梅雨の部屋干し、電気代を抑えるコツは?乾燥機なしでも快適に乾かす方法を解説
配信日: 2025.05.31

そこで今回は、家計への負担を減らしつつ、洗濯物を快適に乾かすための部屋干し方法を紹介します。少しの工夫で光熱費を抑えながら、梅雨の洗濯をラクにする方法を見ていきましょう。

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実際どのくらい節約できる?乾燥方法別コスト比較
まず気になるのが、「乾かし方によってどれくらい電気代に差が出るのか」という点です。乾燥機や浴室乾燥機を使うと便利ですが、毎日の使用ではコストも気になります。ここでは、それぞれの乾燥方法の電気代を比較してみましょう。
・浴室乾燥機(1.2~1.5kW)
今回は1.5kWで計算、1回の使用時間3時間とすると、
1.5kW × 3時間 × 31円 = 約140円
・洗濯乾燥機(1.0kW~1.2kW)
今回は1.0kWで計算、1回の使用時間2時間とすると、
1.0kW × 2時間 × 31円 = 62円
・扇風機(0.04kW)
1回の使用時間8時間とすると、
0.04kW × 8時間 × 31円 = 9.92円
電気代の目安は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている「1kWhあたり31円(税込み)」を使用しています。
このように、もっとも電気代がかかるのは浴室乾燥機で、1回あたりの電気代はおよそ140円です。毎日使えば、月に4200円程度かかる計算です。洗濯乾燥機も1回62円と、ややコストは抑えられますが、使い続ければ月1800円以上になる場合もあります。
一方、扇風機を使った部屋干しは1回あたり約10円以下と経済的です。毎日使っても月300円ほどで済むでしょう。
臭わず早く乾かす!部屋干しの5つのコツ
コストを抑えられる扇風機による部屋干しですが、「時間がかかる」「臭いが気になる」と感じている方も多いはず。そこで、節電しながら快適に部屋干しを進めるための具体的なコツを5つご紹介します。
・洗濯物の間隔を空ける
洗濯物同士の間には、こぶし1個分ほどの隙間を作りましょう。風の通り道ができ、乾燥時間が短くなり、雑菌の繁殖も抑えられます。
・扇風機やサーキュレーターを活用する
首振り機能付きの扇風機や、風を集中して送れるサーキュレーターを活用すれば、乾燥時間を大幅に短縮できます。電気代は1回10円未満で、コスパもよいでしょう。
・干し方を工夫する
角ハンガーを使って長いものを外側に、短いものを内側にアーチ状に干すと、風が効率的に通り抜け、ムラなく乾きやすくなります。
・脱水を工夫する
洗濯時に脱水時間を少し長めに設定したり、乾いたタオルを一緒に入れて脱水したりすると、水分を効果的に減らせます。干す時間の短縮につながるでしょう。
・部屋干し専用洗剤を使う
抗菌・消臭効果の高い部屋干し用洗剤を選べば、生乾き臭の予防に効果的です。すすぎが1回で済むタイプなら、水道代と時間の節約にもなります。
ちょっとした工夫で「部屋干し」が節約の味方に
梅雨の時期は、どうしても部屋干しの機会が増えるものです。洗濯物が乾きにくく、嫌な臭いが残ることもありますが、ちょっとした工夫を加えるだけで、不快感を減らすことができます。
乾燥機や浴室乾燥機も便利ですが、毎日使えば意外とコストがかさむものです。扇風機の活用や干し方の工夫、部屋干し専用洗剤の使用など、ちょっとした意識の変化が快適さと節約効果につながるでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー