ママ友のお家では「生ごみ処理機」を使っているそうです。興味はあるのですがなかなか手が出せずにいます。どのくらい費用がかかるのでしょうか?
配信日: 2025.05.18


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生ごみ処理機ってどんなもの? 3つのタイプを紹介
生ごみ処理機は、キッチンなどで出た生ごみを減らすための家電です。使うことで臭いの軽減やごみ出しの負担減、さらには環境負荷の軽減にもつながります。処理方法には主に3種類あります。
まず一般的なのが「乾燥式」です。生ごみを加熱して水分を飛ばし、体積を減らす方式で、操作も簡単なため、家庭用として多く普及しています。臭いも少なめですが、生ごみの種類や処理状況によっては臭いが出ることもあります。
次に「バイオ式」は、微生物の働きで生ごみを分解するタイプです。処理には少し時間がかかりますが、電気代がかかりにくく、処理後のものを堆肥として再利用できるのが特長です。家庭菜園をしている人には特に人気があります。
そして最近増えてきたのが、「ハイブリッド式」です。乾燥とバイオの両方の特長を取り入れたもので、まず加熱乾燥でごみの水分を飛ばし、その後バイオチップで分解します。処理スピードと堆肥化のバランスがよく、効率的ですが、本体価格はやや高めになります。
費用の目安は? タイプごとの価格帯
生ごみ処理機の価格はタイプや性能によって大きく異なります。
乾燥式は3万~8万円前後が主流です。たとえば、パナソニックの人気機種は8万円前後、島産業の「パリパリキュー」は3万~4万円台が中心です。
バイオ式は2万~5万円前後と、乾燥式よりやや安めですが、高機能モデルなどは10万円を超える場合もあります。また、電気をほとんど使わないため、ランニングコストを抑えたい方に向いています。
ハイブリッド式になると、10万円程度からかかります。最新機種では操作パネルが付いていたり、消臭機能が強化されていたりと、多機能化が進んでいるため、コストはやや高めです。ただし、その分「使いやすさ」と「処理後の再利用しやすさ」を兼ね備えています。
いずれのタイプも、ご家庭のごみの量や処理頻度、設置場所によって向き・不向きがあります。価格だけでなく、ライフスタイルに合うかどうかも大切な判断材料です。
助成金制度を活用すれば、導入のハードルは下がる
「ちょっと高いな……」と感じる方に朗報です。多くの自治体では、生ごみ処理機の購入に対する助成金制度を設けています。内容は地域によって異なりますが、主に以下のような条件で補助が受けられます。
たとえば、購入価格の1/2まで、上限1~3万円を補助するという制度が多く見られます。対象は乾燥式、バイオ式、電動式など幅広く、領収書や保証書、設置後の写真などを提出して申請します。
東京都杉並区や川崎市、福岡市など多くの都市で制度が整っており、環境課の窓口や公式サイトで確認できます。「生ごみ処理機 助成金 ○○市」などで検索してみると、詳細がすぐに出てくるでしょう。
助成金を活用することで、実質的な購入費用が半額以下になることもあります。気になっていたけれど価格がネックだった方にとっては、大きな後押しになる制度です。
自分の暮らしに合った機種を、無理なく検討しよう
生ごみ処理機は、「買ったら絶対に得!」というものではありませんが、日々の家事を少しラクにしてくれる頼もしい存在です。特に、暑い時期の臭いや虫、頻繁なごみ出しに悩んでいる方にとっては、大きなメリットがあります。
乾燥式・バイオ式・ハイブリッド式と種類はさまざまですが、どの方式にもメリット・デメリットがあります。値段だけで選ぶのではなく、「自分の生活でどんな悩みを解決したいのか」を意識して選ぶことが、後悔しない買い物につながります。
助成金を上手に活用すれば、思っていたよりも手軽に始められる可能性もあります。まずは情報を集め、自分の生活スタイルに本当に合っているかどうかを検討してみてはいかがでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー