更新日: 2019.07.17 家計

副業をしている人の平均副業月収っていくら?

執筆者 : 藤木俊明

副業に関していろいろなニュースが流れてきますが、体感値として「まだまだ副業を認めている会社は少ないんじゃないか?」「意外と副業をしている人は少ないんじゃないか?」と感じます。
 
実際はどうなのでしょう?副業をやっている人は平均どれぐらい稼いでいるのか?
 
株式会社パーソル総合研究所が、「副業の実態・意識調査」を発表しましたので、その内容を見てみましょう。
 
 
藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

正社員で現在副業している人は10.9%、副業による平均月収は6.82万円

まず、どれぐらいの会社員が副業を行っているのでしょう?
 
パーソル総合研究所「副業の実態・意識調査」の「個人編」(調査時期 : 2018年10月26日~10月30日 調査対象者 : 勤務先企業規模従業員10人以上 正社員20-59歳 男女 n=13958)を見てみます。
 
同調査によると、「正社員で現在副業している人」は10.9%。「現在、副業を行っていないが、今後副業したい人」は41.0%。実は副業をやってる人はまだ1割強なのですね。これは体感値と近いです。副業をやりたい気持ち(副業意向)はあるのだけど、まだまだこれから。
 
それでは、副業をしている人は、どれだけ収入があるのでしょう?
 
同調査によると、副業による平均月収は6.82万円、副業による平均時給は1652.1円。
 
月収で見ると、「おお、これぐらいあるといいよね」という金額に思えます。しかし時給で見ると、本業のほうが割がいいようです。
 
同調査では『(引用)厚生労働省の毎月勤労統計調査2018年11月確報より一般労働者(常用労働者のうちパートタイム労働者除く)の所定外労働の平均時給を算出したところ、時給は1906円となった参考数値ではあるが、時給でみると本業で得る残業代よりも、副業の方が安いことが推察される』と述べられています。つまり、ふつうに会社で働いてもらう時給より250円ほど安いのですね。
 
さらに問題は副業も含めた総労働時間です。同調査によると、本業と併せた1週間の総労働時間が70時間を超える層も1割程度いるとのことで、週5日労働とすると、1日14時間労働となって、オーバーワークなんじゃないかということです。
 
もし自分が企業の経営者や人事担当者だったら、「おいおい君たち。副業をやるのはいいけどオーバーワークで体を壊すんじゃないか? しかも、その割には時給が安くて割が合わないぞ。やめといたら?」と言いたくなるでしょう。
 

本業のやる気が出た、集中力が高まった、効率がよくなったなどの効用を語る人が2割強

ところが、同調査によると、副業をしている人たちに「副業のデメリットは?」と聞くと、実に75.2%もの人が「あてはまるものはない」と答えています。つまり、多くの人はデメリットを感じていないよう。
 
また、副業をやっている人たちは、「本業のモチベーション向上が高まった」つまり、本業のやる気がわいてきた人が23.1%、「本業の仕事での集中力が高まった」が22.0%、「本業の仕事の効率性が高まった」が21.3%と答えています。
 
これを文章で表すと、「副業をやることによって、逆に本業のやる気が出てきたり、集中力が高まったり、効率的に仕事をこなすようになった人たちが2割強もいる」ということになるでしょうか?
 
単なる小遣い稼ぎではなく、好きなことや、自己実現のためになる副業を選ぶ人は、それに関する時給はそんなに気にしないし、好きなことだから長い時間働いてもそんなに苦にならないということでしょうか?
 
しかも、責任を持って副業をこなすために、本業の効率性も上げないといけません。また、そうして副業をやっているうちに、会社のありがたみが分かってきて、やる気がわいてくるのかもしれません。
 
もちろん2割強という数字が多いのか少ないのか議論はあるでしょう。ただ、自分が大企業の経営者や人事担当者だったとしたなら、「少しぐらい副業を認めたほうが逆にいいのかな?」と感じさせる調査結果ではあります。
※パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表
 
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家