“水中のプロ”「潜水士」の年収ってどのくらい? 必要な資格や仕事内容も分かりやすく解説!
配信日: 2025.06.15

本記事では、潜水士の平均年収を紹介するとともに、必要な資格や仕事内容、潜水士として働くまでの流れなどをまとめています。

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潜水士の平均年収
はじめに、潜水士の平均年収を確認してみましょう。厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、潜水士の全国平均賃金は453万4000円です。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は460万円とされているため、潜水士は平均とほぼ同じと考えてよいでしょう。
潜水士に必要な資格と仕事内容
潜水士の仕事は、潜水器具を身に着けて水中で作業することです。漁港の防波堤などの構築物の基礎を構築する際に、海底に石を投入してならすなどの作業をおこなうこともあります。
建設関係のほかにも、船底の清掃や点検作業など船舶関係の仕事や、魚介類の採取など漁業関係の仕事もあります。
一般社団法人日本潜水協会によると、職業として潜水作業をおこなうには、作業内容に応じた資格が必要です。資格の種類には、以下のようなものがあります。
●潜水士免許:職業として潜水器具を使用する際に必要な国家資格
●港湾潜水技士資格:港湾工事などでの潜水作業に必要な専門的知識と技術力があることを一般社団法人日本潜水協会が認定する資格
●送気員:陸上や船上から水中の潜水士に空気を送る際に調節をおこなうための資格
●小型船舶操縦士免許:潜水士船などで船長業務を担当する人に必要な資格
●移動式クレーン運転:クレーンを運転する業務に必要な資格
資格取得のための試験や講習はそれぞれ実施機関が異なる場合もあるため、確認しておきましょう。
潜水士になるには?
公益財団法人安全衛生技術試験協会によると、潜水士国家試験に受験資格は設けられていません。そのため、普通系や水産系などの高校を卒業して試験を受けることも、大学や短大・専門学校を卒業してから受験することも可能でしょう。
潜水士国家試験は、筆記試験の科目ごとの得点が40%以上、かつその合計が60%以上で合格となります。
資格取得後は、海洋・港湾建設会社や警察・海上保安庁・消防署などに勤めながら潜水士として働くことができます。また、自営業として依頼される仕事をおこなう人もいるでしょう。
潜水士の平均年収は453万4000円|国家資格である潜水士免許を取得する必要がある
建設や船舶・漁業関係など、水中で仕事をする潜水士の平均年収は453万4000円です。給与所得者全体の平均年収が460万円なので、同じくらいと考えてよいでしょう。
潜水士として働くには国家資格である潜水士免許を取得する必要がありますが、そのほかにも作業内容によっては港湾潜水技士資格や送気員・小型船舶操縦士免許などの資格が必要になることもあるため、確認しておくことをおすすめします。
資格取得後は、警察や海上保安庁・消防署などでも潜水士として働くことが可能ですが、自営業として仕事をしている人もいるでしょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag 潜水士
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
一般社団法人日本潜水協会 資格取得について
公益財団法人安全衛生技術試験協会 潜水士のご紹介
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー