更新日: 2024.06.14 その他家計
貯金600万円が貯まったので「ベンツ」を買いたいです。ただ「年収340万円」だと維持費がキツイですか? 駐車場代はかからないのですが、それでも“高望み”でしょうか?
そこで本記事では、ベンツの特徴や価格相場、車の維持費について解説していきます。ベンツの購入を検討している人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ベンツの特徴とは?
はじめにベンツの特徴についてみていきましょう。メルセデス・ベンツはドイツを代表する自動車メーカーです。ベンツの特徴として主に次の5つが挙げられます。
・豊富な車種のラインアップがある
・走行中のノイズが少なく、快適性が高い
・安定感のある心地よい走りができる
・安全性が高く、品質が高い
・車内・車外ともにスタイリッシュなデザインとなっている
ベンツは多くの人が憧れる、魅力あふれる自動車メーカーです。コンパクトカーからSUV、スポーツカーに至るまでさまざまな種類があり、ユーザーの希望に合った車がそろっているのもうれしいポイントです。
ベンツの価格相場とは? 600万円程度で買える?
ベンツの価格相場、および600万円程度で買えるのかを確認していきましょう。ベンツにはさまざまな車種がありますが、今回は「メルセデス・ベンツ Sクラス」の新車を購入すると想定します。
公式のメーカー希望小売価格によると、メルセデス・ベンツ Sクラスで最も安いタイプで約1520万円、最も高いタイプで約3690万円となっています。グレードや搭載設備などにより約2000万円の価格差があることが分かります。
一方、中古車の場合はSクラスで360万円台のものがみつかります。今回の「600万円の貯金でベンツは買えるのか」という疑問の答えとしては、車種や年代、グレードによっては中古のベンツを購入することは可能だということになります。
貯金で買えるにしても、年収が高くないと車を維持するのは大変?
年収が高くないと、車を維持するのは難しいのかどうかを確認していきます。総務省の家計調査によると、車の年間維持費の平均は二人以上世帯で19万6803円、単身世帯で11万5797円となっています。主な項目の平均支出額は図表1のとおりです。
図表1
総務省 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)詳細結果表を基に筆者作成
図表1のガソリン代や駐車場代などは個人差がありますが、二人以上世帯は年間で約20万円、単身世帯は約12万円の維持費がかかることをおさえておくとよいでしょう。
ただしこの金額はあくまで平均値にすぎません。ベンツの場合、国産車と比べて保険料や修理代が高くなることも想定されます。維持費を高めに見積もっておいたほうがよいでしょう。
それでは年収340万円の人が車を維持していくことが可能かどうかを計算してみましょう。額面給与から約75~85%が手取りとなるため、340万円×0.75~0.85=255~289万円となり、毎年約270万円の収入があるとします。
車の維持費以外の食費や水道光熱費などの費用についても総務省の同じデータを参考にしていきます。総務省によると二人以上世帯の毎月の平均支出が約29万865円、単身世帯の毎月の平均支出が16万1753円となっており、年間にすると二人以上世帯は年間約349万円、単身世帯では約194万円です。
前記の車の維持費と年間平均支出を足すと、二人以上世帯の場合は年間約369万円、単身世帯の場合は約206万円の費用がかかると考えられます。年間収入が約270万円だとすると、二人以上世帯の場合は赤字になってしまい、維持できる可能性は低いといえます。
一方、単身世帯の場合は車の維持費を確保できますが、突発的な支出があった際に家計が苦しくなってしまう場合があります。年収が上がってから車を購入するか、固定費を抑えるなどして毎月の資金が確保できるかを確認してから購入を検討するほうがいいかもしれません。
ベンツは貯金600万円で購入することは可能だが、維持費が生活を圧迫しないかどうかを考えたうえで購入を検討しよう
ベンツの年代やグレードを問わないのであれば貯金の600万円で中古のベンツを購入することは可能です。
ただし維持費については年間で約20万円以上はかかるため、生活費から維持費を捻出できるのかを十分確認したうえで購入を検討したほうがいいでしょう。
出典
メルセデスベンツ プライスリスト(メーカー希望小売価格※2024年5月30日時点)
総務省統計局 家計調査報告(家計調査編)2023年(令和5年)二人以上の世帯詳細結果表
総務省統計局 家計調査報告(家計調査編)2023年(令和5年)単身世帯の詳細結果表
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー