更新日: 2019.12.14 その他

フリマアプリで利益が100円以下でも売る人はどれくらいいるの?

フリマアプリで利益が100円以下でも売る人はどれくらいいるの?
身の回りの不用品、12月の大掃除で捨てる前にちょっと待った!フリマアプリで売れるかもしれませんよ。フリマアプリで捨てようとしているものを検索して、売れている実績があれば、売れる可能性があります。出品するのはタダなので、一度出品してみませんか?
 
少額でも売れるといいですが、写真を撮って、売れたら梱包して発送するのは結構面倒です。そこまで手間をかけても、手数料を引かれて手に入るのは数十円。
 
出品する意味はあるのかと思う人もいるかもしれません。しかし、100円や200円で出品している人は結構いますよね。この人たちはどういう意識でフリマアプリを利用しているのでしょう。
 
メルカリ総合研究所は、こんなにフリマアプリ市場が成長した背景には「金銭的な利益を得ること」以外にもいろんな利用目的があるのでは、という仮説をたて、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」515名、「最低1000円以上の利益を見込んで商品を出品するフリマアプリ利用者」515名(合計1030名)を対象に調査を実施しました(※)。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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フリマアプリ出品者の2割が3回に1回以上100円以下の利益で出品。理由は「捨てるのがもったいないから」

フリマアプリに出品している利用者の22.0%が、「3回に1回以上」の頻度で、“100円以下の利益でフリマアプリに出品をしている”と回答しました。この人たちを「少額取引利用者」とします。少額取引利用者の男女比は、男性は36.7%、女性は63.3%で、女性の方が少額での取引をしている人が多いことがわかりました。
 
少額取引利用者のフリマアプリ利用目的TOP3は、1位「不要品を処分するため(73.6%)」、2位「捨てることがもったいないため(62.3%)」、3位「お金を得るため(59.2%)」となりました。高額取引利用者と比べ「捨てることがもったいないため」という回答が多く、15.7%の意識の差がありました。
 
少額取引利用者が、商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由1位は、「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから(63.6%)」でした。高額取引利用者と比べて、23.9%多い回答となりました。
 
やはり、少額でも出品する理由は、お金を稼ぐというより、まだ使えるという環境への配慮や、大切にしていたものだから捨てたくないという気持ちが大きいようです。
 

少額取引で売れた時、男性は「他者に評価される」女性は「罪悪感がなくなる」のが嬉しい理由

少額取引利用者が、商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由は、男性では「他者に評価されたと感じるから」という回答が女性より22.8%の差をつけて多かったようです。商品が売れたら買った人が評価をしてくれます。自分の出品したものが気に入ってもらえると嬉しいですよね。
 
女性は男性よりも「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから」という回答が男性と比べて8.7%多い結果となりました。女性はエコの意識が高いようです。
 
また、少額取引利用者の59.8%がフリマアプリでの商品販売に「ハマっている」と回答しました。不用品を引き取ってもらえて少額でも利益が出ると楽しいですよね。高額取引利用者と比べ、17.3%の意識の差がありました。もはや利益ではなく、不用品が売れていくのを楽しんでいるのではないでしょうか。
 

フリマアプリを利用すると、身の回りの売れるモノを探すようになる人が多い

全回答者のうち70.3%が「フリマアプリで自身が出品した商品が売れること」で承認欲求が満たされると回答しました。自分の持ち物が誰かにとっては必要であるということに、喜びを感じるようです。
 
また、全回答者のフリマアプリ利用後の意識・行動変化について聞くと、1位「身の回りの売れるモノを探すようになった(53.3%)」、2位「売ることが楽しくなった(48.0%)」、3位「売ることを意識して購入し大切に扱うようになった(34.8%)」という結果になりました。一度売れると楽しくなって、他に売れるものはないか探してしまいますよね。
 
大掃除で不用品が見つかったら、フリマアプリを使って見てはいかがでしょう。案外ハマる人が多いかも?
 
出典 ※株式会社メルカリ「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者の意識・実態調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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