更新日: 2020.01.17 働き方

あと5万円ほしい・・本業以外で稼ぐ事に企業はどう考えているのか

執筆者 : 宮﨑真紀子

あと5万円ほしい・・本業以外で稼ぐ事に企業はどう考えているのか
一生懸命働いても思うようにお給料がもらえない。ならば、本業以外で何かないか? と考える人が増えています。副業で働く、お金に働いてもらう、他人に働いてもらう等々。今回は副業について考えてみます。
 
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

自分のスキルを副業に生かすには

政府が推進する「働き方改革」によって残業時間が少なくなりました。それに伴い、「自由に使える時間が増えてプライベートが充実した」という意見がある一方、「残業代が減り生活が苦しくなった」という声もあります。空き時間を使い副業を始めた、あるいは始めようとしている人は多いです。
 
フリーランスや副業を考えている個人と、仕事の委託先を求めている企業をマッチングさせるビジネスは成長を続けています。この事業を展開している株式会社ランサーズが、12月16日東証マザーズ市場に上場しました。
 
自分の技術や能力を収入につなげたい、という思いは誰にでもあります。これまでは活躍の場所探しに問題がありましたが、こうした会社が増えたことで、副業は始めやすくなったといえます。
 
Web制作・システム開発・ロゴデザインやライティング等、自分の生かしたいスキルを試す場所として、サイトをのぞくだけでも勉強になります。どのような依頼が多いのか、自分の価値を高めるにはどうしたら良いのか等を知ることは、自己研さんにつながるかもしれません。
 

企業はどう考えているのか

朝日新聞が全国の主要100社を調査したところ(アンケートは11月11~22日に実施)、副業を容認した企業が37社だったと発表しました(12月15日 朝日新聞デジタル)。まだ途上のように見えますが、動きは加速しそうな予感があります。
 
先日、副業を認めている会社の社長から事例を聞く機会がありました。その会社のマーケティング担当者は、副業でYouTuberをされていて、こちらも本気で取り組んでいるとのことでした。彼は副業で得たノウハウを、本業のマーケティング生かす場面も多いそうです。
 
社長としても、副業を「容認」というより「推奨」しているという話がありました。相乗効果が期待できれば、すべてが良い方向に向かいます。社内にこもらず、広い視野で情報を得ることがプラスに働き、新しい発想が生まれることも期待されているようでした。
 

すき間時間を活用する

自分のスキルを生かす副業を見てきましたが、すき間時間を生かすことに重点を置いた副業にも注目は集まっています。
 
例えば、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナー。Uber Eatsは、自宅にいながらレストランの料理を注文できるサービスです。その配達人は配達パートナーと呼ばれていて、1万5000人以上が登録しているそうです。
 
簡単な研修を受けた後は、アプリを使って仕事を受注します。好きな時間に、場所にこだわることなく働けることがメリットです。
 
また、「スキマ時間バイト」を提唱している“タイミー”。これはアルバイトのマッチングアプリで利用者は大学生を想定しているようですが、「すき間時間で仕事をする」「気軽に始める」というメッセージは大きいです。
 
「自分もやってみようかな」「どのような仕事があるのか調べてみようかな」というきっかけになると思います。マッチングシステムは複数の会社で扱っていますので、比較検討して自分にあったものを探すことが大切です。
 
今回は、収入を増やす手段として副業について考えました。人生100年時代を迎え、長く働くことが想定されています。働き方も多様になってきました。選択肢が増えたことで、自分の仕事について考えることが増えそうです。
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士