更新日: 2024.10.10 その他家計
夫が「酒を飲むから」と言って、わざわざ「氷」を買ってきます。氷なんて冷蔵庫でいくらでも作れるのに。何がどう違うのでしょうか?
そこで本記事では、冷蔵庫の氷と市販の氷の違いや市販の氷を購入する場合の選び方、冷蔵庫の氷の改良方法などを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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市販の氷と冷蔵庫の氷の違い
市販の氷と冷蔵庫の氷は、溶けにくさが違います。市販の氷は溶けにくく、冷蔵庫の氷は溶けやすいのです。これは、表面積の多さに由来します。表面積が多い方が早く溶けるのです。
また、水に含まれる不純物も変わってきます。水道水で作られる氷は塩素やアルミニウムが含まれています。一方、市販の氷はこのような不純物を除去して作られています。その分、市販の氷は手間をかけているため、コストもかかります。冷蔵庫の氷はただで手に入りますが、市販の氷は金銭的な負担を負うことになることも違いといえるでしょう。
お酒の味わいへの影響
氷を入れて飲むお酒で代表的なものが、ウイスキーや焼酎ではないでしょうか。これらを冷蔵庫の氷で飲むのと市販の氷で飲むのとでは、味わいなどに違いがあります。
市販の氷は溶けにくいため、ロックで飲んだときに薄まりにくい点が特長です。水でお酒が薄まることがないため、お酒本来の味を楽しむことができるといえるでしょう。
また、冷蔵庫で急速冷凍した氷は市販の氷と違って、塩素やアルミニウムなどの不純物が含まれています。そのため、味やにおいに敏感な人はカルキ臭を感じたり、雑味を感じたりすることがあるかもしれません。
市販の氷の選び方
市販の氷を選ぶ場合どのように選べばよいのでしょうか。選ぶポイントは主に水の質と形状の2つです。
上述の通り、市販の氷にはさまざまな不純物が含まれています。不純物に関しては成分表に記載されていないことも多く、お酒と合う氷を見つけるのは難しいでしょう。その場合にはまずお酒を造っている地域と同じ水を使った氷を探してみることをおすすめします。
また、氷の形状も重要な要素です。形状によって氷の表面積が異なるため、溶けやすさが異なります。例えば、かちわり氷はただ氷を割っただけであるため、表面積が比較的大きいといえます。表面積が大きい分、冷えやすいため、キンキンに冷やして飲みたいハイボールなどに合う氷です。
ほかにも、アイスボールという球状の氷も売っています。アイスボールは表面積が小さく、見た目もきれいなため、ウイスキーのロックなどに向いています。
冷蔵庫で作る氷を改良する方法
市販の氷を購入する以外にも、冷蔵庫で氷を作る方法を工夫することで、市販の氷に近づけることができます。本項では、冷蔵庫でおいしい氷を作る方法を紹介します。
フィルター水の使用
水道水には多くの不純物が含まれていますが、浄水器を利用したり、フィルターを介して不純物を除去したりすることで、市販の氷には近づけることが可能です。
一方で、冷蔵庫の氷は庫内のにおいが移ったり、開閉時にほこりなどが付着してしまったりすることもあるので、作ったら早めに消費しましょう。また、給水タンクや浄水フィルター、自動製氷機や製氷皿を定期的にお手入れして清潔に保つことも大切です。
冷凍温度の調整
冷凍庫の温度が低すぎると、粒子の小さい氷が急速に作られます。粒子が大きく成長することもないため、溶けやすい氷が作られます。市販の氷に近づけたい場合には、冷凍庫の温度を-4~-10度くらいに設定し、ゆっくり凍らせましょう。氷の粒子が大きくなり、溶けにくい氷ができるでしょう。
製氷皿を使う
自動製氷機を使用せずに、製氷皿で作るのも一つの方法です。製氷皿は、使用後に丸洗いができてお手入れが簡単です。容器は、大きいものを使うとよいでしょう。大きい容器を使うことで、体積あたりの表面積が小さくなるため、ゆっくり凍らせることができます。
また、製氷皿を冷気の吹き出し口から遠い場所に置き、タオルで覆うのも有効です。冷気の通りを遮断してくれるため、ゆっくりと凍らせることができます。
自宅でもおいしい氷を作ってみよう!
市販の氷と冷蔵庫の氷では溶けにくさが異なり、そのためお酒の味わいにも影響を与えます。お酒を楽しむためには、市販の氷を使うのもいいでしょう。
ただし、市販の氷を使わずとも工夫をすることで透明な氷を作ることは可能です。ぜひ、自宅でも工夫しておいしい氷を作ってみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー