更新日: 2024.02.25 年収
春に娘が、30歳で「年収400万円」の彼と結婚します。彼の年収は「平均的」なのでしょうか?
結婚後は、住居の引っ越しや世帯人数が増えることで、結婚前よりも支出が多くなることが推測されます。どれくらいの収入があれば安心して生活ができるのかが気になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、30代の平均年収と、実際に二人で生活をする場合に、どれくらいの金額が必要なのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の平均年収
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査(2022年)」によれば、30代の平均給与は、表1の通りです。
表1
男 | 女 | 男女計 | |
---|---|---|---|
30~34歳 | 485万円 | 338万円 | 425万円 |
35~39歳 | 549万円 | 333万円 | 462万円 |
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査 (第14 図)年齢階層別の平均給与」を基に筆者作成
表1より、30代男性で年収400万円の場合には、30代男性の平均年収と100万円ほどの差があることが分かります。
しかし、平均年収はあくまでも同年代との比較のため、実際の結婚後の生活を見据えた支出とすり合わせて、どれくらいの年収があれば安定した生活が送れるかを考える必要があります。
二人以上の世帯の平均支出額
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によれば、二人以上の世帯のうち、勤労者世帯の平均支出額は、表2の通りです。
表2
かかる金額 | |
---|---|
消費支出 | 32万627円 |
非消費支出 | 11万6740円 |
合計 | 43万7367円 |
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 図I-2-8 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 -2022年-」を基に筆者作成
消費支出は、日常生活を送るうえで必要な商品やサービスに対して払う金額のことで、非消費支出は、税金や社会保険料など、自分たちではコントロールの難しい支出のことです。
表2より、結婚後の生活には、月に約44万円の支出になることが推測されます。年収400万円の場合は、月収で考えると、支出を下回る可能性があります。そのため、もし夫の収入だけでは生活費が不安な場合には、共働きで収入を得ることをおすすめします。
相手の収入で不安な場合は、共働きを選択しましょう
30代男性で年収が400万円の場合は、30代男性の平均年収よりも100万円ほど低いことが分かりました。
また、結婚後に二人以上で生活をしていくには、44万円ほどの支出を見込んでおく必要があります。
結婚後に安定した生活を送るために、相手の年収だけでは不安だという場合には、共働きをして、収入を増やすことをおすすめします。また、二人の貯蓄の状況や、理想とするライフスタイル、今後の家族計画なども十分に確認して、結婚後の金銭的不安を少なくできるように考えていきましょう。
出典
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- (第14 図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 図I-2-8 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 -2022年-(12ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー