更新日: 2024.06.03 年収

社会人で「年収1000万円」の人はどれくらいいますか? 普通の会社員でも年収1000万円を目指すことは可能ですか?

社会人で「年収1000万円」の人はどれくらいいますか? 普通の会社員でも年収1000万円を目指すことは可能ですか?
年収1000万円と聞くと、「高収入」「エリート」という印象を持つ人も多いと思います。実際に、社会人の中で年収1000万円に達している人はどれくらいいるのでしょうか? また、普通の会社員でも年収1000万円を目指すことは可能なのでしょうか?
 
本記事では、年収1000万円の現状とその実現方法について詳しく探ってみます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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社会人で年収1000万円の人の割合は約5.4%

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円超と年収1000万円以下の人の割合は表1の通りです。
 
表1

性別 年間給与 給与所得者数 割合
男性 1000万円以下 2682万2000人 91.8%
1000万円超 1500万円以下 180万4000人 6.2%
1500万円超 2000万円以下 37万5000人 1.3%
2000万円超 2500万円以下 11万6000人 0.4%
2500万円超 15万1000人 0.5%
女性 1000万円以下 2120万4000人 98.6%
1000万円超 1500万円以下 21万5000人 1.0%
1500万円超 2000万円以下 5万7000人 0.3%
2000万円超 2500万円以下 1万5000人 0.1%
2500万円超 1万9000人 0.1%

「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
 
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円を超える人々の数は次の通りです。

・男性:合計で244万6000人
 
・女性:合計で30万6000人

これらのデータから、年収1000万円を超える社会人は一定数存在していることがわかります。しかし、これは全体の社会人の中での一部であり、その割合は低いかもしれません。
 

年収1000万円を超えるには

会社員が年収1000万円を目指すためには、高度なスキルが不可欠です。特に、管理能力や専門的スキルが求められます。それぞれの特徴について詳しく解説します。
 

マネジメントスキルに優れた「ゼネラリスト」

「ゼネラリスト」とは、管理職やマネージャーとしての役割を果たす人を指します。年収1000万円を目指すには、昇進や昇格は避けて通れません。中小企業であれば経営幹部レベル、大企業でもトップクラスの管理職として活躍することで、この目標に到達できます。資質と努力に加えて、競争を勝ち抜く運も必要でしょう。
 
IT分野でフリーランスとして独立する場合、プロジェクトマネージャーの経験がゼネラリストに該当します。まずは社内で責任あるポジションに就き、成果を出すことが重要です。
 

専門性の高い「スペシャリスト」

「スペシャリスト」は、専門分野で卓越した技術力を持つ人を指します。技術者、研究者、エンジニア、アナリストなどが該当します。スペシャリストとして年収1000万円を目指すには、その分野で一線級のスキルと経験を身につける必要があります。
 
特に、コンサルタントとして周囲に高く評価される実力があれば、年収1000万円を目指すことが可能です。ITコンサルタントや金融アナリストなど、知識と実績が求められる分野では高収入が期待できます。
 

年収が高い業界や職種

年収が高いとされる業界や職種について、金融関連(証券会社・投資銀行)、IT業界、外資系コンサルティングファームが挙げられます。
 
金融業界では、証券会社や投資銀行などが取り扱う投資商品の価格が高額であるため、その取引から得られる利益も大きく、年収が高い傾向にあります。特に、投資の専門家であるアナリストや企業の経営課題を解決するM&Aアドバイザーは、その専門性が高いため年収にも反映されやすいです。
 
次に、IT業界ではエンジニアなどの技術職が求められ、その専門的なスキルが評価され年収も高くなります。特に、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーのようなIT知識とマネジメント能力を兼ね備えた人材は、年収が高い傾向にあります。
 
そして、外資系コンサルティングファームでは実力主義が強く、能力次第で早期に年収1000万円を超える可能性もあります。ただしその分、就職や転職の難易度も高く、コンサルタントとしての実績を積んでおく必要があります。
 
これらの業界や職種では高い年収を得るためには、顧客への提案能力や問題解決能力や技術力だけでなく、企業の課題を解決できる発想力やチームをまとめるリーダーシップが求められます。これらの能力を磨くことが、年収1000万円を目指すための重要なステップとなります。
 

普通の会社員でも年収1000万円を目指すことは可能だが乗り越えるべき努力や条件がある

年収1000万円を目指すことは可能ですが、それは一定の努力や条件が必要となります。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円を超える人の割合は全体の約5.4%で、男性では8.4%となっています。
 
高収入を得るためには、専門的なスキルや知識、経験が必要となることが多いです。普通の会社員でも年収1000万円を目指すことは可能ですが、それには自己投資やキャリアアップやスキルアップなど、一定の努力と時間が必要となります。
 

出典

国税庁 3 給与階級別分布  (第 16 表)給与階級別給与所得者数・構成割合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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