などが高くなっています。孫にお年玉やお小遣いをあげたり、モノを買ってあげることが多いようです。
 
例えば株式会社MayLightの7月の調査によると(※2)、ランドセルを購入するのは両親(43.4%)より祖父母(45.6%)というように、何かと祖父母が子や孫のためにお金を使っているようです。
 

高齢者世帯の2割がネットショッピングを利用。旅行をネットで手配する

高齢者世帯について、ネットショッピングを利用した世帯割合をみると、2017年は18.2%となり、2007年(7.0%)からの10年間で2.6倍となっています。また、高齢者世帯のうち世帯主が75歳以上である世帯では、2017年に1割を超え、12.5%となりました。
 
ネットショッピングは若い世代の利用が多いと思われがちですが、高齢者でも利用が増えているようです。遠くまで買い物にわざわざ出掛けなくてもいいので、むしろ高齢者のほうがネットショッピングが便利と思うのかもしれません。
 
高齢者世帯のネットショッピングの支出金額の項目別の構成比をみると、「旅行関係費」が25.1%と最も高く、次いで「食料」が15.7%などとなっています。
 
旅行についてはネットで手配したほうが、航空券や鉄道、ホテルの空きがあらかじめわかったり、安い商品を比較できたりと便利です。高齢者でもネットの旅行手配のメリットを知っていて、自分で手配している人が多いのではないでしょうか。
 
また、ネットショッピングで購入した項目別の構成比を、非高齢者世帯と比較すると、「医薬品・健康食品」が1.64倍と最も高く、次いで「保険」が1.16倍、「食料」が1.14倍などとなっています。
 
ネットショッピングでも健康に関わる買い物が多いことがわかります。もしもの時のための保険もネットで手配しているようで、意外と高齢者のITスキルが高いことがうかがえます。
 

高齢者世帯の貯蓄平均は2386万円。それって本当?

高齢者世帯の消費状況をみてきましたが、それでは高齢者世帯ではどのくらい貯蓄があるのでしょう?
 
総務省統計局の調査によると、高齢者世帯の貯蓄現在高は、2017年は1世帯当たり2386万円となっています。老後2000万円問題が少し前に話題になりましたが、この数字をみると、”なんだ、みんな持ってるんじゃないの”と思う人も多いでしょう。
 
ところが実態は、1世帯当たり平均の貯蓄現在高は、貯蓄額の高い世帯によって引き上げられるので、貯蓄額の低い世帯から高い世帯へ順番に並べた際にちょうど中央に位置する世帯の値をみてみると、2017年は1560万円となっています。
 
2000万円には少し満たないものの、そこそこ貯蓄があるみたいですね。ただし、それより貯蓄がない人も多いのは確かです。
 
この統計からは「健康に気を使い、ネットで旅行も保険も手配する、アクティブなシニアの姿」が思い浮かびます。敬老の日はおじいさん、おばあさんに、例えば旅行でもプレゼントしてはいかがでしょう。
 
※1:総務省統計局 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-
※2:株式会社MayLight「ランドセル購入に関するアンケート調査結果発表」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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