更新日: 2019.01.11 自動車保険

ドライブレコーダーを貸し出してもらえる?半日から加入できる? 意外と知らない自動車保険の世界

執筆者 : 山本美紀

ドライブレコーダーを貸し出してもらえる?半日から加入できる? 意外と知らない自動車保険の世界
「若者の車離れ」や「カーシェアリング」という言葉に代表されるように、私たちの暮らしは時代とともに変化し、自家用車と私たちの関係性にも変化が表れてきています。
 
また、技術の進歩により、保険会社は私たちの運転データをより正確に入手できるようになりました。それに合わせて、自動車保険にも新しい商品が続々登場しています。今回は最近登場した新しい自動車保険のサービスをご紹介したいと思います。
 
山本美紀

Text:山本美紀(やまもと みき)

CFP(R)認定者

家計整理アドバイザー 認定講師
第一子出産直前にお金についての知識の必要性に気づき、ファイナンシャルプランナーの勉勉を始め、CFP(R)取得。
 
現在は、同じ母として、子育て真っ最中の方々が抱える<将来の生活費>や<教育費>に対する不安に対し、ライフプラン作成を中心に、それぞれの事情に合わせたきめ細やかなアドバイスをしたり、≪家計整理アドバイザー≫として、日々の家計整理に悩みを持つママ向けに【お金の整え方】のセミナーを開催し、好評を得ている。
 
ママ達のお金の不安に共に向き合い、解消することで、家族や自身の夢に向かって【イキイキ】活動するママを増やしたいと願い、活動中。
http://miki-lifedesign.com/

ドラレコ特約

「ドラレコ」とは「ドライブレコーダー」のこと。市場調査会社GfKジャパンの調査によりますと、2017年のドライブレコーダーの国内販売台数は、前年比38%増の109万台と、市場は急速に拡大しています。
 
この市場の拡大を背景に、損害保険各社は自動車保険の加入者に、ドラレコ特約をつけることで専用のドライブレコーダーを貸し出すサービスを開始しています。
 
特約は数百円程度でつけられます。提供されるドライブレコーダーには、通信機能がついているため、事故などで強い衝撃を検知すると、映像がコールセンターに送られるようになっており、その映像をもとに示談交渉や必要に応じた手配をしてくます。
 
また、運転中に危険地点の警告やふらつきなどを音声メッセージで知らせてくれたり、運転者の運転データを分析して、アドバイスをしてくれるサービスがある会社もあります。これらのサービスにより、事故を未然に防ぐことができますね。
 

さらに短時間に対応した保険も!

以前より1日保険という保険はありましたが、さらに短い12時間から加入できる自動車保険が販売されることになりました。個人間の一時的な貸し借りに対応するもので、12時間の補償につき400円程で加入できるものが販売される予定です。
 
実家に帰省して、ご両親の車を一時的に使用する際、友人の車を借りてでかけたりする際、使う時間分だけの保険を掛けられることで、保険料のムダを省くことができますね。
 

初めて車を購入する人、初めて自動車保険に加入する人は優遇される!

先述したように、「若者の車離れ」や「カーシェアリング」という動きが定着してきているため、保険会社各社は、若年層を取りこむためのサービスに工夫を凝らしています。
 
すでに自動車保険に初めて加入する人向けの割安プランの販売を開始していますし、現在まだ取り組み始めていない保険会社でも、来年を目途に初めて車を購入する人を対象にした割引を拡充予定、または、保険料の引き下げを検討中とのことです。 
 
自動車を維持していくにあたって、負担のかかる保険料が少しでも軽くなるのは、車の所有を迷っている方にとっては朗報ですね。
 

まとめ

車を取り巻く状況は日々変化しています。「車離れ」といわれているものの、住んでいる環境や、家庭の状況により、特に小さなお子さんがいる家庭では、自家用車が必要な方は多いと思います。
 
必要経費ではありますが、今までは実際の利用状況にあわない過分な保険に入っていた方も、ご自身のライフスタイルにあった自動車保険を選べるような選択肢の幅が広がったことは歓迎すべきこと。
 
以前から車を所有し、自動車保険に加入している方も、今一度ご自分の車の利用状況と現在加入中の保険内容をじっくり検討して、ムダのない保険選びをして保険料の削減をめざしましょう。
 
今回ご紹介した保険内容は、保険会社各社により、条件やサービス内容に違いがありますので、実際に加入される場合は、各社に詳しい内容をお問い合わせください。
 
出典:GfKジャパン「2017年のドライブレコーダー販売傾向」
 
Text:山本美紀(やまもと みき)
CFP(R)認定者