「大学教授は全く稼げない」はウソ?「国立」と「私立」では年間約13万円の差が?

配信日: 2023.12.01

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「大学教授は全く稼げない」はウソ?「国立」と「私立」では年間約13万円の差が?
大学教授は、学生の教育や、専門分野の研究を主な仕事としています。高学歴な人にしかなれない職業というイメージがありますが、収入面では、どれくらい安定しているのでしょうか。
 
大学教授の給与は、勤める大学によっても差があります。特に国立大学と私立大学とでは、給与の差はどれくらいあるのかと、気になる方もいらっしゃるでしょう。
 
本記事では、大学教授の給与や、国立大学と私立大学との差について、詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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大学教授の給与はいくら?

文部科学省が実施した「学校教員統計調査(令和4年度)」によると、大学教授の平均月収は、国立大学が45万7300円、公立大学が45万6800円、私立大学が46万8100円とのことです。
 
年収は、ボーナスを除いて国立大学の教授は548万7600円、公立大学の教授は548万1600円、私立大学の教授は561万7200円の収入が見込めるといえるでしょう。
 
ただし教授のなかでも、非常勤講師などのさまざまな形態で働いている方もいらっしゃるため、給料には差があります。月額の給料別に、各教員数を表1にまとめました。
 
表1

国立 公立 私立
合計人数 6万5324人 1万4812人 10万8282人
15万円未満 561人 112人 2497人
15万円以上20万円未満 162人 15人 1978人
20万円以上25万円未満 335人 58人 3565人
25万円以上30万円未満 1015人 151人 6474人
30万円以上35万円未満 8461人 1573人 1万637人
35万円以上40万円未満 8593人 2220人 1万1341人
40万円以上45万円未満 1万2471人 3399人 1万3420人
45万円以上50万円未満 1万2143人 2601人 1万2507人
50万円以上55万円未満 1万4717人 3323人 1万2482人
55万円以上60万円未満 1823人 435人 9782人
60万円以上65万円未満 1451人 406人 8322人
65万円以上 3592人 519人 1万5277人

※文部科学省「学校教員統計調査(令和4年度)」を基に筆者作成
 

国立と私立で年収に差が出るのはなぜ?

国立大学の教授と私立大学の教授では、平均月収に1万800円ほどの差があることが分かりました。ボーナスを考慮しない場合は、私立大学の教授のほうが、年間約12万9600円多くもらっていることになります。
 
それほど大きな差はありませんが、私立大学のほうが給与が高い理由として、国立大学に比べて授業料が高額なことが考えられます。
 

大学教授は高収入な職業といえる

大学教授の平均月収は45万円を超えており、ボーナスを合わせると、かなり高収入な職業です。授業料に差があることから、国立大学と私立大学とでは教授の給与も変わり、年間にすると約13万円の差があります。
 
日本の学問の未来を担う、大変やりがいのある仕事ですので、憧れている方は目指してみてはいかがでしょうか?
 

出典

文部科学省 学校教員統計調査 / 令和4年度(中間報告) 大学等 教員個人調査 表番号33 給料月額別 本務教員数(大学等)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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