ダイエットも兼ねて「1日2食」にしようかと考えています。食費も節約できそうですが、月にいくらくらい節約できるでしょうか?
配信日: 2025.05.22

では、1日2食にすることで実際にどのくらい食費を節約できるのでしょうか?
本記事ではその節約額の目安に加え、健康面やダイエットへの影響、続けるうえでのコツなどを紹介します。

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目次
1日2食にすると食費はどれくらい減る? 月ごとの節約額を試算
1日3食を2食に減らせば、当然その分の食費も削減できます。でも、実際にどれくらい節約できるのでしょうか?
本章では、1食あたりの平均的な食費をもとに、月ごとの節約額を試算してみます。
総務省の「家計調査 家計収支編 2024年」によると、単身世帯の人の平均的な食費は月4万3941 円です。これは1日3食を前提にした金額なので、1食あたりの費用は約490円と考えられます。
ここで、1日1食分を抜いた場合を想定すると、1日あたり約490円の節約、1ヶ月(30日間)で約1万4700円の食費削減が可能になります。年間に換算すれば、17万6400円の節約効果が見込める計算です。
ただし、これはあくまで平均値です。もともと自炊中心で食費が抑えられている人は、月5000〜8000円程度の節約にとどまることもありますが、外食中心の人が昼食を抜くなどすれば、月2万円以上節約できる場合もあります。
ダイエットや健康への影響は? メリットと注意点を知ろう
1日2食にする最大のメリットは、摂取カロリーが自然に減ることです。カロリー制限によって体重が減りやすくなるだけでなく、胃腸を休ませる時間ができるため、消化器系の負担が軽減されるという利点もあります。
また、一定の時間食事をとらないことでインスリンの分泌が抑えられ、体脂肪燃焼が促進される可能性が指摘されていますが、一方で朝食を抜くと昼食や夕食後の血糖値が上がりやすくなるという研究報告もあります。
注意したいのが、栄養の偏りや空腹によるストレスです。1食分を抜くことで、以下のようなデメリットが起きる可能性もあります。
・栄養素が不足しやすくなる
・空腹の反動でドカ食いしてしまう
・エネルギー不足によって集中力が落ちる
特に成長期の子どもや高齢者、妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、自己判断で食事回数を減らすのは避けましょう。体調に不安がある場合は、医師や管理栄養士に相談のうえで検討するのが安心です。
無理なく1日2食を続けるコツと食事の工夫
1日2食を無理なく続けるためには、1食ごとの栄養バランスを意識することがとても大切です。ただ食事回数を減らすのではなく、限られた回数のなかで体に必要な栄養素をしっかりとることが健康維持のカギになります。
食事回数を減らす際も、栄養バランスや生活リズムを保つために、次のような工夫を取り入れましょう。
(1)たんぱく質(魚・肉・卵・豆腐など)をしっかり摂取
(2)野菜は毎回取り入れ、食物繊維も意識
(3)炭水化物を抜きすぎず、エネルギー源として適度に摂取
(4)食事の時間をある程度固定し、生活リズムを保つ
また、朝・昼を食べて夜は軽くする、朝を抜いて昼・夜の2食にするなど、自分のライフスタイルに合ったタイミングで食事をとるのもポイントです。
朝が忙しい方は昼と夜、夜の活動が少ない方は朝と昼といった工夫で無理なく継続できるでしょう。
節約と健康管理の両立には計画性が大切
1日2食に切り替えることで、月に1万円前後の食費を節約できる可能性があります。さらに、ダイエット効果や健康面でのメリットも期待できる一方、栄養の偏りや空腹によるストレスには注意が必要です。
重要なのは、ただ食事を減らすのではなく、栄養バランスを意識したうえで「減らしすぎない工夫」をすることです。体調や生活スタイルに合った方法で、無理なく続けることで、節約と健康を両立させることができます。
もし始めてみて合わないと感じたら、元に戻すことも含めて柔軟に考えることが大切です。毎日の食事は、体と心の健康を支える基盤となります。節約しながら、心地よい食習慣を見つけていきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年
厚生労働省 「食事バランスガイド」について
農林水産省 みんなの食育 世代・ライフスタイル別トピックス 生活リズムをととのえる
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー