子どものために時短勤務をしたら「手取り20万→15万円」になりショック! ママ友に「時短勤務で減ったお金は補填される」と聞いたのですが、会社からは何も言われていません。どうすれば受け取れるのでしょうか?

配信日: 2025.06.02

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子どものために時短勤務をしたら「手取り20万→15万円」になりショック! ママ友に「時短勤務で減ったお金は補填される」と聞いたのですが、会社からは何も言われていません。どうすれば受け取れるのでしょうか?
子育てしながら仕事をする人のなかには、時短勤務を選ぶ人もいるでしょう。労働時間を短くすることで子どもと過ごす時間を確保しながら働くことができるメリットがある一方で、賃金が低下してしまうデメリットがあります。
 
ただ、時短勤務で賃金が下がってしまうデメリットを、育児時短就業給付を利用すれば補うことができます。経済的な安心を得ながら働けるのであれば、育児中に時短勤務をしてみたいという人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、育児時短就業給付とは何か、どんな人が利用できるのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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育児時短就業給付がスタート

2025年4月より、育児時短就業給付がスタートしました。これは、育児のため時短勤務を始めたことにより賃金が低下した場合、時短勤務前と同じ水準の賃金が受け取れるよう、給付金を支給する制度です。
 
この制度は、育児中に時短勤務など柔軟な働き方を選択しやすくする目的で創設されました。子どもが小さくフルタイムで働くのが難しいけれど、時短勤務により給料が下がってしまうのは困るという人にとってうれしい制度ですね。
 
ただ、育児時短就業給付は、原則として育児時短就業中に支払われた賃金額の10%相当額が支給されることになっています。そのため、時短勤務にしたことで低下してしまった賃金が全額補填(ほてん)されるのではありません。
 

育児時短就業給付には条件がある

育児時短就業給付は、時短勤務をしている人なら誰でも受給できるのではありません。育児時短就業給付を受けられるのは、以下の条件をどちらも満たしている場合です。

●2歳未満の子どもを養育するために時短勤務をする雇用保険の被保険者であること
●育児休業給付の対象となる育児休業から引き続き、同一の子について育児時短就業を開始した、または、育児時短就業開始日前2年間に、被保険者期間が12ヶ月あること

子育てのために時短勤務をしていても、子どもが2歳以上である場合は制度の対象外となるので注意が必要です。また、週20時間未満の時短勤務に切り替えた場合も支給の対象外です。ただし、子どもが小学校就学までに週20時間以上の就業に復帰することが前提であると、就業規則などで確認できる場合は支給されます。
 

申請は基本的に事業所側が行う

育児時短就業給付の支給を受けるためには、被保険者を雇用している事業主が、育児時短就業開始時賃金の届出や受給資格確認、支給申請を行う必要があります。給付を受ける対象者が手続きをする必要はありませんが、希望があれば本人がハローワークに出向いて直接手続きをすることも可能です。
 
なお、育児時短就業勤務は、2歳未満の子どもの養育のため、総労働時間を短縮して就業していれば、フレックスタイム制やシフト制でも支給の対象です。
 

子育てしながら働く選択肢が増える

育児時短就業給付は、2歳未満の子どもを養育するために時短勤務を選択し、賃金が低下した場合に給付を受けられる制度です。子育てしながら働く選択肢が増えるのはうれしいですね。
 
育児時短就業給付を受けるためには、いくつか条件があります。条件にあてはまっている場合は、会社を通して申請することが可能ですので、気になる人は一度事業所に問い合わせしてみてください。
 

出典

厚生労働省 2025年4月から「育児時短就業給付金」を創設します
厚生労働省 育児時短就業給付の内容と支給申請手続
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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