40歳でついに年収「800万円」を達成!「ハイクラス」といわれる年収かと思いますが、日本では上位何パーセントですか?
配信日: 2025.06.13

40歳で年収800万円超は高収入といえる
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」における「年齢階層別の平均給与」によると、40~44歳の平均年収は501万円(男性612万円、女性343万円)です。この結果から見ると、年収800万円の人は同世代と比較して高収入といえるでしょう。
年収800万円超は全世代において上位約12.7%に入る
同じく国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円(男性は569万円、女性は316万円)です。年収800万円超の場合、全世代で見ても高収入といえるでしょう。給与階級別分布は、図表1のとおりです。
図表1
年収 | 割合 |
---|---|
100万円以下 | 8.1% |
100万円超 200万円以下 | 12.3% |
200万円超 300万円以下 | 14.0% |
300万円超 400万円以下 | 16.3% |
400万円超 500万円以下 | 15.4% |
500万円超 600万円以下 | 10.8% |
600万円超 700万円以下 | 7.1% |
700万円超 800万円以下 | 4.9% |
800万円超 900万円以下 | 3.2% |
900万円超 1000万円以下 | 4.0% |
1000万円超 | 5.5% |
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査 を基に筆者作成
図表1からは、年収800万円超の人の割合は全体の「約12.7%」と読み取れます。およそ8人に1人という割合からも「ハイクラス」と称して差し支えなさそうです。
年収を高めるためにできること
「今の会社に勤め続けても給与が上がるイメージが湧かない」という人もいるでしょう。そのような人は、副業や転職を検討してみてください。
近年は、副業であればクラウドソーシングの受注をはじめ、手軽に始められるように変わってきています。ただし、副業は会社が禁止している場合もあるため、始める前に十分に確認するようにしましょう。
また、転職も効果的な手段です。転職活動は、今の勤め先に言う必要はありません。
転職サイト等に登録し、さまざまな企業の面接を受ける中で、希望の条件があれば転職すればよいですし、希望の条件がなければ今の勤め先で勤務を続ければよいだけです。もちろん面接対策などは必要ですが、あまり気負わず始めることができます。
まとめ
本記事では、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに、年収「800万円」の人の位置付けについて紹介しました。「ハイクラス」と称される通り、やはり高年収といえる結果でした。
年収が全てではありませんが、働いて給料をもらっている以上は、少しでも給与水準がよい環境で働けるとよいですね。
なお、転職を考える場合には、人間関係や勤務時間の柔軟性など、自身が大切にしている価値観を第一に検討してみてください。
出典
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者 : 小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート