電気代節約のために「冷蔵庫の設定を弱く」していました。でも逆に高くなるって聞いたのですが、本当ですか?

配信日: 2025.05.06

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電気代節約のために「冷蔵庫の設定を弱く」していました。でも逆に高くなるって聞いたのですが、本当ですか?
「電気代を節約したいから冷蔵庫の設定を“弱”にしているのに、電気代が減らない……」そのような疑問を抱いていませんか? 冷蔵庫の設定を下げれば消費電力も減ると思いがちですが、実は環境によっては逆に電気代が上がるケースもあります。
 
本記事では、「弱設定」が必ずしも節電につながらない理由や、季節ごとの適切な設定、無駄を減らす使い方についてわかりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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冷蔵庫を「弱」にしているのに電気代が高くなる理由とは?

冷蔵庫の設定を「弱」にすれば冷やしすぎを防げて、省エネになると考えている人は多いかもしれません。実際、通常は「弱」にした方が電気代は安くなりますが、使い方や環境によっては費用が高くなるケースも存在します。
 
1つ目の理由は、「弱」にすると庫内温度が上がりすぎてしまい、食品が傷みやすくなります。その結果、食品を廃棄することになり、食費が余分にかかってしまう可能性があります。
 
2つ目は、夏場や冷蔵庫の中に食品がたくさん入っている場合、設定が「弱」すぎると冷却効率が悪化し、庫内温度が安定しなくなることで、コンプレッサー(冷やすための装置)の稼働時間が増え、結果的に電力消費が増えることがあります。
 
また、冷蔵庫を壁際にぴったりと設置している環境の場合も、放熱がうまくいかず、冷却効率が落ちてしまいます。こうした条件下では、「弱」設定のままでは冷えが足りず、結果的に無駄なエネルギーが使われるのです。
 

季節や家庭環境で変わる冷蔵庫の最適な設定温度

冷蔵庫の設定は、通年で「弱」に固定するのではなく、季節や環境に応じて変えるのが正解です。夏場は外気温が高く、庫内の温度が上がりやすいため、「中」または「強」がおすすめです。
 
反対に、冬場は外気温が低く、冷蔵庫内の温度も下がりやすいため、「弱」でも十分冷えます。
 
メーカーの推奨としても、通常は「中」設定が基本とされています。家庭によっては「弱」設定で問題ない時期もありますが、状況によって調整しないと逆効果になる可能性があるのです。
 

電気代を抑えるためにできる冷蔵庫の使い方とは?

冷蔵庫の節電は設定だけでなく、日々の使い方にも工夫が必要です。以下のポイントを意識すると、消費電力の無駄を減らせます。
 

1.詰め込みすぎない

食品が多すぎると冷気がうまく循環せず、冷却効率が悪くなります。
 

2.ドアの開閉を最小限に

開けるたびに庫内の冷気が逃げるので、取り出すものを決めてから開けましょう。
 

3.熱いものは冷ましてから入れる

熱い料理を入れると庫内温度が一気に上がり、余計に冷却が必要になります。
 

4.設置場所に注意

冷蔵庫は放熱が必要なので、背面や側面に5cm以上の隙間を空けて設置するのが理想です。最新機種ではより狭い隙間でもよい場合があるため、取扱説明書も確認しましょう。
 

5.霜取りも忘れずに

冷凍庫に霜がたまると、冷却効率が下がり、電気代が増えます。
 
こうした基本的な使い方を見直すだけでも、年間の電気代は大きく変わります。
 

冷蔵庫の「弱設定」が節電になるとは限らない理由

冷蔵庫の設定を「弱」にすることが、必ずしも電気代の節約につながるとは限りません。むしろ、季節や庫内の状況によっては、冷えが追いつかず、余計に電力を使ってしまったり、食品が傷んでしまったりすることもあります。
 
大切なのは、「適切な温度設定」と「日々の正しい使い方」。冷蔵庫は1年中使う家電だからこそ、小さな工夫の積み重ねが電気代の節約につながります。ご家庭に合った最適な設定と使い方を意識してみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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