息子が「システムエンジニア」を目指しています。システムエンジニアは「高収入」って聞くけど、年収はどれくらい?

配信日: 2025.06.06

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息子が「システムエンジニア」を目指しています。システムエンジニアは「高収入」って聞くけど、年収はどれくらい?
息子さんが「システムエンジニアになりたい」と言ったとき、親としては「ちゃんと食べていける仕事なの?」「収入は安定しているの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。特に「システムエンジニアは高収入」というイメージがある一方で、実際の収入がどれくらいなのか、将来どんな働き方になるのかイメージしづらい方もいるかもしれません。
 
本記事では、システムエンジニアの年収相場やキャリアによる変化、年収を高めるためのポイント、そして将来性についてわかりやすく解説します。これからIT業界を目指す息子さんの将来を考える上で、参考になる情報をお届けします。
FINANCIAL FIELD編集部

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システムエンジニアの平均年収はどれくらい?

「システムエンジニア」とは、企業や自治体などのクライアントから要望を聞き、それをもとにシステムの設計・開発を行うIT職です。技術力に加えて、論理的思考力やコミュニケーション力も求められる仕事ですが、現在はあらゆる業界でIT化が進んでおり、システムエンジニアのニーズは高まる一方です。
 
では、気になる年収はどのくらいでしょうか。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、ソフトウェア作成者の平均年収は約574万円です。日本の平均年収は、国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると約460万円のため、平均よりも高めです。
 

年齢や経験、企業規模によって年収はどう変わる?

システムエンジニアの年収は、年齢や経験、企業規模によって大きく変わります。
 
厚生労働省の同調査によると、20代前半での年収は約348万円で、30代は約541万円~631万円、40代は約651万円~738万円、50代だと約695万円~731万円となっています。年齢や経験によって年収が高くなることは一般的ですが、システムエンジニアはよりその傾向が強く見られます。
 
また、企業規模が大きくなるほど年収も高くなる傾向があり、従業員数が10人~99人だと約517万円、100人~999人は約549万円、1000人以上になると約656万円となっています。
 
さらに、システムエンジニアは転職が一般的な業界でもあり、複数の企業でキャリアを積み、スキルに応じて年収アップを狙って転職する人も少なくありません。
 

年収アップのカギはキャリアパスにあり

「システムエンジニアは高収入」と言われる背景には理由がありますが、誰でも自動的に高収入になるわけではありません。年収アップには戦略的なキャリア形成が重要です。
 
たとえば、以下のような道があります。
 
・上流工程へ進む
 
プログラムを書く「下流工程」だけでなく、要件定義や設計など、プロジェクトの初期段階(上流工程)を担当することで、報酬が上がりやすくなります。
 
・プロジェクトマネージャーになる
 
チーム全体の進行管理を行うマネージャー職は、責任も重くなりますが、その分年収も大きくなります。
 
・専門分野に特化したり、スキルを高めたりする
 
AI、クラウド、セキュリティーなど、需要の高い専門分野のスキルを持つ人材は希少性が高く、高単価の案件を受けられます。
 
・フリーランスとして独立する
 
会社に属さず、自分で案件を受けるフリーランスとして働けば、年収1000万円以上も夢ではありません。ただし、高いスキルを持つことや、営業や経理も自分で行う必要があるため、独立には準備が必要です。
 

システムエンジニアは努力次第で将来の選択肢が広がる仕事

システムエンジニアは、年齢や経験を重ねることで着実に収入が伸びていく職種であり、さらに専門スキルやキャリアの築き方によっては高収入も十分に目指せます。業界全体の需要が高まっていることもあり、将来的な安定性や成長性という点でも魅力的な職業といえるでしょう。
 
もちろん、最初から高収入が得られるわけではありませんが、スキルを磨き、着実にキャリアを積んでいくことで、その努力が収入や働き方に反映されやすい業界です。
 
お子さんがシステムエンジニアを目指しているのであれば、その目標に向けて前向きに挑戦していけるよう、親としても冷静に情報を把握し、環境づくりや心の支えとしてサポートしていくことが大切です。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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