勤務医の友人から「確定申告が大変だった」と聞きました。実際「年収2000万円」を超える「給与所得者」はどのくらいいるのでしょうか?

配信日: 2025.06.03

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勤務医の友人から「確定申告が大変だった」と聞きました。実際「年収2000万円」を超える「給与所得者」はどのくらいいるのでしょうか?
年収2000万円を超える場合、会社員でも確定申告が必要になります。しかし、実際年収2000万円を超える人はどのくらいいるのでしょうか。本記事では、年収2000万円を超える医師と給与所得者の割合を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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医師でも勤務医だと「年収2000万円」は多くない

医師でも勤務医の場合、年収2000万円はあまり多くないようです。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、医師の平均年収を表1にまとめました。
 
表1

年齢 月給 賞与 年収
20~24歳 50万9500円 1万9800円 613万3800円
25~29歳 61万3900円 21万6100円 758万2900円
30~34歳 81万6500円 41万3000円 1021万1000円
35~39歳 96万4100円 92万3100円 1249万2300円
40~44歳 114万500円 164万1600円 1532万7600円
45~49歳 123万4700円 189万200円 1670万6600円
50~54歳 140万3100円 192万5300円 1876万2500円
55~59歳 131万7700円 219万6400円 1800万8800円
60~64歳 135万1700円 171万6700円 1793万7100円
65~69歳 153万3900円 109万8300円 1950万5100円
70歳~ 122万2200円 177万7200円 1644万1200円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
このように、最も平均年収が高い65~69歳でも約1950万円となっており、年収2000万円は超えていません。ただし、これはあくまで平均値です。中には年収2000万円を超える人もいるでしょう。
 

民間の調査では「年収2000万円以上」の医師は9.7%

株式会社メディウェルの調査によると、医師の常勤先のみでの年収は平均値で1488万円、中央値で1500万円でした。年収1800万円以上の医師は全体の20.9パーセント、2000万円以上は9.7パーセントです。
 
全体の平均年収は約1500万円ですが、年収2000万円以上の医師も一定数おり、決して珍しくないことが分かります。また、非常勤の収入も加えた場合、年収2000万円を超える可能性は高くなるでしょう。
 

年収が2000万円を超える給与所得者はわずか「0.6%」

医師を含む給与所得者全体で見た場合、年収2000万円を超える人の割合は大きく下がります。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、年収2000万円超2500万円以下の人、2500万円超の人ともに0.3パーセントでした。
 
会社勤めで年収2000万円を超えるのは非常に難しいため、独立や起業を目指すのも一つの手です。
 

まとめ

厚生労働省の調査によると、医師でも勤務医の場合、最も平均年収が高い65~69歳で約1950万円となっており、年収2000万円の人は多くありません。一方、民間の調査では年収2000万円以上の医師は9.7パーセントで、一定数存在することがわかります。
 
また、年収2000万円超の給与所得者はわずか0.6パーセントです。年収2000万円超を目指す場合は独立や起業を目指すのも一つの手なのかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 表番号5
株式会社メディウェル 勤務医でも年収2,000万円以上になれる?紹介会社を利用して転職した医師の年収データ1,901件の調査結果
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(22ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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