35歳で年収400万円です。サラリーマンの年収は「平均460万円」と聞きましたが、周りで“それだけ稼いでいる人”は半分もいない気がします。自分の年収は「相対的」にどれくらいでしょうか?
配信日: 2025.06.11

ネット記事などでは会社員の平均年収は「460万円」などとありますが、実際に職場や友人と話していると「そんなにもらっている人は半分もいないような?」と感じることもあるかもしれません。
本記事では、35歳前後の会社員の平均年収や、年収400万円の相対的な位置について解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
会社員の平均年収は「460万円」
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は460万円です。この金額はあくまでも全年齢の合計です。続いて35歳前後の平均年収を見てみましょう。
35歳前後の平均年収はどれくらい?
同じく国税庁の調査を年齢別に見てみると、給与所得者の平均年収は30~34歳が431万円、35~39歳は466万円です。この数値を見ると、35歳で年収400万円であれば、同年代の平均年収よりも低いといえます。
ただし、平均年収の場合、一部の高年収層が全体を押し上げてしまうため、実態より高めになる傾向にあります。そこで参考になるのが「年収ごとの分布(割合)」です。
年収400万円以上は全体の約43%
国税庁の同調査によると、年収別の構成割合は次のとおりです。
・100万円以下:8.1%
・100万円超 200万円以下:12.3%
・200万円超 300万円以下:14.0%
・300万円超 400万円以下:16.3%
・400万円超 500万円以下:15.4%
・500万円超 600万円以下:10.8%
・600万円超 700万円以下:7.1%
・700万円超 800万円以下:4.9%
・800万円超 900万円以下:3.2%
・900万円超 1000万円以下:2.3%
・1000万円超 1500万円以下:4.0%
・1500万円超 2000万円以下:0.9%
・2000万円超 2500万円以下:0.3%
・2500万円超 :0.3%
よって、年収が400万円を超えるのは全体の約49%です。現在の年収が400万円ということは、平均年収の460万円以下ではあるものの、全体の人数でいえば真ん中くらいに入るラインといえるでしょう。
年収を上げたいならどうすればよい?
年収を上げるための手段としては、主に次の3つが挙げられます。
1. 今の職場内で努力を重ねて昇給・昇格を目指す
2. より条件の良い職場に転職する
3. 副業や投資などで収入源を増やす
例えば、資格取得や専門スキルの習得は、手当の対象になることもあり、転職市場での評価も上がります。また、成果をしっかりアピールして評価を受けることで、社内での待遇改善にもつながるでしょう。
転職を視野に入れる場合、35歳はキャリアチェンジが十分可能な年齢です。業種や企業によって給与体系は大きく異なるため、情報収集を行い、自分の市場価値を見極めることが重要です。
副業や投資も、知識や技能の習得が必要な場合もあります。小さな行動の積み重ねが数年後の年収アップにつながることもあるでしょう。
まとめ
「周りで460万円稼いでいる人は半分もいない」という感覚は、決して間違っていません。そのため、年収400万円であっても「平均より下」と悲観する必要はなく、相対的には中央の水準です。
それでも今の年収に不満があるなら、年収を上げる努力を始めると、将来は変えられます。自分の立ち位置を正しく知りつつ、必要に応じて年収アップの手段を検討しましょう。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー