トヨタなどの「国産自動車メーカー」とベンツなどの「外資系自動車メーカー」の社員の「収入」には、「どのくらいの差」があるのでしょうか?
配信日: 2024.10.17

この記事では、国産自動車メーカーと外資系自動車メーカーの社員の収入の違いを解説します。また、自動車メーカーで任せられる主な仕事内容もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

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目次
国産自動車メーカーと外資系自動車メーカーの社員にはどのくらい収入差がある?
国産自動車メーカーと外資系自動車メーカーの社員として働いている人の年収差を知るには、それぞれの相場を把握しておく必要があるでしょう。ここではそれぞれの自動車メーカーの平均年収についてまとめました。
国産自動車メーカー
国産自動車メーカーは数多くありますが、今回はトヨタを例にして見ていきましょう。トヨタ自動車株式会社の2024年3月期の有価証券報告書によると、平均年間給与は899万8575円と発表されていました。
ほかの自動車メーカーも、700万円~800万円程度の年収になるケースが多いようなので、自動車業界の年収は比較的高水準の傾向があると考えられるでしょう。
ただし、自動車メーカーには営業職や製造職など、さまざまな部署があることを加味しなければなりません。各部署によって年収に差があることは十分に考えられるため、一概に上記で紹介している給与がもらえているわけでないことは、理解しておきましょう。
外資系自動車メーカー
外資系自動車メーカーとは、外国の自動車メーカーのことを指します。例えばアウディやフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツなどがあげられるでしょう。今回はメルセデス・ベンツの採用情報を基に、年収例をご紹介します。
メルセデス・ベンツでセールススタッフとして働く場合、拠点によって毎月の給与は異なるようですが、平均すると20万円~30万円程度におさまる計算となり、そのほかにインセンティブが発生する場合もあるようです。
実際に掲載されている年収例では610万円や950万円といったケースも見られるため、経験年数やインセンティブの部分で、給与に大きな差が出ると考えられるでしょう。
なおアウディについては、入社3年目で520万円、入社6年目で740万円といった年収モデルが想定されているようです。営業に関連する仕事をする場合は、成績や役職といった部分が年収に影響すると理解しておきましょう。
自動車メーカーではどのような仕事を任せられる?
自動車メーカーの社員として働く場合、仕事内容は大きく「商品企画」「研究・開発」「生産」に分類されるようです。「商品企画」が担う主な仕事はマーケティング、営業企画、販売販促などがあげられ、車の新しいモデルに搭載する機能やデザインなどのアイデア出しをする部署とされています。
「研究・開発」は「商品企画」から上がってきた内容を基に、設計図を作成して車体やエンジンの組み立てを行うようです。その後、実現できるスペックなのか、実際に動作は問題ないのかなどを確認します。
これらの部分が問題なければ「生産」の段階に移り、生産ラインのチェックや設計をするケースが一般的でしょう。また、生産管理と製造に分かれるケースもあり、連携を取りながら車の製造を進めます。
そのほか、実際にユーザーへの提案を行うセールススタッフや、営業などの仕事もあげられるでしょう。
国産自動車メーカーと外資系自動車メーカーでどちらの収入が高いとは一概には言えない
自動車メーカーは大きく分けると「国産自動車メーカー」と「外資系自動車メーカー」の2つに分類されます。
どちらが高いかを断言するのは難しいですが、今回参考とした例では、国産自動車メーカーのほうが年収が高額になる結果となりました。ただし、自身の経験によっては、外資系自動車メーカーでも国産自動車メーカーと同様の年収になるケースもあるでしょう。
自動車メーカーで働くことを検討している場合、インターネットで提示されている金額だけで判断せずに、まずは一度問い合わせてみることをおすすめします。
出典
トヨタ自動車株式会社 有価証券報告書
メルセデス・ベンツ日本株式会社 採用情報
アウディジャパン販売株式会社 中途採用 セールス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー