4人家族で水道代が「月1万円」。平均は6000円くらいと聞きました。いますぐできる節水方法はありますか?
配信日: 2025.05.22

そんな風に思ったことはありませんか? 実際、総務省の調査によると、4人世帯の平均的な水道代は月5500円前後といわれています。
水道代が高くなるのにはいくつかの理由がありますが、逆に言えば、それを知って対策すれば、すぐに節約効果が出るということです。本記事では、いますぐ始められる節水のコツをわかりやすく紹介します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
4人家族の水道代、平均はいくら?
総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(2024年)」によると、4人世帯の上下水道料は全国平均で月5456円です。ただし、地域差や使用状況によって金額は変わります。
水道代は「基本料金」+「従量料金」で構成されています。水の使い方によって料金が段階的に上がっていくため、使えば使うほど割高になります。つまり、平均より使いすぎると急激に料金が跳ね上がる仕組みなのです。
月1万円は高すぎる? 水道代が高くなる主な原因
月に1万円という水道代は、4人家族としては高い部類です。その理由として考えられるのは以下のような点です。
・お風呂の湯張りが多い
一般的に家庭用浴槽は1回の湯張りで200L程度です。家族全員が毎回新しく湯を張ると水の消費が倍増します。
・洗濯機の使用頻度が多い
洗濯機1回で使う水量は種類や機種によって異なります。洗濯物1kgあたり7~10L程度とされていますが、少量ずつ洗うとより水の使用量が増えます。
・トイレの流し過ぎ
最新式の節水トイレでは1回5L前後で済みますが、古いトイレでは1回に13L以上使うこともあります。
・食器を洗うときに水を流しっぱなし
東京都水道局によると、5分間流しっぱなしで約60L使用します。
こうした小さな使い方の積み重ねが、水道料金を押し上げている可能性があります。
今日からできる! 手軽な節水のコツ
節水のために特別な設備を買う必要はありません。今日から意識すれば、すぐに節約効果が見えてくる方法を紹介します。
・お風呂の残り湯を有効活用
洗濯や掃除に使うだけで、1日で100L以上の節水も可能です。
・シャワーの使用時間を短くする
経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、シャワーは1分間で約12L使うため、家族全員が1分短縮するだけで1日約50Lの節水になります。
・洗濯物はまとめ洗いをする
小分けにせず、一度にまとめて洗うと1回あたりの水使用量を抑えられます。
・トイレの「大」と「小」を使い分ける
「大」の方が水を多く流すため、必要に応じて使い分けることで節水できます。
・食器洗いは「ため洗い」がおすすめ
洗いおけに水をためて使えば、流しっぱなしで洗うより半分以下で済みます。
・節水アダプターを取り付ける
蛇口に取り付ける節水グッズは1000円程度から購入でき、30%以上の節水が可能です。
流しっぱなしにせず、こまめに水を止めるなど、ちょっとした意識の違いが、月に数百円~1000円以上の節約につながることもあります。
水道代の節約は、家計改善の第一歩になる
水道代は「固定費」のように思われがちですが、生活習慣の見直しで確実に減らせる支出です。
例えば、月1000円の節約が1年間で1万2000円。電気やガス代と合わせて見直すことで、年間で数万円の節約も可能です。さらに、節水は「お金の節約」だけでなく、「環境にも優しい行動」として、家族全員が気持ちよく取り組めます。
水道代が高いと感じたら、まずは自分たちの水の使い方を振り返ってみることが大切です。特別なことをしなくても、意識するだけで節水は始められます。
日々の暮らしの中でできる工夫を積み重ねて、無理なく家計改善を目指してみてください。
出典
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(2024年)
東京都 水道局 もっと知りたい「水道」のこと
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー