更新日: 2024.06.19 その他家計
節約のため毎日の昼食は母の「手作り」弁当。実家住まいなのですが、毎月「2万円」入れているのでいいですよね?
実家暮らしをすると、本来自分で負担すべき家賃、光熱費、食費などを払わなくて済むため、一人暮らしをするよりもお金を貯めることができるでしょう。しかし、気になるのは、毎月実家にどれくらいの生活費を入れたらよいかということです。
そこで今回は毎月実家に入れる生活費「2万円」が多いのか、少ないのかについて考えてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ひと月あたりの食費の平均は?
総務省統計局「2023年家計調査(家計収支編)」によると、3人世帯の1ヶ月あたりの食費の平均は8万5557円です。一人あたりに換算すると、1ヶ月の食費は2万8519円、昼食のみで考えた場合1ヶ月で約9506円、うち20日間の昼食代は約6338円となります。
しかし、実家に入れる生活費とは、昼食代のことだけを指すのではなく、本来一人暮らしをしていたら自分で負担すべき家賃、光熱費、食費などの一部を実家に入れていると考えることが一般的です。
先ほどみた一人あたりの1ヶ月の食費が約2万8519円であることから、毎月2万円の生活費ではひと月の食費すらまかなえない可能性があるでしょう。
実家暮らしの人は毎月いくら生活費を入れているのか?
では、実際に実家暮らししている人は毎月生活費をいくら入れているのでしょうか。
保険マンモス株式会社が実家暮らし中の男女500人へ実施したアンケート調査によると、全体の74%の人が実家にお金を入れているようです。
ひと月に実家に入れる生活費の平均は4万257円、最高金額は28万円、最低金額は1000円でした。
年代別の平均額は次の通りです。
19歳以下:2万5663円
20~30歳:3万3623円
31~40歳:4万1875円
41~50歳:4万6970円
51~60歳:4万5000円
60歳以上:17万5000円
年齢があがるほど実家に入れる生活費は増えていきます。
また実家暮らしをしている理由としては、1位「お金に余裕がないから」、2位「貯金をしたいから」、3位「職場が実家から近いから」となっており、お金に関する問題が大きいことが分かります。
一方で、全体の約7割近くの人が今後実家を出る予定や意思があると回答しており、お金を貯めていずれは一人暮らしを、と考えている人も少なくないようです。
実家に生活費をいくら入れたらよいのか?
先ほどと同じく総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、一人世帯におけるひと月の消費支出は16万7620円です。主な支出項目は次の通りです。
食料:4万2049円
住居:2万3799円
光熱・水道:1万3045円
一人暮らしに必要な金額と同程度を入れる必要はないかもしれませんが、親と話し合い、無理のない金額を入れるようにしましょう。
実家に入れる生活費「2万円」は平均より少ない|無理のない範囲で増額も検討する
今回参照したアンケート結果によると、実家暮らしの方がひと月に入れる生活費の平均は4万257円でした。実家に入れる生活費が2万円の場合は平均よりも少ないようです。
また、3人世帯における1ヶ月あたりの食費は一人約2万8519円であるため、2万円の生活費ではひと月の食費もまかなえない可能性があります。
実家に暮らしていれば一人暮らしよりもかかるお金は少なく、お金を貯めやすいのは事実です。しかし、本来一人で暮らしていたら自分で払うべき家賃・光熱費・食費などを生活費として払っていることをふまえ、無理のない範囲で増額を検討してみてもよいかもしれません。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 2023年 表番号4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯
保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー