3人家族で食費が「月12万円」。同僚に言ったら驚かれましたが、これって普通ではないのでしょうか?
配信日: 2025.06.16

自分の家庭の支出が「普通」かどうかは、なかなか分かりづらいもの。この記事では、3人家族の平均的な食費や、12万円という金額が高いのかどうか、また、必要に応じた見直し方について解説します。

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3人家族の平均的な食費はいくら?
総務省の「家計調査報告書(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、2人以上世帯の食費は8万9936円でした。
ただし、これはあくまで2人以上世帯の全国平均であり、以下のような要因で家庭によってバラつきがあります。
●居住地域(都市部は物価が高め)
●食材のこだわり(オーガニックや産直品など)
●外食・テイクアウトの頻度
●子どもの年齢(成長期は食費が増える)
したがって、「平均より高いからといってすなわちムダ遣い」とは限らないのです。
月12万円の食費は本当に高いのか
平均より多いとはいえ、12万円がすぐに“異常”というわけではありません。特に以下のようなケースでは、食費が自然と高くなることもあります。
●外食を週3回以上している
●共働きで総菜やミールキットの利用が多い
●食の安全や産地にこだわっている
●飲料・お菓子・嗜好品の購入頻度が高い
たとえば「毎日コンビニやスーパーで1000円の総菜を買っている」だけでも、1ヶ月で3万円以上になることはよくあります。また、仕事の多忙や子育ての負担から「時短のためにお金を使う」という選択をしている家庭も多く、これ自体は責められることではありません。
食費が増える理由と、見直すためのヒント
とはいえ、食費が家計を圧迫していると感じている場合は、以下の視点で見直してみるとよいでしょう。
1.外食・テイクアウトの頻度
外食1回で3000円を使うなら、週1回減らすことで月3000円(週2回→1回に減らす場合は月6000円)の節約になります。
2.食材の管理と買い方
冷蔵庫の中身を把握せずに重複購入することは意外と多く、食材ロスも出やすくなります。買い物前にメモを取るだけでも大きな違いになります。
3.家計簿アプリの活用
食費の内訳(内食・外食・嗜好品など)を可視化することで、「何に使いすぎているのか」が明確になります。
4.週単位の予算を決める
「今週は1万円以内に収める」など、週ごとに予算管理をすることで、無理なくコントロールが可能です。
家族のスタイルに合った“ちょうどいい”食費とは
食費は単なる金額だけで判断すべきものではなく、「家族にとって無理のない支出か」「満足度と釣り合っているか」が重要です。月12万円かけていても、食事に満足し、外食が家族の楽しみであれば、それはそれで“良いお金の使い方”とも言えます。
逆に、「もっと他に使いたいことがあるのに食費が圧迫している」と感じている場合は、今回ご紹介したポイントを参考に、少しずつ改善していくのがおすすめです。食費の正解は家庭ごとに異なります。周囲と比べすぎず、自分たちに合った“ちょうどいいバランス”を見つけていきましょう。
出典
総務省 家計調査報告書(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー