更新日: 2024.06.16 年収
大卒じゃないとCAとしての就職は難しいですか?ほかにも似た仕事はある?
そこで今回は、各社の「応募資格」を基に、高卒でもCAとして就職できるかについて調べてみました。高卒では難しい場合、選択肢を広げるために、CAと似た仕事もご紹介しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高卒だとCAとしての就職は難しい?
日本国内の大手各社をはじめとする航空会社のWebサイトから、CAの「応募資格」を見てみると、学歴について以下のような記述がありました。
・A社
「専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方」
・B社
「専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程・博士課程)を卒業見込みの方 ※学部学科などの指定はございません」
・C社
「専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院を卒業・修了している方で(中略)会社が指定する時期に入社できる方 ※卒業とは、専門士(Diploma)・短期大学士・準学士(Associate Degree)・学士(Bachelors Degree)または修士(Masters Degree)の資格取得を指します」
今回挙げたケースでは、高卒でCAに応募するのは難しいことが分かります。
しかしすべての航空会社が学歴を専門学校以上に設定しているわけではありません。例えば大手航空会社のグループ会社では、応募資格を以下のように設定していました。
「高校・専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程・博士課程)を卒業・修了見込みの方」
上記のように、高卒でもCAの応募資格を満たしている場合があることが分かります。ほかにも外資系航空会社や格安航空会社などを調べてみると、高卒でも応募できる会社があるかもしれません。
応募資格には学歴だけでなく、不規則な勤務時間に対応できる体力や「TOEIC600点以上」のようにある程度の英語力が求められる場合が多いため、各社の応募要項を確認しておくといいでしょう。
CAとしての就職が難しそう……。ほかにも似た職種はある?
学歴やそのほかの条件を満たすことができない、または応募したものの選考に通らないといったケースも考えられます。CAとしての就職が難しい場合は、CAと似ているそのほかの職種に挑戦できるかもしれません。
ここでは、CAと似ている職種を2つ、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」を基にご紹介します。
空港グランドスタッフ
空港グランドスタッフは「空港での旅客の搭乗手続き(カウンター業務)と、飛行機への搭乗の案内・誘導(ゲート業務)を行う」仕事です。
特に学歴や資格は必要とされていませんが、外国人旅客に対応することも多いため、外国語を習得していると就職時に有利になると考えられます。航空法・運送約款・国際的な航空運送のルールなどに関する知識も必要です。
顧客のさまざまな要望に対応しつつ、飛行機を時間通りに出発させる必要があり、的確な判断力・実行力が求められるほか、サービス業としてのコミュニケーション能力や親しみやすさも大切なポイントです。
空港グランドスタッフの平均年収は491万1000円(平均年齢:46.8歳)で、年齢別に見てみると50~54歳で581万9800円と年収のピークに達します。
ツアーコンダクター
ツアーコンダクターは、世界や日本全国を舞台として「団体旅行に同行して、予定通りの旅行ができるよう、また、参加者が快適な旅を楽しめるようにする」仕事です。
入職にあたっては、特に学歴や資格は必要とされていませんが、「大学や旅行・観光関係の専門学校等を卒業して旅行会社に入るか、ツアーコンダクター派遣会社に所属するのが一般的」のようです。
ツアーコンダクターの資格である「旅程管理主任者」を取得するためには、旅行業法や各種約款の基本的な理解に加え、国内外の観光地情報、歴史・文化など幅広い知識が求められます。
海外ツアーに添乗する場合は、語学力や各国の法令・慣習などの知識も必要です。ツアーを盛り上げる積極性・社交性や、現地でのトラブルに対応する責任感、体力なども求められます。
ツアーコンダクターの平均年収は394万3000円(平均年齢:41.2歳)で、年齢別に見ると40~44歳で433万5900円と年収のピークに達します。
高卒でもCAへの就職は可能だが難易度は高い! 似ている職種も検討して選択肢を広げるのもあり
高卒でもCAの応募資格を満たしていれば、採用試験に合格してCAとして就職することは可能です。しかし大手各社をはじめとする多くの航空会社は、学歴を専門学校以上としている傾向にあるようです。学歴以外にも、不規則な勤務時間に対応できる体力やある程度の英語力が求められ「狭き門」であるといえます。
CAとしての就職が難しい場合は、空港グランドスタッフやツアーコンダクターなど、似ている職種も候補に入れれば選択肢を広げられるでしょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag
空港グランドスタッフ
ツアーコンダクター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー