更新日: 2024.07.12 その他家計
子どもが卵好きで、毎日「3個」は食べます。卵代だけで「月5000円」かかるのですが、もう少し安い食材はないのでしょうか?「コレステロール」も心配です…
また卵は「コレステロール」を多く含むと聞き、取り過ぎが健康に悪影響を与えるのではないかと心配になることもあるでしょう。本記事では、卵の価格や栄養価、卵の代わりになる食材や、健康への影響について解説します。
卵の栄養価とコスト
卵は高い栄養価をもつ食材です。良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。スーパーやコンビニなどで手軽に購入できてさまざまな料理に使えるため、日常的に食べている人も多いのではないでしょうか。
総務省統計局の小売物価統計調査(東京都区部)によると、2024年6月の卵1パック(10個入り)の価格は281円です。卵1個当たり約28円という計算になります。
例えば、子どもが2人いて、それぞれ毎日3個の卵を食べていると仮定しましょう。1ヶ月当たりの卵にかかるコストは3個×30日×28円×2人=5040円と計算されます。卵ばかりに1ヶ月5000円も払うことに負担を感じる人もいるでしょう。
卵に代わる食材
卵に代わる食材として、以下の食材が挙げられます。どの食材も卵と同じくたんぱく質の摂取源になり、手軽かつ比較的安価に購入できるものです。なお価格は、総務省統計局の小売物価統計調査(東京都区部、2024年6月)を参考にしています。
豆腐
豆腐は高たんぱく低カロリーな食材です。特に絹ごし豆腐は滑らかな食感で、お好み焼きやケーキ類など、つなぎの代わりとして使われることもあります。同調査によると価格は1キロ272円で、1丁が400グラムとすると108円で経済的といえるでしょう。
納豆
納豆も良質なたんぱく質を含み、食物繊維やイソフラボンも豊富です。小売物価統計調査によると1パック(3個)当たりの価格は100円で、卵の代わりに朝食として取り入れやすい食材ではないでしょうか。
牛乳
牛乳にはたんぱく質のほか、脂質や炭水化物、ミネラル、ビタミンがバランスよく含まれています。1本(1000ミリリットル)当たり256円で、卵1個から摂取できるたんぱく質をコップ1杯の牛乳から取ることができます。卵液に牛乳を加えることで、かさ増しも可能です。
卵とコレステロールの関係
卵1個には約190ミリグラムのコレステロールが含まれています。「卵はコレステロールが多いから食べ過ぎるのは良くない」と耳にしたことがある人もいるでしょう。
しかし、食事から摂取するコレステロールが直接的に血液中のコレステロール値を大きく上昇させるわけではないとの研究があると、厚生労働省は伝えています。実際、同省は過去に「日本人の食事摂取基準」においてコレステロール値の上限量を設定していましたが、2015年版からは上限を撤廃しています。
したがって、毎日3個の卵を食べたからといって、すぐに体内のコレステロールが上昇し体に悪影響を及ぼすというわけではありません。
バランスの取れた食事を心掛けよう
卵は栄養価が高く、手軽に使える食材です。ただ消費する量が多いと、コスト面が負担になると感じる人もいるかもしれません。たんぱく質が豊富で比較的安価な豆腐や納豆、牛乳などをうまく食事に取り入れると良いでしょう。
健康面で考えると、卵の摂取が必ずしもコレステロールの取り過ぎに直結するわけではありません。ただし、どんな食べ物も取り過ぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。全体の食事バランスを考えてさまざまな食材を取るようにしましょう。
出典
総務省 小売物価統計調査2024年6月
文部科学省 食品成分データベース
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
執筆者:山田麻耶
FP2級