更新日: 2020.02.08 その他
ドライバーの約8割が「あおり運転を受けたことがある」みんながとっている対策って?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ドライバーの約8割があおり運転の被害に遭っていた!
パナソニック株式会社オートモーティブ社が発表した、「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査」の結果(※1)をチェック!
【下記のような「あおり運転を受けたと感じたことはありますか?」[車間距離を詰める]、[幅寄せ・蛇行運転]、[パッシング]、[クラクションでの威嚇・必要のないハイビーム]】
・はい :81%
・いいえ:19%
【受けたことのある「あおり運転」をすべてお答えください(上記で「はい」と答えた方のみ)】
1位:車間距離を詰める 85.4%
2位:パッシング 43.0%
3位:クラクションでの威嚇 34.1%
4位:幅寄せ 31.0%
5位:必要のないハイビーム 29.9%
6位:蛇行運転 21.0%
なんと、約8割のドライバーがあおり運転の被害に遭っているという結果に!中でももっとも多かったのが、「車間距離を詰める」というもの。これは、一歩間違えば接触事故を起こしかねない危険な行為といえます。
「パッシング」「クラクションでの威嚇」は、一見危険は少なそうに思えるものの、被害を受ける側としては精神的に焦ってしまい集中力も低下し、思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。
では、あおり運転の被害に遭わないよう、みなさんはどのような対策を行っているのでしょうか。
【あおり運転対策として、普段心がけていることはありますか?(複数回答)】
1位:なるべく車間距離を取る 53.8%
2位:不審な車には近づかない 50.2%
3位:無理な割り込みをしない 44.4%
4位:ドライブレコーダーを導入している 33.2%
5位:なるべく道を譲る 33.0%
あおり運転対策のTOP5は上記のとおり。積極的なものから消極的なものまで、みなさんさまざまな対策をとっていることがわかります。
まずは相手を触発しないこと、そして万が一あおり運転の被害に遭ったときに記録しておけるようドライブレコーダーを導入しておく、というダブルの対策が安心なのかもしれません。
あおり運転の被害から身を守る、ドライブレコーダーの普及率は?
万が一あおり運転の被害に遭った際、証拠となる映像を捉えるドライブレコーダーは、どれくらい普及しているのでしょうか。
【あなたが普段運転する自動車の、カーナビとドライブレコーダーの装着状況について、以下のどれに当てはまりますか?】
1位:カーナビは装着しているが、ドライブレコーダーは装着していない 45%
2位:カーナビもドライブレコーダーも装着している 39%
3位:カーナビもドライブレコーダーもついていない 12%
4位:カーナビは装着していないが、ドライブレコーダーは装着している 4%
上記の回答から、ドライブレコーダーを装着している人は、43%という結果になりました。最近ではドライブレコーダーのCMも流れているため、もっと普及していると思いきや、半数を切っているのが実情です。
少数ではありますが、カーナビはなくともドライブレコーダーだけはつけているという人たちは、おそらく昨今のあおり運転の被害状況を見て、万が一のために導入されたのかもしれませんね。
どんなドライブレコーダーが人気?相場は?
ドライブレコーダーと一口にいっても、簡易的なものからさまざまな機能を搭載したものまで、種類は豊富です。そんなドライブレコーダーの販売動向を探るため、GfKジャパンが発表した「ドライブレコーダーの販売動向」(※2)を見てみましょう。
【ドライブレコーダー国内販売台数推移】
・2014年:約 40万台
・2015年:約 60万台
・2016年:約 80万台
・2017年:約110万台
・2018年:約140万台
5年の推移を見てみると、順調に販売台数を増やしていることがわかります。あおり運転を抑止する啓蒙はありつつも、残念ながらすぐに件数が減ることはないでしょうし、今後もドライブレコーダーの需要は続くと考えられそうです。
あおり運転は、前方で蛇行されたり、後方から車間距離を詰めてこられたりなど、前後方ともに注意が必要です。そのため、ここ数年は前方だけでなく後方も記録できる高性能のドライブレコーダーも人気。全体の何割くらいが前後方カメラなのでしょうか。
【ドライブレコーダーにおける前後カメラ搭載モデルの数量構成比】
・2016年: 0%
・2017年: 1%
・2018年:18%
2016年の時点では前方カメラのみだったのにも関わらず、2018年には約2割が前後カメラ搭載のドライブレコーダーという結果になりました。急激にそのニーズが高まっていることがわかります。
ちなみに、夜間撮影モードを搭載したドライブレコーダーの数量構成比は79%、安全運転をサポートする運転支援機能を搭載したドライブレコーダーの数量構成比は43%とのことで、ただ記録するだけでなく多機能のドライブレコーダーが人気のようです。
このような高価格帯のドライブレコーダーが広まりつつあることから、ドライブレコーダーの平均価格は2018年で1万5700円(税抜)にアップし、金額前年比は44%増に達したとのこと。
今後も、ドライバーのニーズに応えたさまざまな機能が搭載されたドライブレコーダーが出てくることを考えると、この相場はますます上がっていくのかもしれません。
出典
※1 【パナソニック調べ】「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査」
※2 GfKジャパン「2018年 ドライブレコーダーの販売動向」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部