一人暮らしで「自炊」を続けていますが、実は「光熱費」を入れると損している可能性はありますか?
配信日: 2025.06.17

この記事では、最新の統計データをもとに、自炊と外食のコストを比較し、光熱費を含めた実際の支出を明らかにします。また、食費や光熱費を抑えるための具体的な節約術も紹介します。
自炊のメリットとデメリットを理解し、生活費を管理するためのヒントをお届けします。

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自炊と外食、どちらが本当にお得?
自炊と外食のコストを比較する際、単純に食材費と外食費だけでなく、光熱費や手間も考慮する必要があります。
・食材費
月平均約4万円
・光熱費
月平均約1.3万円(電気・ガス・水道)
合計 約5.3万円
自炊の場合、食材費に加えて調理や洗い物にかかる光熱費も含めると、月に約5.3万円の支出となります。また、調理や片付けにかかる時間や労力も考慮する必要があります。
・外食費
月平均約5.2万円〜6万円
・光熱費
自炊をしない場合でも、生活に必要な分として月約1万円前後は発生
合計 約6.2万円〜7万円
外食中心の生活では、食費が高くなる傾向があります。また、調理や洗い物が不要なため、調理分の光熱費は抑えられますが、生活に必要な光熱費(照明、冷蔵庫、エアコン、給湯など)は必ずかかります。時間や手間を節約できるメリットはあります。
このように、自炊と外食のコストは、食事スタイルや生活習慣によって差が出ますが、外食中心でも光熱費がゼロになることはありません。一般的には自炊の方が総合的に安くなる傾向がありますが、手間や時間の価値も含めて自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
自炊の光熱費、どれくらいかかる?
自炊による光熱費は、調理方法や使用する家電によって変動します。総務省が2024年に行った家計調査報告によると、単身世帯の光熱・水道費は1万2817円です。
特に、ガスコンロや電子レンジ、炊飯器などの使用頻度が高い場合、電気代やガス代が増加します。また、洗い物にかかる水道代も無視できません。
一方、外食中心の生活では、これらの光熱費は抑えられます。調理や洗い物が不要なため、電気やガス、水道の使用量が少なくなります。
自炊のメリットとデメリット
自炊には、コスト以外にもさまざまなメリットとデメリットがあります。
・健康的な食生活
栄養バランスを考えた食事が可能
・食の好みに合わせられる
自分の好みに合わせた味付けやメニューが作れる
・料理スキルの向上
調理技術が身につく
・時間と手間がかかる
買い物、調理、片付けに時間が必要
・光熱費が増加する
調理や洗い物による光熱費の増加
・食材の無駄が出る可能性
使い切れずに食材を廃棄することも
自炊のメリットを最大限に生かすためには、計画的な買い物や調理、食材の管理が重要です。
節約しながら自炊を続けるコツ
自炊のメリットを生かしつつ、コストを抑えるための工夫を紹介します。
・まとめ買いと冷凍保存
特売品や大容量の食材を購入し、小分けにして冷凍保存することで、食材の無駄を防ぎます。
・作り置きの活用
週末に数日分の食事を作り置きすることで、平日の調理時間を短縮できます。
・省エネ家電の使用
電気代を抑えるために、省エネ性能の高い家電を使用しましょう。
・光熱費の見直し
電力会社やガス会社の料金プランを見直すことで、光熱費を削減できる場合があります。
これらの工夫を取り入れることで、自炊のコストを抑えつつ、健康的な食生活を維持できます。
自炊は本当に損なのか?
自炊と外食のコストを比較すると、光熱費を含めても大きな差はない場合があります。しかし、自炊には健康的な食生活や料理スキルの向上など、金銭的な面以外のメリットも多くあります。一方で、時間や手間、光熱費の増加などのデメリットも存在します。
自炊が「損」かどうかは、個人のライフスタイルや価値観によって異なります。自分にとって何が重要かを考え、バランスの取れた選択をすることが大切です。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー