エアコンの「除湿機能」を使っています。電気代が高いので「除湿機」の購入を検討中ですが、どのくらい違うのでしょうか?

配信日: 2025.05.17

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エアコンの「除湿機能」を使っています。電気代が高いので「除湿機」の購入を検討中ですが、どのくらい違うのでしょうか?
エアコンの除湿機能を使用していると、電気代が思った以上に高くなることがあります。そのため、除湿機の購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、エアコンの除湿機能と除湿機の電気代の違いや、それぞれの特徴について詳しく解説します。最適な除湿方法を選ぶための参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンの除湿機能と除湿機の電気代を比較

エアコンの除湿機能と除湿機の電気代はそれぞれの種類によって異なります。
 

エアコンの除湿機能と電気代

エアコンの除湿機能には主に「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。
 
「弱冷房除湿」は、室内の空気を冷やして除湿する方式で、冷房よりも控えめに室内の温度を下げつつ、除湿します。一方、「再熱除湿」は、強く冷やした空気を再加熱して除湿する方式で、室温を維持しながら、除湿量を増やします。
 
2009年のデータですが、東京電力ホールディングス株式会社が実施した「除湿に関する調査」によると、1時間あたりの電気代は、弱冷房除湿は約4.1円、再熱除湿は約14.9円とされています(電気料金は22.86円/kWhで試算)。
 
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月22日に改定した電気料金の目安単価31円/kWhで換算した場合、以下の通りです。


・弱冷房除湿:約5.6円
・再熱除湿:約20円

除湿機の種類と電気代

除湿機には主に「コンプレッサー式」と「デシカント式」と「ハイブリッド式」の3種類があります。
 
「コンプレッサー式」は、空気を冷やして除湿する方式で、気温が高い夏場に効果的です。一方、「デシカント式」は、乾燥剤を使って水分を吸収し、ヒーターで乾燥させる方式で、気温が低い冬場でも効果を発揮します。
 
「ハイブリッド式」は、2つの方式を季節や使用環境に合わせて切り替えるので、1年中効果的に使用できます。ただし、2つに比べて本体サイズが大きく、本体の価格が高めです。
 
機種や適用畳数などによって異なりますが、それぞれの1時間あたりの電気代は以下の通りです。


・コンプレッサー式(125~400W):約3.9~12.4円
・デシカント式(285~510W):約8.8~15.8円
・ハイブリッド式(275~660W):約8.5~20.5円

このように、除湿機の電気代はエアコンの除湿機能と比較しても大きな差はありませんが、使用する機器や方式によって異なるため、選択時には注意が必要です。
 

使用シーンに応じた選び方

エアコンの除湿機能と除湿機のどちらを選ぶかは、使用シーンや目的によって異なります。
 

・部屋全体の湿度を下げたい場合

エアコンの除湿機能が効果的です。特に、「弱冷房除湿」は電気代を抑えつつ、室温を下げながら除湿できます。時期によっては肌寒く感じたり、冷えすぎたりすることもあるため注意が必要です。
 

・特定の場所や衣類の乾燥が目的の場合

除湿機が適しています。移動が容易で、必要な場所にピンポイントで除湿が可能です。また、長時間の使用や電気代を重視する場合は、コンプレッサー式の除湿機が適しており、冬場や静音性を重視する場合は、デシカント式の除湿機が向いています。
 

最適な除湿方法を選ぼう

エアコンの除湿機能と除湿機の電気代は、使用する方式や機器によって異なります。それぞれの特徴や使用シーンを考慮し、最適な除湿方法を選ぶことが大切です。電気代を抑えつつ快適な室内環境を維持するために、自分の生活スタイルに合った除湿方法を見つけましょう。
 

出典

東京電力ホールディングス株式会社 『エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方』について ~「除湿」に関する使用状況のインターネット調査を実施~
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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