更新日: 2024.09.17 年収
「公務員」志望の学生です。「公務員」は雇用が安定していると聞きますが、実際はどうなのでしょうか? また、「高収入」だったりするのでしょうか?
この記事では、公務員の安定性と収入に関する現実を詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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公務員の安定性とは?
ここでは、公務員の定義や種類、解雇リスクなどを解説します。
公務員の定義と種類
公務員とは、国や地方公共団体の業務を遂行する職員を指します。国家公務員と地方公務員の2種類があり、それぞれの職務内容や採用方法は異なります。
国家公務員は国の機関で働き、法律の制定や行政の運営に携わります。一方、地方公務員は各自治体で地域の行政サービスを提供し、住民の生活を支えます。
公務員は雇用の安定性が高く、一定の福利厚生が保障されていることから、安定した職業として人気があります。
また、公務員の職務は多岐にわたります。例えば、国家公務員には国税専門官や財務専門官、裁判所事務菅などの専門職があり、それぞれが専門知識を活かして国のために働きます。
一方、地方公務員には市役所や県庁での事務職のほか、消防官や警察官などの職種も含まれます。公務員になるためには、厳しい採用試験を突破する必要がありますが、その後の研修や職務を通じて、スキルや知識をさらに磨くことが求められます。
公務員の解雇リスク
公務員は法律によって守られており、解雇されることは非常に稀です。業務上の重大なミスや法令違反があった場合にのみ解雇が検討されるため、一般の企業と比べても雇用の安定性は高いといえます。
公務員の収入事情
公務員は安定した職業として知られていますが、実際の収入はどのようになっているのでしょうか。ここでは、公務員の給与体系や収入の特徴、さらには民間企業との比較を詳しく解説します。
公務員を目指す方や興味を持っている方にとって、収入事情を理解することは重要です。
公務員の給与体系
公務員の給与体系は、その職務内容や勤務年数、役職などによって細かく定められています。基本給に加え、地域手当や扶養手当、住居手当などの各種手当が支給されるため、総収入は多岐にわたります。
さらに、毎年の昇給やボーナスもあるため、安定した収入を得られる可能性があります。
公務員の収入と民間企業の比較
国家公務員、地方公務員、民間企業の平均年収は表1の通りです。
表1
国家公務員 | 地方公務員 | 民間企業 |
---|---|---|
約619万円 | 約637万円 | 約458万円 |
※参考サイトを基に著者が作成
表1では、国家公務員よりも地方公務員の方が年収は高くなっていますが、公表されている国家公務員の給与月額には時間外勤務手当など含まれていない手当があり、実際は、この数字よりも高くなる可能性があります。
公務員の年収は高いが職種や地域によっても変化する
民間企業と比較しても、公務員の年収は一般的に高く、公表されている平均だけを見た場合、国家公務員よりも地方公務員の方が年収が高い傾向があるという結果が出ています。
しかし、地方公務員の中でも地域や職種によって大きな差があり、民間企業でも大企業の中には、公務員の平均年収を大きく上回るところもあるでしょう。
公務員を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
出典
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
総務省 令和4年地方公務員給与の実態
人事院 令和4年国家公務員給与等実態調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー