新卒入社したら、先輩に「俺より5万円も給料高くてうらやましい」と言われました。普通は先輩社員のほうが“給料は高い”と思うのですが、どういうことでしょうか?
配信日: 2025.06.09

本記事では、なぜ先輩社員よりも新入社員のほうが高給になるのかについて解説します。

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実際に新入社員と先輩社員の給料が入れ替わるケースは起きる?
近年では人材確保のために初任給を引き上げる企業もありますが、既存社員の給与体系の見直しをおこなわず、新入社員と先輩社員の給与額が入れ替わってしまうケースがあるようです。
この逆転によって先輩社員はモチベーションを失ったり、新入社員への指導をする気が起きなかったりするかもしれません。本来なら新入社員の給与に合わせる形で、既存社員の給料も引き上げる必要があります。
しかし、給与体系を根本的に見直すことで人件費の増加は避けられません。会社によっては人件費引き上げが経営の負担になる可能性も考えられることから、初任給だけの引き上げになることもあるでしょう。
会社によっては新入社員の給料引き上げと同時に、既存社員の給料の見直しもおこなっています。どのような対応をするかは会社によって違うため、気になる人は自分の会社の給与形態などを調べてみましょう。
給料逆転は既存社員のモチベーションに大きく影響する?
給料逆転は、既存社員のモチベーションに大きく影響し、場合によっては転職を視野に入れる人も出てくるでしょう。せっかくこれまで何年にもわたって会社に貢献してきたのに、入ってきたばかりの新卒社員のほうが高給取りとなれば、モチベーションが下がるのは当然といえるかもしれません。
新入社員の給料を高くすることで人材確保ができても、既存社員が抜けてしまっては本末転倒です。転職が一般的となった今、待遇への不満は即座に離職につながりかねません。会社としては新入社員を確保しながら、既存社員のモチベーションを保つ工夫が必要となります。
実際に新卒社員の給料が上がった企業はどこ?
新卒(新入)社員の給料が上がった企業はいくつもありますが、その中からいくつか紹介します。
●大和ハウス工業株式会社 25万円→35万円
●株式会社カプコン 23万5000円→30万円
●ファーストリテイリンググループ 30万円→33万円
上り幅についてはそれぞれの企業で異なるものの、いずれも数万円単位での上昇となりました。今後も新卒社員の初任給は上昇していくと予想する声もあります。
まとめ
最近では新卒社員の初任給が高くなっており、先輩社員との給料逆転も起きているようです。こうした動きは既存社員のモチベーションの低下や離職などにつながる原因にもなります。そのため、既存社員の給与体系の見直しが急務だという声も少なくありません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー