更新日: 2020.04.25 その他
新型コロナウイルスで経営が厳しい…中小企業が使える補助金には、どんなものがある?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
持続化給付金
補正予算案の成立後という注意文言つきですが、持続化給付金として返済不要の現金支給がされるとのことなので、経済産業省の今後の詳細発表にも注視していきましょう。
持続化給付金では、中小企業に最大200万円が支給されます。新型コロナウイルス感染症の拡大により特に大きな影響を受けて、前年同月比で50%以上売り上げが減少している事業者が対象。
オンラインで申請できるかたちをとる予定なので、GビズIDや印鑑証明などを取得するために外出することのないようご留意ください。
雇用調整助成金の特例措置
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業主を対象に、もともとある制度を強化した内容となっています。
雇用の維持を図った場合に休業手当や賃金などの一部を助成するものですが、助成率が大幅に上がっているのが特徴です(通常3分の2だったものが5分の4に、解雇を行わない場合は10分の9まで引き上げられました)。
会社が従業員を解雇せず、一時的に休ませて支払うのが休業手当で、平均賃金の60%以上支払うことになっています。この額のうち、上記の割合が補助されるというわけです。
また、通常時と違って雇用保険に未加入のパートやアルバイト、新卒採用で雇用保険加入期間が短い人も助成金の対象になっているほか、計画届の事後提出も認められています(令和2年1月24日~6月30日まで)。詳しい申請手続きについては、厚生労働省・雇用調整助成金ガイドブックをご確認ください。
サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金[特例](IT導入補助金)
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、テレワークの導入に必要なITツールにかかる費用を補助します。補助額は30~450万円で、PCやタブレットなどハードウェアのレンタル費用も対象となる特別枠での補助率は3分の2です。
公募式なので今後の締め切りや公募条件などは、一般社団法人サービスデザイン推進協議会のホームページをご確認ください。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金[特例](ものづくり補助金)
製品やサービスの開発、生産プロセス改善のための設備投資などの支援を目的に、補助額上限は原則1000万円。特別枠での補助率は3分の2です。公募式なので今後の締め切りや公募条件などは、ものづくり補助事業公式ホームページをご確認ください。
税や資金繰りでの支援措置
お金を受け取れるわけではありませんが、各種納税や融資などについても新型コロナウイルス感染症の影響を配慮して、期限などに優遇措置が取られています。詳細は該当ホームページなどでご確認ください。ポータルサイトとして経済産業省の「ミラサポplus」もあります。
誰も予想だにしなかった苦境に立たされている方が多くいらっしゃると思います。苦しい状況の中、補助金などの制度を調べるための一助となれば幸いです。
出典・参考
経済産業省 新型コロナウイルス感染症関連
経済産業省 持続化給付金
厚生労働省 雇用調整助成金
厚生労働省 雇用調整助成金ガイドブック(簡易版)
一般社団法人サービスデザイン推進協議会
ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
経済産業省 中小企業庁 ミラサポplus 「制度を探す」(制度ナビ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部