最終更新日: 2019.01.08 公開日: 2018.05.13
老後

退職金を増やしたい!リタイア後の資産運用、始めるときのポイントとは

ただ貯金をしていても、昔と違って利息もほとんど期待できないからと、退職金などを使って投資に挑戦されるシニア世代が増えています。
 
大切な老後資金を運用で失敗しないため、どのようにすれば良いのでしょうか。今回はシニア世代が投資を始める時のポイントについて考えてみたいと思います。
藤丸史果

Text:

Text:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

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藤丸史果

執筆者:

Text:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

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投資をする前に

どんな方法でも、投資にはリスクがつきものです。高い収益を上げる金融商品は価格が大きく上がることもあれば、大きく下がる可能性もあることをしっかり把握し、まずは各種の金融商品について、リスクとその仕組みや、期待できるリターンの目安を知ることから始めましょう。
 
また、老後にはどれほどのお金が必要なのでしょう。高齢になるほど体力的にも行動範囲が狭くなるため、意外とお金は使わないという方も多いものです。
 
備えあれば憂いなしとは言うものの、あまり将来への不安を抱き過ぎ、焦りから誤った判断をして大切な資金を失わないよう、まずは今後の人生設計を踏まえ、何にいくらかかるのか、いくらあれば足りるのか計算をして具体的に投資でどのくらい利益を得れば良いか目標を立ててみると良いと思います。
 
なお、シニア世代の投資はあくまで余裕資金で行うということが大前提です。
 
ローンがまだたくさん残っている、貯蓄はほとんど無いという方にはおすすめしません。まったくリスクが無い投資は存在しないからです。
 
投資への資産配分については、もちろん個人の状況や考え方によりますが、年金が主な収入であるシニア世代であれば、全資産の30%程度までに抑えたほうが無難だと思います。
 

各金融商品の違いを知る

最近よく耳にするビットコイン等の仮想通貨は、金融商品ではありません。国や中央銀行がその価値を保証する「法定通貨」とは違い、インターネット上でやり取りされる電子データである仮想通貨には、価格の急落や突然、価値が無くなるリスクもあります。
 
税制上のメリットも特に無く、リタイア後の資産形成としては最も不向きと言えるかもしれません。
 
金融商品の中では一般的に「先物・オプション」や「金投資」などはハイリスク・ハイリターン、「外国株式」、「外国株ファンド」などはその次くらいでしょうか。
 
反対に、普通預金や定期預金はもちろん、「国債」、「社債」、「国内債券ファンド」などはリターンも少ない代わりにリスクも小さいので、あまりリスクを取りたくない方に良い商品と言えるでしょう。
 

シニア世代の投資のポイント

ひと通り投資について勉強し、投資の目標が決まったら、まずは練習のつもりでごく少額の投資額でスタートしてみると良いと思います。数千円から始められる金融商品もありますし、実践で身につくことは多く、そのほうが理解も早いからです。
 
分散するほど価格変動のブレは補正され、損が出にくくなりますので、最初から分散投資を心掛けると良いと思います。
 
値動きが異なる投資同士を組み合わせたり、国や地域、通貨などの投資対象地域を分散させる方法もありますし、夫婦や親子など、同一世帯内で安定方の投資をする人、積極的な投資をする人と分けて行う分散投資も良いでしょう。
 

おすすめは投資信託。注意点は?

少額でも幅広い分散投資が可能な投資信託は比較的リスクも低く、これから投資を始める初心者に向いていると言えます。
 
ただし、毎月、分配金が支払われる「毎月分配型投資信託」は、年金のように定期的に収益を得たいと考えるシニア世代に人気があるようですが、これは分配金を出さずに収益を再投資するタイプに比べて運用効率が落ちることを覚えておいていただきたいと思います。
 
運用収益を上回る分配金を無理に支払い続けると元本を減らしてしまう場合もあります。
 
資産を増やしたいのなら、分配せずに収益を再投資に回す「無配分型」、あるいは年1~2回分配程度の投資信託を選びましょう。
 
また「少額投資非課税制度(NISA)」は、年間120万円までは投資から生じる配当や譲渡益等の利益が最大5年間、非課税になる枠が得られるというもので、2018年1月からは「つみたてNISA」も始まり、こちらは年間40万円まで非課税枠の積み立て型です。
 
少額の投資にとどまるためリスクも抑えられ、課税対象となる年金以外の所得が増えて国民健康保険料などが高くなってしまうということもなく、シニア世代にとって安心できる商品と言えます。
 
ただし、つみたてNISAは商品が限定されていたり、NISAとつみたてNISAは併用できなかったりと注意点もありますので、興味のある方はよく調べてから始めてみると良いと思います。
 
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー



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