更新日: 2020.08.16 その他家計

収入減に備えて知っておきたい、家計管理のコツとは?

収入減に備えて知っておきたい、家計管理のコツとは?
コロナショックの影響を受けた業種は、観光業、航空業、飲食業などたくさんありますが、あなたはどの業種で働いていますか?
 
公務員など収入が安定している方以外は、所得が減ったという方もたくさんいらっしゃると思います。
 
今回は、この機会に、家計を見直そうという方のためのアドバイスをしてみたいと思います。
小久保輝司

執筆者:小久保輝司(こくぼ てるし)

幸プランナー 代表

30数年の営業経験と金融・経済の知識をマッチング納得いくまでお話しさせていただきます。

資産の棚卸をしてみよう

最初に、あなたの家庭の資産の棚卸をしてみてください。
 
そこで、「バランスシート」というものを作成していきます。左側の欄に資産を、右側の欄に負債と純資産の表を作成し、科目と金額を記入したものです。
 
具体的には、資産の欄には、保有している現金・預金・住宅・保険・株式などを、負債の欄には住宅ローン・自動車ローン・カードローン・奨学金などの課目と金額を記入し、資産と負債の差額を出します。その差額が純資産となります。
 
そしてこの純資産が、プラスになっているのか、マイナスなのかを確認してみましょう。
 

収入をチェックしよう

あなたの収入は、安定的ですか、それとも不安定なほうですか?
 
次は収入をチェックしていきましょう。
収入は、手取りを可処分所得で比較します。
可処分所得とは、給与の額面から税金・社会保険料を引いたものです。この金額があなた自身で自由に使えるお金です。
 
今回は、コロナショック以前と後の可処分所得を比較してみるとよいでしょう。
 

支出をチェックしよう

続いて、支出をチェックしていきましょう。
あなたの家計のとって無駄な出費はありませんか?
 
支出を大きく、基本生活費・住居関連費・車両費・教育費・保険料・その他といったように分類し、その支出が毎月定期的なのか・年に数回なのかを記入し、年間の金額を記入します。
 
それから、内容を固定費(住居費など)と変動費(食費など)に分けてチェックしていきます。
こちらも、コロナショック以前と後の金額を、比較のために出しておきましょう。
 

現状分析をしてみる

数字が出そろったら、それらを確認し、現状分析をしてみます。
コロナショックの前と後の金額を比較することで、家計にどれぐらいの影響があったのか分かりやすくなったかと思います。
 
収入はコロナショック以前と後で変化がありましたか。
家計の支出でコロナショック以前と後で変化がありましたか。
 
ここで一番大きな問題となるのは、収入が減り、純資産がマイナスとなっている方です。場合によっては、早急に対応しないと破産してしまいます。
 

対応策は

分析の結果、家計を改善する必要がありそうな方は、「ライフイベント表」と「キャッシュフロー表」を作成してみてください。
 
ライフイベント表とは、自分や家族の年齢と、それに応じた就職・結婚・子育て・住宅購入・老後資金などのイベント、またそれにかかる金額を書き出したもので、キャッシュフロー表とは、そのライフイベントを実現するために、収入・支出・金融資産の流れを時系列に追ったものです。
 
そしてキャッシュフローがプラスなのかマイナスなのかを確認してください。
マイナスになっているところがあって、ライフイベントの実現が難しそうな場合などは、やはり家計を改善する必要があるということです。
 
現実的に家計を改善するには、2つの方法しかありません。一つは、収入を増やすこと、もう一つは支出を削減することです。
 
収入を増やす方法としては、例えば会社員であっても、働き方の改革で副業を認める会社も最近では多いので別の収入口を探したり、家庭に働いていない方がいれば働きにでる、などがあります。
 
また、支出の削減方法については特効薬がありませんので、どの科目も家庭の状況に合わせ、一項目ごとに検討し、無駄を省くなどするしかありません。このとき、例外を設けて支出を容認してしまうとなかなか削減できませんので、注意が必要です。
 

まとめ

コロナショックでの収入減に即対応できるような、具体策はありません。
 
また、家計管理に当たっては、コロナショックだけではなく、どんな変化にも対応できるようにしておく必要があります。
 
人間は一度生活水準を上げると、なかなか下げるのは難しいものです。しかし、今回のような非常時などには、他人との比較をやめて家族を中心に幸せを考え、家計のために行動していくことも、大切ではないでしょうか。
 
執筆者:小久保輝司
幸プランナー 代表


 

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