そこで本記事では、「港区に住めば一流になれるのか?」というテーマについて、実際の家賃・住むために必要な年収をふまえて解説します。



執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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港区の単身者向け平均家賃はいくら?
そもそも、港区に住むには家賃がいくらくらいかかるのでしょうか。港区内でも場所によって大きく異なりますが、例えば相場の低めな芝公園近くであれば11万円程度の物件もあります。
一方で、元麻布など一等地の物件では単身者向けでも30万円以上が相場です。平均して、港区全体の家賃平均は15万円程度となっています。港区内には高級マンションが多く建設されており、広々とした部屋や充実した設備が魅力的ですが、それに伴って家賃も高額になっているのです。
一方で、古いアパートやマンションに住める可能性もあり、そういった物件では安くて済む場合もあります。
港区に住むためにはどれくらいの年収が必要?
東京都港区は高級エリアであるため、生活費が非常に高額です。一般的に家賃は収入の3分の1程度が基準になるといわれているため、平均家賃15万円の港区では月収は45万円以上、すなわち年収は540万円以上を稼いでいることが条件の1つであるといえます。
しかし単身者が1人で生活する場合、家賃だけでなく食費・日用品費・交通費なども必要ですが、これらもほかの地域と比較して高額になる可能性がある点も考慮しなければなりません。港区内には高収入のビジネスマンや外国人駐在員が多く住んでいるため、周囲の環境や生活水準に合わせた収入を考える必要があるのです。
一方で、港区内には多くの大手企業やグローバル企業が進出しているため、そのような企業に就職することで高収入を得ることもできるかもしれません。ただし、そのためには高いスキルや経験が必要であり、時間をかけて磨く努力が必要です。
港区に住めば一流になれる?
前述のとおり、平均家賃を基準に考えると、港区に住むために必要な年収の目安は540万円以上となります。総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)によると単身世帯の平均年収は約427万円で、これと比較すると港区に住むことができる人は高収入を得ている可能性が高いといえます。すなわち、日本の社会において一流であるともいえるでしょう。
それだけでなく、そのような高級エリアに住むことで仕事へのモチベーションを高めたり、ほかの一流の人間と付き合うことができたりする付加価値もあります。港区内には高級なレストランやバーも多いため、そういった場所で食事をすることなどで生活の充実度を上げることもできるでしょう。
しかしこれらは、港区に住むことで一流になれるというよりも、それだけの経済力を持っているからこそ手に入れられるよるものであると考えた方がいいかもしれません。
自身の幸せを考えて住む場所を選ぼう
東京都港区に住むためには高い年収が必要であり、そこで生活できるだけの経済力は生活を豊かにするでしょう。しかし、港区に住むことが一流であるかどうかは個人の価値観によって異なります。港区に住むことが目指すべき最終目標ではなく、個人が自己実現や幸福感を追求するための手段であることを忘れずに、自身のライフスタイルに合わせて手段を選択することが大切です。
出典
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー