入社前に「月給20万円」と聞いていたけど、給料明細を見たら基本給は「15万円」だった!求人票の正しい見方とは?

配信日: 2025.06.06

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求人票は、仕事を探すうえで必要不可欠なものです。しかし、求人票に記載されている月給と基本給の金額が違うことに困惑した経験がある方もいるかもしれません。
 
本記事では、基本給や月給などの言葉の意味と、求人票でチェックすべきポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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求人票でチェックすべきポイント

求人票とは、企業が採用活動を行う際に、求職者に向けて自社の求人情報を伝えるため必要になるものです。求人票は自社のホームページやハローワークなどに掲載されており、求職者はその内容を見て応募します。
 
求人票には、その企業で働くうえで知っておくべき重要な情報が掲載されています。求職者のなかには、求人票を見るうえで注意すべきポイントが分からない方もいるかもしれません。ここからは、求人票で特に重要なチェックポイントを解説します。
 

仕事内容

同じ職種でも、会社によって業務内容が異なることは少なくありません。自分が望む業務かどうかをしっかりと確認しましょう。
 

勤務地と転勤の有無

本社の所在地と実際の勤務地は異なる場合があります。通勤に苦労しないよう、勤務場所は必ず確認しましょう。また、職種や業務内容によっては転勤の可能性があります。転勤の有無はもちろん、転勤する場合の候補地なども確認しておくとよいでしょう。
 

勤務時間

1日の就業時間はもちろん、始業と終業時刻も確認しておきましょう。企業や職種によって、これらの時間が異なることがあります。
 
また、フレックスタイム制を導入している場合には、コアタイムと標準労働時間も確認しましょう。フレックスタイム制とは、業務状況に合わせて社員が出社と退社の時間を決められる制度です。一方のコアタイムとは、出社が義務付けられている時間帯のことです。
 

雇用形態

正社員や契約社員、アルバイトなどの雇用形態をはじめ、試用期間が設定されている場合はその期間と内容も確認しましょう。
 
また、契約社員やアルバイトでの求人には正社員登用制度があることも少なくありません。将来的に正社員で働くことを希望している方は、登用の条件も確認しておくと安心です。
 

休日

多くの方が混同しがちなのは、週休2日制と完全週休2日制です。週休2日制とは、月に最低1回は2日間の休日があることを指します。対して、完全週休2日制の場合は毎週2日間の休日があります。ただし、あくまで休日数に関するものであり、土日休みであるとは限りません。
 

基本給と月給の違い

月給や基本給はどちらも給料に関するものですが、その内容は異なります。
 
基本給とは、残業手当などの各種手当を含まないお金のことです。呼び名は会社によって異なることもありますが、一定期間働くことで得られる基本的な給料といえます。基本給を決める基準はさまざまで、年齢や勤続年数、業務内容、経験、能力などです。
 
一方の月給とは、基本給と固定手当を合わせたものです。各種手当は固定手当と変動手当に大別されますが、住宅手当や資格手当などが固定手当に該当します。なお、変動手当とは残業代に相当する時間外手当やインセンティブなどのことです。
 
なお、基本給と固定手当に変動手当を含めたものが月収になります。また、月収から各種税金や社会保険料などを差し引いたものが手取りです。手取りとは、給料として実際に受け取れる金額のことです。
 
月収に対する手取りの割合は人によって異なりますが、一般的には70%から80%ほどとされています。会社によっては特定の手当を含めて基本給としていることもあります。基本給の定め方などは就業規則に記載されているので、気になる方は確認してみてください。
 

月給と基本給の違いは含まれるお金の種類

求人票や給料明細における基本給とは、各種手当を含まないお金のことです。基本給に住宅手当などの固定手当を含めたものが月給であり、月給に時間外手当などの変動手当を加えたものが月収になります。
 
求人票の給与欄を見る際には金額だけでなく、その内容を十分に確認しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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