40代男性です。自分の年収「500万円」が周りより低い気がして不安です。同世代の「平均年収」ってどれくらいなんでしょうか?

配信日: 2025.06.15

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40代男性です。自分の年収「500万円」が周りより低い気がして不安です。同世代の「平均年収」ってどれくらいなんでしょうか?
40代に差しかかると、働き方やお金に対する考え方が少しずつ変わってくる時期でしょう。仕事では中堅ポジションとなったり、家庭では子どもの教育費や住宅ローン、老後資金のことが気になり始めたりする時期かもしれません。その中で「自分の年収はこのままで大丈夫だろうか」と不安になる方もいるようです。
 
例えば、今回の事例のように40代男性で年収「500万円」ある場合、高いのか低いのか、ただ感覚だけで判断するのではなく、公的なデータを見て現実を知ることで冷静に判断ができるでしょう。
 
本記事では40代男性の平均年収や収入に不安があるときにできることなどについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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40代男性の平均年収はどれくらいか

国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査」では、年齢階層ごとの平均給与が明示されています。これによると、40~44歳男性の平均年収は612万円、45~49歳男性では653万円です。
 
この数値を見ると、「年収500万円はやはり低めではないか」と感じるかもしれません。しかし、平均値には高年収の一部の人も含まれているため、現実よりも高く見える傾向があります。
 
また、業種や勤務先の規模によって年収は大きく異なります。例えば、金融・情報通信・製造業などでは平均を上回る傾向がある一方、小売や飲食サービス業などでは水準が下がることも珍しくありません。
 
同じ40代でも、働く業界や会社の規模などによって、年収には大きな幅が出てきます。そのため、単純に比較してしまうと、かえって現実が見えづらくなることもあります。自分の状況をしっかり踏まえて、冷静に判断する視点が大切です。
 

年収500万円は本当に低いのか?

平均年収と照らし合わせて「やっぱり自分の年収は低いのかな……」と感じたときは、別の視点から見てみるのもひとつの手です。例えば、同調査より、給与階級別分布を見てみましょう。
 
40代に限定したデータではないのですが、全年齢・男性の給与所得者における給与階級別分布では、年収400万円超500万円以下の人の割合が最も多くなっています。次いで300万円超400万円以下、500万円超600万円以下と続くため、これらのデータと比較しても、年収500万円は決して極端に低いわけではないと考えられます。
 
さらに、収入の額だけで生活の余裕の有無をはかるのは難しい面もあります。例えば、地方で暮らしていて家賃や物価が抑えられていれば、実際に手元に残るお金は都市部より多くなることもあるでしょう。生活費や支出の仕方によって、感じるゆとりには大きな差が出てきます。
 
また、家庭の事情によっても「年収の重み」は変わってきます。共働きかどうか、住宅ローンの有無、子どもの人数など、家計の形は人それぞれです。他人の年収と比べるよりも、自分の家の状況に合った年収との向き合い方を心掛けることが大切です。
 

収入に不安があるときにできること

今の年収に漠然とした不安があるときは、少しずつでも対策を考えていくことが、安心につながります。例えば、副業を始めてみたり、仕事に役立つ資格を取ってみたりしましょう。最近は、在宅でできる仕事も増えており、忙しい中でも隙間時間を活用しやすくなってきています。
 
また、収入を増やすのが難しい場合でも、支出の見直しだけで家計に余裕を生むことは十分に可能です。加入している保険の内容をチェックしてみる、使っていないサブスクリプションサービスを整理する、固定費を一度見直してみるなど、そうした小さな積み重ねが、やがて大きな安心感につながっていくでしょう。
 

他との比較よりも自分に合った生活設計を

年収は、どうしても人と比べやすい指標のひとつです。しかし、最も大切なのは、自身の家庭の状況を踏まえることです。その上で現状の年収と向き合い、不足しているなら可能な範囲で副業することなどを選択肢に入れてもよいかもしれません。
 
支出の見直しといった、負荷の少ないことから始めて、少しでも安心できる未来につなげていってはいかがでしょうか。
 

出典

国税庁長官官房企画課 令和5年分民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与〔年齢階層別の平均給与〕(21ページ)、3 給与階級別分布(23ページ)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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