更新日: 2024.07.01 その他家計
オリーブオイルが高すぎる! なぜこんなに値上がりするの? 原因は?
そこで今回は、オリーブオイルが値上がりする原因やオリーブオイルの代わりとなる食用油について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
オリーブオイルが値上がりする理由
オリーブオイルが値上げされる主な原因は原材料価格の高騰です。株式会社データバンク情報統括部が調査した値上げ要因の推移(2024年1〜10月)を表1にまとめました。
表1
原材料高 | 90.5% |
エネルギー | 58.1% |
包装・資源 | 66.5% |
物流費 | 60.1% |
円安(為替の変動) | 28.9% |
人件費 | 28.2% |
※株式会社帝国データバンク情報統括部「5月の食品値上げ417品目」を基に筆者作成
年によって異なりますが、世界の50%のオリーブオイルはスペイン産が占めています。そんなスペインが位置するヨーロッパ地方では、2022年に起きた記録的な干ばつと猛暑によりオリーブの収穫量が減り、現在までオリーブの大不作が続いているといわれています。その結果、オリーブ自体の価格が上がり、オリーブオイルが大幅に値上がりしました。
オリーブオイル生産大国のスペインでは、1リットルあたり4ユーロ(約680円)程度の相場だったエキストラバージンオリーブオイルが、1リットルあたり10ユーロ(約1700円)にまで値段が上がっています。
今後もオリーブオイルの原産国で大不作や円安が続けば、オリーブオイルの値段はさらに高くなる可能性も考えられるでしょう。
オリーブオイルの代用品となる食用油
オリーブオイルと、オリーブオイルより安価な代用品となる食用油の最新平均価格を、表2にまとめました。
表2
メーカー | 商品名 | 最新平均価格 | 100gあたり | |
---|---|---|---|---|
サラダ油 | 日清オイリオグループ | サラダ油 (1300g) |
629円 | 約48円 |
菜種油 | 昭和業 | キャノーラ油 (1000g) |
429円 | 約43円 |
ごま油 | かどや製油 | 純正ごま油 (600g) |
1120円 | 約187円 |
こめ油 | 日清オイリオグループ | こめ油 (800g) |
699円 | 約99円 |
グレープシードオイル | 日清オイリオグループ | ピュアグレープシードオイル (400g) |
779円 | 約195円 |
※楽天西友ネットスーパーを基に筆者作成
オリーブオイルの代用品となる食用油の特徴は以下の通りです。
・サラダ油
香りやクセがなく、軽い口当たりが特徴で幅広い調理やお菓子作りで使用されています。
・菜種油
菜種を原料とした油で、サラッと軽くクセのない淡泊な風味が特徴です。生食も可能ですが、揚げ物や炒め物などの加熱調理にも向いています。
・ごま油
いったごまを搾った油で、酸化しにくく加熱にも強いです。香ばしいごまの香りが魅力的で、炒め物の香りづけやドレッシングなどに使用されることもあります。
・こめ油
米ぬかから作られた油で、風味が少ないためお菓子作りによく合います。時間がたっても酸化しにくく、冷めても揚げ物特有のイヤな匂いが発生しにくいです。
・グレープシードオイル
ワインの製造過程で作られる油で、無味無臭でクセがなく、さわやかな風味が特徴です。ドレッシング作りや揚げ物などに適しています。
代用品を使えばわずかな出費を抑えられる!
日本では、オリーブオイルの値上げが著しくみられます。オリーブオイルは健康によいとされていますが、ごま油やこめ油なども健康によいと言われています。以前はオリーブオイルを使用していたけど、今は高くて買えないという方は他の食用油で代用して安価に済ませてみるとよいでしょう。
出典
帝国データバンク情報統括部 5月の食品値上げ417品目
楽天西友ネットスーパー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー