友人が「最近、お風呂は全部ジムで済ませている」と言っていました。ジム通いで光熱費はどこまで減らせるのでしょうか?

配信日: 2025.05.30

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友人が「最近、お風呂は全部ジムで済ませている」と言っていました。ジム通いで光熱費はどこまで減らせるのでしょうか?
自宅でお湯を沸かしたりシャワーを使ったりすると、水道代やガス代などの光熱費は意外とかさみがちです。
 
一方、すでにジムに通っている人なら、「シャワーをジムで済ませれば、自宅の光熱費を節約できるのでは?」と考えたことがあるかもしれません。
 
今回は、ジムのシャワーを活用することで、実際にどれくらい光熱費を抑えられるのかを考えてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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お風呂1回でいくら?家庭のシャワー代を試算

まずは、自宅で1回入浴した場合にかかる水道代とガス代を確認してみましょう。
 
ここでは、水道料金は1リットルあたり0.24円を使用します。例えば、シャワーを15分間浴びて約180リットルを使った場合、水道代は0.24円×180リットル=約43円となります。
 
ガス代については、東京ガスの2025年5月以降の単価(1m³あたり165.65円)を元にすると、15分間(180リットル、40℃設定)のシャワーでガス代は約79円が目安です。
 
つまり、家庭で15分間シャワーを浴びた場合のコストは以下の通りです。
 

・水道代:約43円
・ガス代:約79円
・合計:約122円

 
これはあくまでも目安の金額ですが、毎日続けた場合、1ヶ月(30日)で約3660円の出費となります。
 

ジムのシャワーを使えば、いくら浮く?

すでにジムに通っている人にとっては、自宅のシャワーの代わりにジムの設備を活用することで、光熱費の節約につながる可能性があります。
 
例えば週3回ジムでシャワーを利用し、自宅での入浴を週4回に抑えた場合、ジム利用分(12回)×122円=月約1464円の節約になります。
 
さらに、毎日ジムでシャワーを使うと仮定すれば、30回×122円=月約3660円の節約につながります。これは、自宅での入浴を完全になくした場合に相当します。
 
加えて、ジムで過ごす時間が増えることで、自宅のエアコンや照明を使う時間も減り、電気代の節約効果も見込めるでしょう。
 

節約だけじゃない、ジムのいいところ

もちろん、節約効果だけでなく、ジム通いにはさまざまなメリットがあります。
 
代表的なのが健康維持。定期的な運動は体調管理だけでなく、ストレスの軽減にも役立ちます。また、広々とした浴場やサウナを備えたジムであれば、リラクセーション効果も高く、リフレッシュにもぴったりです。
 
さらに、お風呂掃除や浴室の換気といった日々の家事が減ることで、時間と手間の節約にもつながります。家族の生活リズムがバラバラでも、ジムで個別に入浴できる点も、働き盛りの世代にはうれしいポイントでしょう。
 

「おトク」だけで選ばず、生活に合った使い方を

もちろん、ジム通いにはコストも伴います。月会費はおおよそ5000~1万円が相場で、施設の規模や設備によって変動します。交通費や移動時間も含めると、光熱費の節約だけでジム代の元が取れるとは限りません。
 
ジムはあくまでも健康維持や生活の快適さも兼ねた「自己投資」と考えると、費用以上のリターンが得られる場合もあるでしょう。
 

「ジム通いで光熱費は節約できるのか」は条件次第

結論からいえば、ジム通いによって水道代やガス代を抑えることは可能です。特に、入浴をジムのシャワーに置き換える頻度が高くなればなるほど、自宅の光熱費は確実に下がります。
 
ただし、月会費や交通費といったジム通いのコストを差し引いたうえで節約になるかどうかは、利用頻度やライフスタイルによって変わってきます。週1~2回程度では、節約効果は限定的です。
 
それでも、健康維持・家事軽減・リラクセーションといったメリットも考慮すれば、単なる「節約」以上の価値を見いだせるケースは多いでしょう。
 

出典

東京都 水道局「水の上手な使い方」
東京ガス 原料費調整制度に基づく2025年5月検針分のガス料金について(東京地区等)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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