更新日: 2024.09.16 年収

年収400万円の40代大卒会社員です。大学の同級生が「市役所」に勤務していますが、年収はどれだけ違うのでしょうか?

年収400万円の40代大卒会社員です。大学の同級生が「市役所」に勤務していますが、年収はどれだけ違うのでしょうか?
公務員、特に市役所に勤務している場合、収入が安定しているイメージを持っている方もいるでしょう。40代で働いている方の中には、自分の年収が公務員と比べてどうなのか気になる方もいるかもしれません。
 
そこで今回は、大学卒業後に市役所で働き続けた40代前半の平均年収について解説します。あわせて民間企業の勤続年数別における平均年収も見ていきます。
 
自分の年収に不安がある方や、市役所に勤める公務員の年収に興味がある方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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40代地方公務員の平均年収

まずは、大学卒業後に地方公務員として市役所で40代まで働き続けた場合の平均年収を見ていきましょう。
 
総務省の「令和5年地方公務員給与実態調査結果の状況」によると、大学卒の地方公務員・一般行政職で勤続年数が20年以上25年未満の場合の平均年間給与は746万8000円です。さらに、勤続年数が25年以上30年未満の平均年間給与は790万円、30年以上35年未満では809万9000円と、勤続年数が増えるほどに平均年間給与は上がっていくことが分かります。
 
国税庁長官官房企画課の行った「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、勤続年数20年~24年未満の平均年間給与は597万円であることから、40代前半の地方公務員(一般行政職)の給与は年収400万円よりも高く、かつ民間企業の平均よりも高いといえるでしょう。
 

地方公務員と民間企業の勤続年数別における平均年収の違い

日本では一般的に、勤続年数や年齢が増えるごとに給与が上がる年功序列制度を取り入れている会社が多くあり、地方公務員も同様です。ここでは、地方公務員と民間企業の、勤続20年にいたるまでの平均年間給与にどれほどの差があるのかを見ていきましょう。
 
なお、表1の地方公務員は大学卒業の一般行政職としています。
 
表1

地方公務員 民間企業
勤続1年~4年 408万2000円 335万円
勤続5年~9年 484万8000円 391万円
勤続10年~14年 574万4000円 454万円
勤続15年~19年 678万1000円 528万円

出典:総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果の状況」、国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
地方公務員と民間企業ともに、勤続年数が増えるほどに平均年間給与が上がっていることが分かります。さらに、勤続年数1年~4年では約73万2000円、勤続15年~19年では約150万1000円地方公務員の方が高く、全体を通して民間企業よりも地方公務員の方が平均年間給与が高いことが分かりました。
 

40代前半の地方公務員の平均年間給与は746万8000万円。年収400万円よりも約350万円高い

勤続年数20年〜25年未満の地方公務員(一般行政職)の平均年収は746万8000円です。同年代の年収400万円の会社員と比べたときに、市役所勤務の方が平均年収は約350万円高くなります。
 
地方公務員と民間企業ともに、勤続年数が増えるほどに平均年収は上がります。さらに、勤続年数ごとの平均年間給与について詳しく見ていくと、勤続年数1年~4年未満では約73万2000円、勤続15年~20年では約150万1000円と、勤続年数が増えるごとに地方公務員と民間企業の平均年間給与の差は大きくなります。
 

出典

総務省 令和5年地方公務員給与実態調査結果の状況 第8表
国税庁長官官房企画課 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- (21ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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